電子部品

2023年10月 2日 (月)

入力セレクタ+VR+トーンコントロール用IC、何かないかな?

現在、ガレージで使っているステレオアンプ、
佐藤テック君とこからやってきたシアター用5chの
デジタル品。
しかし、これの入力切り替えがどうもうまく行かないのです。
カセットテープレコーダーとPCからのアナログ・ステレオ信号
を入れてるんですが、日によって鳴ったり鳴らなかったり。
トーンコントロールが使えなかったりと、もう一つ。

パワーアンプは、仕事場を探せばあれこれでっち上げられます。
問題はプリアンプ・・・というか入力セレクタと音量調整+
トーンコントロール回路。
2連ボリュームとスイッチを並べて作るのも面倒だし、
専用のICが有りそうなんですが、「ちゃんと買えるもの」が
見つかりません。

例えば 日清紡マイクロデバイスの電子ボリューム
を見ますと、
  NJU7391
  NJW1192
  NJW1194
など、入力セレクタとボリューム調整、トーンコントロール
機能が入ったICが見つかります。

Jnjw1
しかし・・・売ってない  (Aliexpressにはありそうだけど)

これに似たようなんで、何か使いやすそうなデバイス、
ご存じないですか?

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2023年9月12日 (火)

究極のマルチファンクション・ゲート 1G99

2023年9月11日:マルチファンクション・ゲート 1G57,58,97,98
の続き、「1G99」です。
TIのデータシートには
 『Ultra-Configurable Multiple-Function Gate With 3-State Output
という銘が記されています。
接頭語が「ウルトラ」です。

99
5つの入力はすべてシュミット。
スリーステート出力できて、その前段にXORが入っているので
出力の反転ができます。
AND-OR部は1G97と同じようになっていて、マルチプレクサ
を構成できます。

どんなのが作れるのか・・・
  TIのデータシートからピックアップ

11_20230912094301
12_20230912094401
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25_20230912094601

5つの入力のつなぎ方で、『お好きにどうぞ』のゲートが作れます。

まぁ、「何に使うねん」となると難しいところはありますが、
あれこれ試作するときに、「欲しいゲートICの手持ちが無い」
時の非常用部品として役立つのでは。
DigiKeyでの価格を見ると、
  TI    86円
  Nexperia 75円
と、そんなに高価なものじゃありません。
ただし、作っているのはこの2社だけのようです。

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2023年9月11日 (月)

マルチファンクション・ゲート 1G57,58,97,98

ゲートIC、乾電池1本で使うなら「74AUP」(0.8~3.6V)。
2017年11月18日:百均歩数計で作る「カウンタ」
で使用例を紹介しています。

今回、「1.65~5.5V」が使用電圧範囲の「74LVC1G」、
この1ゲートICを何種類か買っておこうとして、
『せや。 あれあれ。』と思い出したのが、
デジットblog 2015年04月06日:これは便利!マルチファンクションゲートICが入荷しました!

  ※トランジスタ技術2014年3月号「私の部品箱」
   『小回りが利くマルチユースな
     6ピン・ロジック 74LVC1G97』
   にも紹介されています。

6ピンのICで、つなぎ方でいろんな入力が実現で
きます。
  それでも、あれこれしようとすると4種類が必要。

※メーカーの解説図、片側を負論理にしたANDが描かれ
 ているので、このように書き換えています。
56_20230911101401

1G57と1G58の違いは出力段のORが
非反転か反転になっているのかの差。
57
同じように1G97と1G98も出力段の違い。
97
「57、58」と「97、98」の差は。
  ・57はXNORが作れる。 58はXOR。
  ・97、98はデータセレクタが作れる。

74LVCシリーズですので、入力トレラント(max 5.5V)機能を
持っています。
電池2本の電圧範囲2~3Vでゲートを動かして、0~5Vレベル
の入力電圧で制御することができます。
これはなかなか便利。

そしてもう一つの特徴が、3つの入力全部がシュミットに
なっているということ。
あれこれ信号をインターフェースするにはこれはありが
たい。

もう一つ。 74LVC1Gシリーズを調べていて、こんなのを発見。
  74LVC1GX04
「04」なんでインバータかと思いきや・・・
「水晶発振子ドライバ」として作られています。
こんな接続で使います。
55_20230911101601
  (TIのデータシートより)

水晶発振に特化した「1GX04」という品種は「74LVC」だけ
みたいです。


※XORゲートの応用
片方の入力をH/Lすることで、バッファとインバータを
切り替えできます。
X11_20230911105101

74LVCの電源電圧範囲
CQ出版の古い規格表だと「1.65~3.6V」と記されています。
トラ技記事の抜粋でも
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2004/09/p165-166.pdf

でも「1G」タイプ(1ゲートもの)だと「1.65V~5.5V」に。
14ピン以上のピン数の「74LVC」は、
1.65V~5.5Vと1.2V~3.6V、そして1.2V~5.5Vが
混在しているようです。
個別のデータシートをよく見ましょう。

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2023年8月23日 (水)

テストクリップはミヤマのが好き

テストクリップの残りが少なくなっていたので、
「マルツ」で、いつもとは違うのを買ってみました。
常用しているのは「ミヤマ」の「MJ033」
使い込むと、先端が割れたりと消耗品です。

マルツの製品ジャンル、ICテストクリップ
を見ていたら、こんなの(安価)を発見
  ・GB-ICC-R
試しに買ってみました。
しかし・・・やっぱしミヤマのがイイでっす。
形状を比較。
L11_20230823104501
赤の色が濃いのがミヤマのMJ033。

先端部。
L12_20230823104501

電線をハンダするところ。
L13_20230823104501

こんな挟み込みタイプのがテイシンから出ていますが、
  ・マイクロICテストクリップ 赤【C-126-R】
買ったことありますが、使い込んでいません。
L14_20230823104501

テイシンのC124 も好きじゃありません。

※過去記事
2019年10月17日:ICクリップ、ミヤマのほうが好き




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2023年8月19日 (土)

『きもだめし』に人感センサー

ひさしぶりの小学校校庭キャンプ(4年生が対象)、
あれこれ反省点が。 (電気回り担当として)
  ・ヒュ~ヒュ~・ピカピカピカの
    きもだめし用怪音&怪光発生装置
これがずっと働きっぱなしで面白くない。
ずっと音を出すんじゃなく、子供が近づいたタイミングで
(びっくりさせるために)働かしたい。

これ → ・きもだめし用怪光発生装置
は、人が近づいたらピカピカピカピカ~。
ちゃんと人感センサーを装備しています。

怪音&怪光発生装置を作ったときはそこまで考えてな
かったんで、スイッチオンでず~っと音が出ていて
ランプが点滅(ふわふわ~っと明暗)しています。
  小学校校舎の真っ暗な廊下で、コレが鳴って光っている
  のは・・・大人でも不気味です。

電源はAC100Vなんで、外付け人感センサーで100Vを
開閉すれば良かろうと、先日の
  ・データシートが見つからない!シャープのSSR「S201DD2」
となったのです。

人感センサーの手持ちを探すと、パナソニック製の
古~い AMN13112 を1個発見。

これでも良かったんですが、アマゾンを探すと使えそう
なのがずいぶん安価で出ています。
入手したのは AM312 という型番。
        ↑
     これはaliexpressの画面

左側の2つがAM312。
右がパナのAMN13112。
C13_20230820102601

カバー(レンズ体)を外すと、
C14_20230820102601
窓が見えます。

調べると、こんな回路になっていました。
C45
3本足は3.3V出力のレギュレータ。
+電源にノイズが乗っていても、ちょい安心。

パナソニックのがP-ch MOS-FETのオープンドレイン
(オンで電流を流し出す)になっています。
C11_20230819173901
今まで、人感センサーといえば、この回路だと考えて
いました。
  いったんNPN Trで受けてマイコン入力などと
  インターフェース。

AM312は電圧出力で、出力端子間に20kΩの抵抗が
入っています。
そして、レギュレータが内蔵されていてセンサーの
駆動電圧は3.3V。
  ※3.0Vと記されているページもありますが、
   やってきたのを計ったら3.3Vでした。
NPNのデジトラで受けるにはベース抵抗の値に注意し
ておかなければなりません。
  Rbの比が1:1のものだと要注意。
  10k:10kだと20kが入ると3:1になって
  Vbが0.8Vちょい。 なんとかオンするか。
  4.7k:4.7kだと24.7:4.7で0.53V。
  オンは無理かと。

Arduinoで使うには、Hで3.3Vだし、L側も入力の
プルアップ抵抗を有効にしてると、どうなるか。
デジタル入力だと、H/Lをうまく検出できないかも
しれません。

パナのとAM312の検出感度を比べてみると、パナの
ざっと半分。
パナのはスペックどおりに4~5mで感知。
でもAM312はそのざっと半分。
2~3mというところでしょうか。

そして、AM312は突発的(雑音的)な検知で反応しないよう、
安定して出力がオンするように時間を設けてあるのです。
それで、反応が遅くなっているようで、近づいたのに
なかなかオンしないと感じます。
  通り過ぎてしまって・・・あれれ。

パナのはスパッと検知しますが、ノイズ的な突発的信号を
無視する操作を装置側でしなければいけません。

※関連
出窓用焦電センサー検出回路
出窓用焦電センサー検出回路その後

※内部回路
・AM312
C15_20230819173901
・パナソニック  AMN13112
C16_20230819174001
※参考ホームページ
AS312 (AM312) Mini PIR module review


※人感センサーの略号
『PIR』センサーと記されているのですが、PIRって何?を
調べますと・・・
  ・Pyroelectric Infrared PIR Motion Sensor 
「Pyroelectric」は
  焦電効果(しょうでんこうか): pyroelectric effect と

こんなのも
  ・Passive Infrared Ray  赤外線の「IR」


人感センサー絡みで作っておきたいのが、「自動ランプ点灯回路」。
人の接近を検出してランプを点灯(電池運用で)し、
真っ暗な廊下で待ち構えるお化け(PTAのお母さんが工夫を
凝らし)」を下前方から照らして、子ども達を驚かそうという魂胆。
今はお化けが自分でランプを持っていて点灯操作。
  ※怪光点滅装置の近くなら自動点灯はできますが
   これは100V運用なので、コンセントから延長コードで
   という使い方。
電池運用だと、どこでも使えます。
LEDランプをパッと点灯するのじゃなく、フワ~っ明るくなる
ように制御したいところ、

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2023年8月12日 (土)

データシートが見つからない!シャープのSSR「S201DD2」

実験でAC 100Vを開閉したいということで、
手持ちのSSRを発掘してました。
ところが・・・ストックしてあるのは入力電圧
12~24V仕様のばかり。
制御用だと24V電源を使うんで、その絡みの残りです。

今回は、5Vでオン・オフしたいのです。
別の場所を探すと面実装のフォトMOSリレーが出てき
ましたが出力の電流容量が不足。

困ったぞ・・・っと、ほんとのデッドストックを
置いてある場所を探すと、シャープ製のSSRを
十数個発掘できました。
何かの仕事で使った残りです。

型番が「S201DD2」。

Ss1_20230812125001

出力開閉電圧200V、電流1Aというのは想像できる
んですが、ピン接続をどうすればが不明。
これを使った仕事のファイルを探し出せば、資料も
綴じてあるんでしょうが、それがわかりません。

仕事場を見渡して、見つけられた資料からピックアップ
できたのがこの2つ。

まず「岡本無線」のカタログ。
  昭和59年(1984年)のVol.8。

S21

そしてCQ出版の規格表
 「'90最新インターフェース素子規格表

S23_20230812125001

これで足の接続はわかりました。

問題はG・K間にいれるCR。
  岡本無線の図の「H」、「S101DD3」のように、
  G・K間にCRを入れておけ、と記されていた
  記憶があるのです。

ゲートをオープンにしないようにするだけ
だから、1kΩ+0.01uFくらいで良いのかと想像。
試しています。

※まぁ、新しい素子を買えばエエんですが、
せっかく発掘したことですし、使えれば
使ってやりたいので。

※40Wの白熱球を負荷にしてテスト。
1k+0.01uFだと点灯せず。
10k+0.01uFにしたら点灯しました。
LED電流を7mA台まで落とすと、暗く
なり始めました。
47KΩにすると、暗くなるのは4mA台に。
100kΩだと2mA台。
抵抗値により、ゲートがトリガする感度が
変わるようです。

※追記
「岡本無線」のカタログに出ていた同類のSSR、
  S12MD1、S12MD3、S22MD2
これをネットで検索するとデータシートが
出てきました。
S22MD2だとこんな接続です。
Aa51_20230817083801
RG値によるトリガー感度の変化がグラフになっていました。
Aa52_20230817083901
保持電流の表。
Aa53_20230817083901
47kΩくらいで10mA流しておけばOKという
感じでしょう。
でも、CGの値は記されていませんでした。

2素子入りのS12MD3だとこんな具合。
Aa61

トリガー感度。
Aa62

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2023年8月 3日 (木)

5V電源供給にUSB Type-Cコネクタ

回路への電源供給、2.1mmのDCジャックとプラグという
格好で作ることが多かったのですが、5Vに限れば

 USB type-cコネクタをつけておくほうが便利かも?!

ということで、秋月の電源供給用USB Type-Cコネクタ
を買ってみました。

ところが、発注ミス。
2本足(VBUSとGNDだけ)で単純な
 USB Type-Cコネクタ 電源供給用 [A295-CTRPB-1]
ではなく、↓
 USB Type-Cコネクタ 電源供給用 [UJC-HP-3-SMT-TR]
をポチってしまったのです。

C51_20230803102101
面実装用の端子です。

  型番をちゃんと確認しなかったのがいけません。
   「電源供給用」いう単語に引き寄せられてし
    まいました。

これを買い直そうかとも思ったのですが、
  ↓
電源供給用USB Type-CコネクタDIP化キット [AE-USB2.0-TYPE-C-CTRPB-1]
  ・・・もったいない

基板への取り付けはこんなかっこうになりました。
コネクタを裏返しにして、カバー部をクズ線で
ユニバーサル基板に固定。
そして、6つある端子のうち、VBUS2本とGND2本を
これもクズ線でハンダします。

C52_20230803102101

C53_20230803102101

電源供給用コネクタとしてしかつかいませんので
こんなものかと。

※追記
同僚に話をしたら・・・
  『中華サイトでこんなん買ったるで~』と
ブツを出してきてくれました。
C54
  『パターンがペラペラやから、
   チカラを入れたらあかん。
   補強はいるやろな』
とのことです。

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2023年7月11日 (火)

単安定マルチバイブレータ 「74HC423」の挙動

単安定マルチバイブレータ 74123、74423、4538(TC4013を追記)
単安定マルチバイブレータ 「74123」と「4538」の挙動

↑の記事でリセット解除でトリガされない「423」は
どうだ?っと記していました。
これの入力段のシュミットの様子、調べてみました。

電源電圧は5.0V。
中間レベルの2.5Vを中心に1.4V(P-P)の波形を
入力します。 (フルスイング波形じゃない)
↑↓のトリガ入力がちゃんとシュミットになって
いたらミスしないはず。

まず方形波から。
74hc423_tos_sq
ちゃんと出るのはあたり前。

次は三角波。
すると・・・
74hc423_tos

↓エッジでトリガさせるパルス出力が長くなっちゃい
ました。
これは・・・ アカンやん。

三角波の周波数を上げると、↓エッジの出力に
ジッターが出始めました。
74hc423_tos_an

エッジ方向に対してのミスではなく、再トリガ
されて出力パルスが変動している感じです。

今回のは東芝。
別メーカの74HC423でも試してみなけりゃならない
かと。 (TIか、Nexperiaか)

モノステーブルマルチバイブレータのトリガ入力、
そのシュミット機能にはご注意を!ということで。

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2023年6月14日 (水)

疲れてないけど・・・「OK」と読んでしまった

デジキーで買った抵抗(1608サイズ)の空き袋。
R11

赤文字で「10K」と記してあったんですが、
  頭の中はそれを「OK」と解釈。

この袋の何がokなんや?」っと「???」が
湧きました。

※頭にある「1」は「|」という記号というか
 何かを示すマークと認識したんでしょう。
 数字とは認識されなかった・・・

細かい字を読んだら「10K」の抵抗と判別。
ほんの一瞬ですが「アホ」になっておりました。
加齢なんでしょね。


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2023年5月29日 (月)

どこのスイッチだろう

修理案件で困っています。
6本足のスイッチ。
2回路2接点でオルタネート型。
T11_20230529134201
右のは正常。
後のパターン(6穴)から取り外したのが左のスイッチ。
上部と下部が「ポッチリ」で引っかかっているのですが、
それが折れてしまったようで不安定に。
オルタネート動作、ちゃんとロックせずオンを保持して
くれません。

足間ピッチ、上下は2.54mmX2。
左右が3.7mmで、よく見る5.04mm間隔の
オルタネートスイッチとは違って、小型なんです。

T12_20230529134201
カタカナの「ア」じゃなく、何かのロゴマークかしら。
さてこれ、どこのスイッチなんでしょう。

  とりあえず、スイッチをジャンパして
  動かない回路を追いかけます。

Ta11
Ta12

この回路で「これなに?」だったのが「ランプ」。
T13_20230529134201
最初「ヒゲがあるぞ」っと。
よく見たら、「LAMP1」「LAMP2」と部品番号が記さ
れています。
左のが切れてました。
T14_20230529134201

ランプが生きていた別の装置。
こんなふうに光ります。 直列になってました。
0101

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