Help me! (助けて!)

2024年10月 1日 (火)

この「テープ」は何という名前?

シールド線の処理に使われていた絶縁粘着テープ。
  ベースの面が縦横の繊維状。幅8mm。

Ss11_20241001155501
Ss12_20241001155501
Ss13

  メーカーはどこ?
  何という商品名?
ご存じでしたら、ご教示ください。

「絶縁テープ」で検索しても品種が多すぎて分からない・・・

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2024年9月26日 (木)

シリコン樹脂とリミットスイッチの接点

定期的にやってくる修理案件。
この写真のような
Ss12_20240926105801

小さなリミットスイッチが使われていて、そのほとんどが
接触不良。
2022年9月22日:グッと押したらオフするリミットスイッチ
この時は、「グッと押したらオフしちゃう」お笑い状態
でしたが、修理ではみんな新品に交換するのが定石に
なっています。 (1台に2個使い)

で、気になるのがリード線をハンダ付けしたあとの
保護のつもりで塗られているシリコン樹脂。
私だと熱収縮チューブを使うかなぁなんですが、
この装置ではヌリッと塗られています。

で、気になるのがシリコンと電気接点。
 ・fa.omron:リレー シリコンの侵入による接触不良
ここでは、
  ・シリコンガスがリレー内部へ侵入
  ・負荷開閉のアーク熱により酸化シリコンに変化
  ・接点面に付着堆積し、接触不良
こんなことが記されています。

しかし、オムロンの「シリコーンガス雰囲気中での試験事例」の
表を見ると、
 ・低電圧小電流ではアーク放電が無いので
  接触抵抗の増大はみられない
となっていて、普通の電子回路ではシリコンは無関係
なんかなぁっと読めます。

修理案件で使われているリミットスイッチの接触不良、
単純な経年劣化によるものなのか、そばに塗りつけられ
たシリコン樹脂から出る「瘴気」が悪さして劣化を早め
ているのか、いかがなもんでしょね。

外したリミット、たいていの場合、B接側のほうがひどい
接触不良をおこしています。
  B接なんでいつもオンのはずが導通無し
ベロを何度も動かすと徐々に回復してくるという状態です。

 

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2024年8月 9日 (金)

電動シャッターが動かない リモコン操作も手動スイッチもアウト

ご近所からのHelp!
  『電動シャッターが開かない!
電波リモコンだけじゃなく、壁の手動操作スイッチ
でもダメという症状。閉まったまま。
「下間はん。助けて」という緊急案件。

点検口から駆動モータまわりを見ても電線の外れ
などはなし。
リモコンを操作すると、リモコン受信機の中で
「カチッ」っとリレーが動いている音が聞こえます。
手動スイッチでもダメということで、リモコンが
不調の原因では無いという判断ができます。

シャッターの上部にこんなリミットスイッチが
付いていました。
St21_20240809153301
  拡大
St22_20240809154901

これで停止位置を見ているのでしょう。
  上端か下端かどっちかわからんけど
シャッターが閉じた状態で、アームが押さえられ
ていました。
そこでこのアームを無理やり曲げて、スイッチを入り
切りしてみたら、シャッターが動くようになったのです。
  これの接触不良が原因か?

依頼主には、「自動停止を信じずに手で止めて」っと
アドバイスして帰ってきました。

さらに頼まれごと・・・「これ、交換できるかな?」です。

  ※昔、シャッター業者に不具合の
   修理を頼んだらとてつもない工賃を
   ふっかけられたっと。

電子回路屋として電波リモコンの修理はできても、シャッター屋
じゃないので、制御の詳細は不明。
  リミットスイッチの型番や配線も不明。
  上端と下端をどうやって見ているのかも不明。
このリミットスイッチの情報、なにかありませんで
しょうか?


※追記
過去に修理した電波リモコン、これが件のご近所さん
のもの。
2018年6月12日:Tele Auto FX-1 シャッター用無線リモコン

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2024年6月28日 (金)

このネジをゆるめるには?

ガレージ仲間からのhelp。
  このネジをゆるめたい!
Nn12
ネジの品種が分かれば工具も分かるかと。
何という呼び名なんでしょか?

これか!?
Nn14
右の大きいの。 エンジニア、「DTC-27」。
ラインヘッドネジ用ですと。
  工具箱にありました。
合えばエエんだけど。

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2024年6月23日 (日)

「圧電発音体」という呼称

トランジスタ技術への投稿原稿絡みでご相談。
8月号に載る予定の記事で、
ピエゾ・サウンダ」を「圧電発音体」と記したのです。

で、
  「圧電発音体」が一般呼称として通じるのか?
  この言葉はよく使う言葉か?
という問題が編集部から出てきたのです。

「圧電発音体」、大もとは
  ピエゾ素子
  圧電素子
  圧電振動子    ←追記
  圧電振動板    ←追記
なんですが、こう書くとガスライターの着火装置や
インク・ジェット・プリンタのインク飛ばしメカが
頭に浮かんできます。

  セラミック発音体
  セラミック・サウンダ
  ピエゾ発音体
  ピエゾ・サウンダ
  圧電サウンダ   ←追記

  圧電発音体
と、と同じように思えるし・・・・

  ピエゾ・スピーカー
  圧電スピーカー
は、ヘッドホンに応用できるような広い
再生帯域を持っているように思うし。

  ピエゾ・ブザー
  圧電ブザー
は、
自励発振回路が内蔵されているものという
位置づけで、圧電発音体もろもろは、外部から
駆動されるデバイスでしょう。

はてさて・・・いかがでしょう。

※8月号トラ技Jr.コーナーに掲載予定
タイトル:
  こて台の振動で使用中かどうかを検出
   圧電発音体を使った
   はんだごて切り忘れ防止装置の製作
    (あれ? コンセント抜いたっけ?)
書き出しが、
 ●身に覚えはありませんか?

マイコンを使えばあれこれできるんですが、
あえてカウンタICとゲートICで作ってます。
  タイマーを使いたいとなると555ばかりが出てきます。
  リレーのサージ防止ダイオードを問題にした
  トラ技Jr. 2023年春号 でも555。
カウンタIC1つとゲートIC2つでここまでできるでぇ
という見本になってくれればと。

参考文献に
 トランジスタ技術2012年2月号
 野田 篤司さん 「はんだ付け」
  宇宙(おおぞら)のエレクトロニクス〈第22回〉

この絵が発端かも
Tr201202a

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2024年6月 2日 (日)

秋月電子通商のI2C接続液晶表示器

秋月扱いのI2C接続の液晶表示器、5Vでも3.3Vでも
使えるという認識だったのですが、商品の仕様紹介
を追いかけると、
  5V用
  3.3V 5V両用
  3.3V用
の3区分が出てきます。

※以前のこのブログでの記事
秋月電子16文字x2行のI2Cインターフェース液晶AQM1602Y
秋月の液晶表示器 ACM0802C-NLW-BBW-IIC、I2Cのプルアップ抵抗
  (これはコントラスト調整VRが必要で電源は5V)
※秋月へのリンク
AQM1602Y-FLW-FBW
  これはバックライト有で電源が3.1~3.5V
AQM1602XA-RN-GBW
  バックライト無しで電源が3.1~5.5V

秋月扱いのプリフィックス「AQM」のI2C接続液晶、
そのコントローラは「ST7032i」で、
・コントラストはボリュームじゃなく6bitのデータで
・3.3Vで使う時は「BON」ビットをオン
   (internal built-in booster)で
という認識でした。

ところが、秋月のページで多くの「AQMxxxx」の電源
電圧が3.3Vとなっていることに気が付いたのです。

「5Vはあかんのか?」っという疑問です。

コントローラST7032の電源電圧は「2.7 to 5.5V」。
ということで、5VでOKじゃないでしょか。
秋月のページで3.3Vでと記された液晶でも、液晶
メーカーの資料には
 「Supply voltage for logic : max 6.0V」
と記されています。
そして、「Electrical Characteristics」に
  min 3.1V  typ 3.3V  max 3.5V
と記されていて、モジュールトータルとしての
消費電流値が載っているのです。
これは電気的特性で、供給電源の最大値じゃない
と考えます。

2022年7月の記事では、
  秋月のリーフレットには
  『5Vの場合35で少し濃いめ』と記されています。
と書いていたので、昔のには5VでもOKということ
だったのかと考えます。
   部品といっしょの袋に入ってくるメモ紙、
   残していれば良かったのですが・・・
   先日買ったAQM1602Y-NLW-BBWの
   袋には液晶モジュールだけでリーフレット
   は入っていませんでした。

はて、さて。

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2024年5月24日 (金)

コテ先温度を読みたいゾ う~む。

コテ先温度を読めるかとアマゾンで買った「熱電対」。
Kk10
  ・Tenweet HAKKO 191-212はんだごてチップ温度計用
   温度センサーライン
   10個の鉛フリー温度センサーライン
10個で494円と格安。

コテ先を当てられるよう基板に固定して補償電線で
温度計と接続。
Kk13

しかし・・・
加熱したコテを当てたときの安定性が良くありません。
コテを当てる場所により大きく変化します。
MAXホールドの機能があり、ピーク温度は分かるので
すが、それもほんとなの?っともうひとつ。

コテ先をクリーニングしたり、ハンダを盛ったりして
も、もうひとつ「これがコテ先温度だ」という感触が
得られないないのです。

それなりに温度は出ます。
常温域では3本足熱電対と黄色線の熱電対との
温度差は0.4℃。
Kk14

この二つの熱電対を段ボール箱に入れ、ヒートガンで加熱。
160℃まで「アツアツ」にした時の温度差は5℃くらい。
  反応が良いのでヒートガン口先から出るホットエアーの
  当たり具合による変動が大。
大きな差はありませんでした。

3本足の熱電対、写真のようにプラス側とマイナス側の
熱電線をよじって、中央のリングで押さえつけている
構造です。
Kk11_20240524135601

溶接はされていないのでしょう。
Kk12

ここでの接触が不安定だと、後方のよじって接触させた
部分が感熱ポイントになってしまいます。

コテ先にハンダの球を作り、それを押さえのリング全体に
乗せると安定するような感じです。
黄色線の熱電対先端をハンダ球に入れた時と似たような
温度が出ます。

ちなみに・・・
熱電対の自作方法に関しては、この記事が秀逸です。

Kk21_20240524135001
  ・トランジスタ技術 2013年4月号
  ・トランジスタ技術 2013年5月号

記事のとっかかりがpdfであります。
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2013/04/p141.pdf
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2013/05/p160.pdf

この3本足の熱電対を買ってごそごそするより、普通に先端が
溶接された熱電対をコテ先のハンダ球に入れる方が安定して
計れるのではないかと思います。
どうでしょか。。。

トランス型ACアダプタ改造のオートトランスで
電圧アップしたときの温度上昇、こんな感じでした。

HAKKO DASH FX-650(15W)
    100V 113V
-----------
3本足 340℃ 382℃
 黄色 347℃ 385℃

40℃くらいアップしてるようです。

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2024年5月16日 (木)

ハンダゴテのコテ先温度を上げたい

昨年11月にやってきた新ハンダゴテ HAKKOダッシュ(15W)
軽くて握りごこちは良いのですが、ちょいとパワー不足
ハンダ付け面積が大きいと、加熱が負けてしまって
スムーズに作業が進まないのです。

かといってターボスイッチ付のPRESTO これを引っ張り出し
てくるのもめんどうだし。
  ※コレの場合、20Wの常用使用でも温度が
   上がりすぎる感じ。

温調付のコテ、FX-600 常用するにはちょい太くて、
あんまし好きじゃありません。

HAKKOダッシュ、もうわずかだけ温度が上がれば
良いんですが。
  15W→18Wくらい
  20Wに上げて温調で下げる

温度を下げるのは簡単(製作してある)ですが、
外部からのチカラで温度を上げるには電圧の増大
しか考えつきません。
100V:110Vや100V:120Vのトランスでというのも
芸が無いし、大きくなるし・・・
  ※電圧高めにしてコテ温調回路で
   パワーを下げる。

これで!っという手法(回路)、何かないでしょか。

2023年11月 7日:新ハンダゴテ、HAKKOダッシュがやってきた
2023年11月 8日:HAKKOダッシュがやってきた:コテ先の様子
2023年11月13日:HAKKOダッシュがやってきた:細いコテ先も来たけれど


AC100Vを整流。DC140Vができる。
60Hzのままだとトランスが大。
TL494あたりでスイッチング制御。
出力はDCか。
電圧調整できるよう。
絶縁しなくて良いんだけど。
トランスを作るのがめんどう。

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2024年5月14日 (火)

あなたはだぁれ? チップ部品が混じったぁ

UMT3サイズのデジトラ、DTC123を使おうと
入れてたビニール袋から出したら、その中に、
不明なチップ部品が混じってました。
6本足で0.65mmピッチのUMT6
15個で切断したテープに入ったまま。
マーキングを見ると「LCYV」。
裏には「7J76」。
Ii11
マーキング検索で探しても出てきません。
  ・電子部品のマーキング検索

15個という単位で買った最近の仕入れを調べてみると、
出てきたのはRS-422のレシーバICでサイズが違います。

あなたはいったい何ですか?

※Nexperiaの便利ゲートIC 74LVC1G97GWかもしれない!?
  データシートにはマーキングが「YV」と。
  確かめるには通電か?

1G97、15個では買ってないぞ。
いったい、なんだろか?

※追記(5月14日)
ochiaiさんからの情報でリニアテクノロジ-(現在はアナデバ)の
D-Aコンバータ、LTC2630-LZ8に間違いなさそうです。
「12bitもの!?」っと喜んだのですが、残念ながら8bit分解能。
サフィックスで分解能と基準電圧値、機能が変わります。
Lcyv

しかし・・・このICを買った覚えがありません。
  ※「LTC26」でBsch3Vのライブラリを検索したら
   出てきたのはLTC2644:PWM→DACだけ。
   部品ライブラリに入れてないということは、
   設計や試作に絡んでいない証拠になるでしょか。

DTC123のビニール袋に混入した理由ですが、
こんなことが考えられます。
DTC123を買った時の端数テープだったのかと。
100個で買った記録がありました。
たまたま1本のテープじゃなく、85個と15個に分かれ
ていて、誤ったUMT6の「LCYV」を15個のテープに
して入れてしまったのではないかと・・・
到着後、私はそれに気づかず、DTC123が入っていた袋に
いっしょに入れてしまったのかと・・・
今となっては追跡できるのはここまでです。

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2023年12月22日 (金)

トラ技記事で見た記憶が:コモンモードチョークを絶縁トランスとして使う

電源用のコモンモード・チョーク、普通はこんなつなぎで
ノイズの侵入を防止します。
Cm21

このコモンモード・チョークを「絶縁トランス」として
利用するという使い方について「Help」です。

コンデンサドロップ方式を使った手抜きの電源回路。
  ※いわゆるトランスレス電源
Cm23
GNDラインや回路の電源は、AC100Vとダイオードを通して
つながります。

振動センサとして圧電発音体を利用する手法、
「ボコスカ」や「シャカシャカ」 で多用しています。
これらは電池運用なので、特に気にしなくてok。

トランスレスでの制御回路、センサーを電線で外に引き
出して伸ばすので、AC100Vと絶縁しておきたいわけです。

Cm22
発音体から出てくる信号は2~4kHz。
ST-32で有名なトランジシタラジオ用のトランス
が使えそうなのですが、耐圧の定格がDC100V。
耐電圧AC100V、10秒間というスペックになっていて、
トランスレス回路で使うにはちょっと不安。

そこでコモンモード・チョークを信号の絶縁トランス
として使ったのです。
  ※電源で絶縁しろ・・・ごもっともです

で、こんな使用例(特性の調査)をトランジスタ技術で
見たことがあるのですが、探し出せていません。
  ※目次検索では見つからず。
   書架のトラ技を探索中。

ご記憶にあればヒントを!

※発見の報!

UTiCdさんに発見してもらいました。
  X(Twitter)で連絡
トランジスタ技術2011年12月号p.86~88
   中野正次さんの記事、
・即席回路(14):
 ノイズにまみれた2点間の微少な電位差を
 確実に取り出せる平衡-不平衡変換回路

記事のタイトルにはコモンモード・フィルタ
とかコモンモード・チョークという名称は
出てきません。
  それで、検索からすり抜け。

この号の特集が「即席サバイバル回路 50」。
私もいくつか記事を書かせてもらってました。

Tr1112

※トラ技記事からピックアップ
・p.86
T11_20240123085601
・p.88
T12_20240123085601

※関連
DBMのトランスにコモンモードチョークコイルを使う (JJY受信機):ラジオペンチ

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より以前の記事一覧