FLUKE 87IV デジタルテスターのデータをIrDAで吸い上げる
2022年7月6日:デジタルテスター「FLUKE 87IV」の赤外線通信ユニット完成
これでいちおう完成してるんですが、IrDAのインターフェース・チップを
テキサス・インスツルメンツの「TIR1000」 に換えて試してみました。
マイクロチップの「MCP2122」 と何が違うのか・・・
図示すると・・・ピンは同じ配列。
(1) MCP2122は8pin DIPのがある。 そして安価。
TIR1000はSOPとTSSOP。
(2) リセット入力の論理レベルが異なる。
MCP2122はLでリセット。 TIR1000はHでリセット。
(3) 赤外線の自己反射光の処理が違う。
こちらから出した赤外線、どこかに当たって返ってきて
受信光としてRXIR信号に入ってきます。
MCP2122では送信中のRXoutは禁止してくれるので、
これを考えなくて良いのです。
ところがTIR1000では筒抜けに。
自分で処理しなくちゃなりません。
この(3)せいで、単純なターミナルでの実験だとローカルエコーが
返ってくる感じになります。
マイコンでの処理だと、IrDAへのシリアル送信処理が始める前に、
IrDAからの受信を禁止しちゃって無視するように。
そして、送信完了で受信を再開。
こんな手順を制御プログラムに入れなくてはなりません。
前に紹介したATtiny841のプログラムでは、
「送信データレジスタ空き割り込み」で次データを送り込んで
いたのですが、受信を再開させるには送信完了(全フレームの
送出完了)を知らなければなりません。
送信割り込みの方法を変えなければなりませんでした。
TIR1000を使うメリットって無いぞ、なんですが、
試しに回路を作っちゃったんで、仕上げてしまいました。
ジャンパーを追加してMCP2122かTIR1000かを切り替えられ
るようにしました。
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