電池で駆動する装置の電源スイッチ、トグルスイッチ
を付けちゃうのがいちばんお手軽。
でも、
電源を切られたくないときに切ってしまうかも
という不安が残ります。
マイコン内部のEEPROMや外付けEEPROM、
SDカードなどにデータを書いている時、
勝手に切られたくない。
そんな時にも役に立つ手法です。
トランジスタ技術2024年6月号 p.88の
「乾電池でマイコンを動かす!
使えるキホン回路集」
でちょいと解説しています。
※この号には恥ずかしい記事 が載ってます
使うのは秋月電子の昇圧DC-DCコンバータモジュール。
AE-XCL102D503CR-G
おっと。在庫ゼロだぁ
これの「EN端子(ICのCE端子)プルアップ抵抗」を
取り外して、こんなふうに使います。
浮いたENは外部の抵抗でプルダウン。
ENがLならスイッチングが止まるとともに、
VINとVOUTが切り離され、VINには電流が流れません。
※切り離されないタイプのICもあるので注意。
EN端子のH電圧(onする電圧)は0.8Vから。
最大が6.0VでVINより高くなってもOK。
今回の実験は、図中の緑枠内の回路。
デジトラ2個で組んだ「LOW BAT検出部」を
1ゲートロジックでもできるだろうという調査。
こんな接続。
入力トレラントな「74LVC1G」(5ピン)を
使って、分圧抵抗を負荷にしたとき、
どれだけドロップするかを見ました。
Eon=HでDCコンが通電継続。
ゲートの出力がHになり、電池電圧が出てきます。
ORゲートの74LVC1G32があったので、
試してみました。
電源電圧3.3Vで、出力がHになった
時のドロップ電圧
100kΩ 0.4mV
10kΩ 4.0mV
1kΩ 39mV
必要なのはこれだけだったのですが、
ちょいといけずして入力に「三角波」を
入れてみました。
それで、上の図にプローブの絵を入れた
結果。
スレッショルド付近で激しく発振。
発振は50~60MHzくらい。
面白いのが、三角波の入力をやめても
(INを開放。プルダウンされている)
プローブをつないでいると、信号を切る
タイミングによっては発振が止まらない
のです。
IN/OUTのプローブがアンテナになるのでしょう。
なかなか怖い体験でした。
・XCL102とXCL103 5V出力昇圧DC-DCコンバータ
・秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102の起動電流
起動の失敗も体験していますが、EN端子を制御しての
on/offではうまいこと動いています。
1ゲートロジックICのBSch3V用部品ライブラリは、
この中にあれこれ入れてます。
・BSch3V用パーツライブラり
※関連
・マルチファンクション・ゲート 1G57,58,97,98
・究極のマルチファンクション・ゲート 1G99
・74LVC1G57と1G58で作るXNORゲートとXORゲート
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XORゲートを使ったエッジ検出回路の電源電流
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