トランジスタ技術

2024年9月 8日 (日)

トラ技2024年10月号に「加熱完了報知回路」

トランジスタ技術2024年10月号の「トラ技Jr.コーナ」に、
我がガレージで愛用しています「加熱完了報知回路」が
  揚げもの上手!
  愛用フライヤに外付け「加熱お知らせブザー」
  AC100 Vの電流変化を検出してブザーでお知らせ
  する回路の製作
として掲載されています。
あえてマイコンを使わずに製作しました。

こんな様子です。
Kk1_20240908162301
Kk2
単4電池2本で動作。
CMOS ICなんで、スタンバイ時の電流は
(ほぼ)ゼロ。
電源スイッチは無しで。
Kk3_20240908162401
通電の検出はカレントトランス。
フライヤが所定の温度になって、サーモスタットが切れた
のを検出してブザーを鳴らします。

そして・・・
  「電源/モータ編」 の
   第15章 ステッピング・モータをお手軽駆動 ULN2003A
Tt10
これは、
 ・2023年4月26日:出窓:鯉のぼりを振れたらというリクエスト
 ・2023年5月4日:出窓:鯉のぼりを振る
が元になっています。

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2024年7月30日 (火)

古いファイルを整理していたら・・・トラ技のGND記号

昔のカタログなどを整理していたら、こんなトラ技記事の
コピーをファイルに綴じていました。

トランジスタ技術2000年1月号
   (クリックで拡大↓)
A22_20240730110201
トランジスタ技術で使われているグラウンド記号を
「▽」に変えるよっという案内です。
これまでの変遷も解説されています。

「大事な記事だ」っと考えて、コピーを残して
いたのでしょう。 
  本誌そのものは書架にあります


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2024年7月24日 (水)

空中に飛び交う50Hz/60Hzを基準クロックに

トラ技1992年4月号の回答
 ・1992年4月号 p452:小林幹典
  ロジック回路パズル教室 其ノ三
を探す中で見つけたのが
 ・1992年5月号 p.443:山田憲治
   商用電源から放射される電磁波を
   信号源に動く
電磁波時計の製作

マイコンは使わず、ステップモータで時計の針を
回します。

・記事のトップ
Aa41

・回路構成
Aa43

・回路図(あえて荒く)
Aa42

・実績データ
Aa44

ラジオペンチさんの「電源周波数測定・監視」
とつながるかと。


著者の山田憲治さん、
トラ技1997年2月号(p.373)に
  『コンデンサの電荷の自然発生現象の測定とその応用,
   放置するだけで電気がたまる』
という実験記事を書かれています。


 

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2024年7月18日 (木)

気になる回答 トラ技1992年4月号での出題

昔のトラ技をパラパラめくりしていたら、
付箋を挟んだページに遭遇。

1992年4月号 p452:小林幹典
 不定期連載
  ロジック回路パズル教室 其ノ三
   脳の暖機運転
   IQのメンテナンス
   知識のリコール
Tt041

記事の内容は、D型フリップ・フロップのD入力が
LあるいはHに固定されてたら論理圧縮して内部ゲート
の数を減らせるぞっというお話。

そこから発展して、
  ↑↓両エッジを検出する方法は?
という出題につながります。

Tt42

※回答例
Tt43

この解説記事、興味深かったんでしょう。
ページに付箋をはさんでいました。
しかし・・・
  次号にも次々号にも回答は無し!

きっとD-FF内部を構成する内部ゲートのつなぎ方の
解説になるかと想像しているのですが、この記事の
答え、今見ても気になります。

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2024年7月 5日 (金)

トラ技Jr.コーナ:はんだこて切り忘れ防止装置の製作

トランジスタ技術2024年8月号の「トラ技Jr.コーナ」に
 「はんだこて切り忘れ防止装置の製作
が載ります。
Trj1

カウンタICとゲート2つ、そしてオペアンプで
「デッドマンスイッチ」を構成しています。
あえてマイコンを使わないで作りました。

この記事↓に絡みます。
2024年6月23日:「圧電発音体」という呼称

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2024年6月23日 (日)

「圧電発音体」という呼称

トランジスタ技術への投稿原稿絡みでご相談。
8月号に載る予定の記事で、
ピエゾ・サウンダ」を「圧電発音体」と記したのです。

で、
  「圧電発音体」が一般呼称として通じるのか?
  この言葉はよく使う言葉か?
という問題が編集部から出てきたのです。

「圧電発音体」、大もとは
  ピエゾ素子
  圧電素子
  圧電振動子    ←追記
  圧電振動板    ←追記
なんですが、こう書くとガスライターの着火装置や
インク・ジェット・プリンタのインク飛ばしメカが
頭に浮かんできます。

  セラミック発音体
  セラミック・サウンダ
  ピエゾ発音体
  ピエゾ・サウンダ
  圧電サウンダ   ←追記

  圧電発音体
と、と同じように思えるし・・・・

  ピエゾ・スピーカー
  圧電スピーカー
は、ヘッドホンに応用できるような広い
再生帯域を持っているように思うし。

  ピエゾ・ブザー
  圧電ブザー
は、
自励発振回路が内蔵されているものという
位置づけで、圧電発音体もろもろは、外部から
駆動されるデバイスでしょう。

はてさて・・・いかがでしょう。

※8月号トラ技Jr.コーナーに掲載予定
タイトル:
  こて台の振動で使用中かどうかを検出
   圧電発音体を使った
   はんだごて切り忘れ防止装置の製作
    (あれ? コンセント抜いたっけ?)
書き出しが、
 ●身に覚えはありませんか?

マイコンを使えばあれこれできるんですが、
あえてカウンタICとゲートICで作ってます。
  タイマーを使いたいとなると555ばかりが出てきます。
  リレーのサージ防止ダイオードを問題にした
  トラ技Jr. 2023年春号 でも555。
カウンタIC1つとゲートIC2つでここまでできるでぇ
という見本になってくれればと。

参考文献に
 トランジスタ技術2012年2月号
 野田 篤司さん 「はんだ付け」
  宇宙(おおぞら)のエレクトロニクス〈第22回〉

この絵が発端かも
Tr201202a

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2024年6月 8日 (土)

電源スイッチを無くす 操作スイッチの長押しでon/off

電池で駆動する装置の電源スイッチ、トグルスイッチ
を付けちゃうのがいちばんお手軽。
でも、
  電源を切られたくないときに切ってしまうかも
という不安が残ります。
  マイコン内部のEEPROMや外付けEEPROM、
  SDカードなどにデータを書いている時、
  勝手に切られたくない。

そんな時にも役に立つ手法です。
トランジスタ技術2024年6月号 p.88の
 「乾電池でマイコンを動かす!
  使えるキホン回路集」
でちょいと解説しています。
  ※この号には恥ずかしい記事 が載ってます

使うのは秋月電子の昇圧DC-DCコンバータモジュール。
  AE-XCL102D503CR-G
    おっと。在庫ゼロだぁ

Cc22_20240608094301

これの「EN端子(ICのCE端子)プルアップ抵抗」を
取り外して、こんなふうに使います。
1g12

浮いたENは外部の抵抗でプルダウン。
ENがLならスイッチングが止まるとともに、
VINとVOUTが切り離され、VINには電流が流れません。
   ※切り離されないタイプのICもあるので注意。

EN端子のH電圧(onする電圧)は0.8Vから。
最大が6.0VでVINより高くなってもOK。

今回の実験は、図中の緑枠内の回路。
デジトラ2個で組んだ「LOW BAT検出部」を
1ゲートロジックでもできるだろうという調査。
こんな接続。
1g13 
入力トレラントな「74LVC1G」(5ピン)を
使って、分圧抵抗を負荷にしたとき、
どれだけドロップするかを見ました。

Eon=HでDCコンが通電継続。
ゲートの出力がHになり、電池電圧が出てきます。

ORゲートの74LVC1G32があったので、
試してみました。
1g11
電源電圧3.3Vで、出力がHになった
時のドロップ電圧
 100kΩ  0.4mV
  10kΩ  4.0mV
  1kΩ  39mV

必要なのはこれだけだったのですが、
ちょいといけずして入力に「三角波」を
入れてみました。
  それで、上の図にプローブの絵を入れた

結果。
スレッショルド付近で激しく発振。
1g20
発振は50~60MHzくらい。

面白いのが、三角波の入力をやめても
(INを開放。プルダウンされている)
プローブをつないでいると、信号を切る
タイミングによっては発振が止まらない
のです。
IN/OUTのプローブがアンテナになるのでしょう。
なかなか怖い体験でした。


XCL102とXCL103 5V出力昇圧DC-DCコンバータ
秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102の起動電流

起動の失敗も体験していますが、EN端子を制御しての
on/offではうまいこと動いています。

1ゲートロジックICのBSch3V用部品ライブラリは、
この中にあれこれ入れてます。
  ・BSch3V用パーツライブラり

※関連
  ・マルチファンクション・ゲート 1G57,58,97,98
  ・究極のマルチファンクション・ゲート 1G99
  ・74LVC1G57と1G58で作るXNORゲートとXORゲート
     ↑
    XORゲートを使ったエッジ検出回路の電源電流


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2024年5月13日 (月)

サーミスタでの温度測定、「inf」の出現に耐えられるか?

2023年3月21日:A/Dコンバータでサーミスタの抵抗値を読む サーミスタをつなぐ場所は?
で問題にしましたが、A/D入力するサーミスタをつなぐ位置が重要です。
A02_20230321164901
サーミスタを電源側につなぐと、
  温度の上昇でサーミスタの抵抗値が減少
  それに連れてA/D値が上昇
となり、温度が上がるとA/D値も上がり、感覚的に
合うのでしょう。

・A/D値からサーミスタの抵抗値の計算式
A3_20230321165401

このサンプルとして
  ・おもろ家さんのArduino 入門 Lesson 18 【サーミスタ編】
のスケッチ使わせてもらいます。
おもろ家さんの「つなぎ」でもサーミスタは電源側。
基準抵抗がGND側です。

この時の問題点をお復習い。
  (a)サーミスタの接続線が短絡したら
  (b)サーミスタが外れてオープンになったら

まず(a)。
A/D値はフルスケールの「1023」に。
その結果、サーミスタの抵抗値は
  (1024÷1023 - 1) ×10kΩ
となり、約9.8Ω
B定数による温度計算に進むと352℃という
値が出てきます。

次に(b)
A/D値は「ゼロ」になり、サーミスタの抵抗値計算で
ゼロ除算」が生じます。
その結果、抵抗値は「無限大」。
続く、温度計算では「ケルビン温度」の「-273.15℃」が
出てきます。
  ※Arduino UNOの環境ではゼロ除算では
   止まらず、とりあえず計算は進みます。

実際の液晶表示を見てみましょう。

(a)のサーミスタ短絡
T10_20240513111101

(b)のサーミスタ断線
T11_20240513111201

抵抗値の箇所に「inf」という見慣れない「値」が出現します。
  ※inf=無限大
   print()やdtostrf()に食わせると「inf」
   という「文字」が出てきます。
   lround()で整数変換すると0x80000000
   (long値のマイナス目一杯)になって
   しまいます。

サーミスタで温度制御していたら、
  (1)いつまでたってもオンしない (a)のとき
  (2)いつまでたってもオフしない (b)のとき
状態が出現します。

(1)は、放っておいてもとりあえず周囲温度に馴染む
でしょうが(2)の状態が加熱しっぱなしとなり危険です。

何らかの警報的処置(表示だけでも)が必要に
なるのがわかっていただけるかと。

トランジスタ技術2024年6月号トラ技Jr.コーナ
掲載してもらった4チャンネル温度計の製作 では、
温度・抵抗値テーブルから最高値(温度低)と最低値
(温度高)を拾ってきて、値として規制するように
しました。
  ※プログラムエリアがあんましないので
   手抜き。
オープンだと「-20.0℃」、短絡だと「120.0℃」を
出力します。

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2024年5月 9日 (木)

(有)アクト電子+居酒屋ガレージがトラ技2024年6月号に

ひょんなことから、仕事場:(有)アクト電子と
自宅:居酒屋ガレージがトラ技2024年6月号
載せられちゃいました。
  ※むちゃ恥ずかしいゾ!

見ル野栄司さんの連載「僕たちトラ技団」。
Tt31_20240509090401
大人の秘密基地」と銘打たれています。

記事の写真に写っているビールサーバー(二代目)
の導入が2022年7月末。
Tt32
  ・2022年7月28日:新ビールサーバー稼働
先代のビールサーバーが2001年8月頃ですので
ガレージにビールサーバーがやってきて23年。
いったい何樽のビールをカラにしたのか・・・
炭酸ガスボンベは1年~1年半で交換しています。

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2024年4月26日 (金)

「細々」は「ほそぼそ」か「こまごま」か?

トラ技への投稿原稿、あれこれと編集部の手直しが
入ります。
  良い言い直しもありますし、スカタンも出ますし
  いろいろです。
来月6月号に掲載される私の記事の中で、<編集部>の
記名入りでこんな文が校正原稿の中に出てきました。

 『・・・不安定な電池電圧でどう安定動作させるかなど,
  細々と考えるポイントがあります.』
 ~~~~

この「細々」という漢字表記ですが、最初は「ほそぼそ
と読んでしまいました。
で、「あれっ?」っとなって「こまごま」かっと思い直
したのです。

辞書や新聞社の用語集(古いけど毎日新聞と時事通
信社のを置いてある)を見ても両方「細々」で出てきます。
用例でも、両方の読み方とも「細々と」なんてなってい
て「どう読むねん」・・・

私が使った言葉じゃないのですが、日本語は難しいです。


※追記 2024-05-09
トランジスタ技術2024年6月号掲載の記事、
このように「ひらがな」になっていました。
Cc22_20240509083801
p.88の第6章 意外とめんどい電源まわりを解決!
乾電池でマイコンを動かす! 使える基本回路集
というタイトルです。

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