電子部品

2025年12月 5日 (金)

磁気センサ(ホールIC):「Omnipolar」とは

位置検出用の磁気センサ(ホールIC)を探していて、
機能の一覧を見ると、聞き慣れた
  Unipolar
  Bipolar
以外に
  Omnipolar
という名称が出てきたのです。

探しているセンサの用途としては、磁石を近づければ
オンして離せばオフしてくれるというごく普通の動作
で良かったのですが「Ominipolarって何?」っと
なったのです。

磁石が近づけばオンになるのは同じなのですが、
  (N極とS極、どちらで反応する
   かという特性もありますが)
オフになる条件がUnipolarとBipolarとで違うのです。
この選択を間違うと、センサ回路が動きません。
  昔々、痛い目にあっていた

まず・・・単純な「Unipolar」の動き
  N極あるいはS極が近づいて(どちらかは種類
  により変わる)検出磁束密度を超えるとオン。
  磁石が遠ざかるとオフ。
もっとも単純な動きで、普通の近接センサの用途
ではこれを選ばなくてはなりません。
一方向磁界で動作」とか「片極検知」と示されて
います。
特性でのオン・オフする磁束密度表記はプラス側
だけの数値になっています。

そして、間違って選んで「動かないゾ」っとなる
のが「Bipolar」のホールIC。
交番磁界で動作」とか「交番検知」と記されて
います。
  N極あるいはS極が近づいて(どちらかは種類
  により変わる)検出磁束密度を超えるとオン。
  ここまではUnipolarと同じ。
  しかし、磁石が遠ざかるだけではオフしない。
  反対極の磁極が来てオフ。
つまり、N極でオンしたら、次にS極が来るまでは
オフしないという動作になるのです。
特性表には反応磁束密度がプラ・マイで記されてい
ます。
極性がプラスでオン、マイナス(反対極)でオフとなり、
ヒステリシス幅も大きい値が出てきます。

で、知らなかったのが「Omnipolar」。
両極検知」と記されています。
このセンサの動作は、Unipolarが、N極あるいは
S極どちらか(品種による)接近でオンだったのが、
N極でもS極でも磁石が近づけばオンして、遠ざ
かればオフという動作になります。
磁石の極性を気にせずに検出できるということで、
ズボラな配置が可能です。

わかりやすい解説がないかと探しますと、
  ・エイブリック磁気センサ(ホールIC)
に概念図が出ていました。
紹介しておきます。

Unipolar
Hs1
Bipolar
Hs2
Omnipolar
Hs3
磁石の接近を検知するだけなら、どの向きでも反応する
Omnipolarが便利です。

もう一つ注意点。
出力の極性(Hアクティブ、Lアクティブ)も見ておか
なくてはなりません。
オープンコレクタ(オープンドレイン)というICも
ありますし。
アナログ出力タイプもあります。


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2025年11月20日 (木)

24クリックのロータリーエンコーダ、調子が悪くなり交換

2024年9月13日:ロータリーエンコーダ:操作感覚が重要なんだけど
ここで示した
TAIWAN ALPHA社のロータリーエンコーダRE160F-40E3-20A-24P-003
の調子が良くなく、ちゃんとup/downできなくなってしまいました。

UP回転(CW)の時はまだマシなのですが、
  UP:A相の↓エッジでB相がH。
     Hということはプルアップなので
     B相接点がオフ。
DOWN(CCW)の時にミス(UPしてしまう)することが多く
なってきたのです。
  DOWN:A相の↓エッジでB相がL。
     ほんとはLになるはずが接触不良でオープンになる
     ことでHになってしまうのでCCWなのにカウント
     アップしてしまう。
     これがカウントミスの原因。

毎クリックでおかしいというわけではなく、
たまに起こるからやっかいなのです。
ソフトの処理でどうこういうレベルの接触不良じゃ
ありません。
ということで、アルプス製のに交換しました。

で、せっかくですので解体して中を見てみます。

A相、B相とも2連になった接点が見えます。
  (Comは1つだけ)
Re11
接点部の拡大。
Re12
A接点とB接点の微妙な位置ずらしで2相パルスを得ています。
  B接点の下側接点の汚れ(?)が上の接点と違う
  ように見えます。
Re13
最外周のB接点の摺り痕がちょっとへん。
接点を別角度から
Re14
▼マークの接点がちゃんと接触していなかったような感じです。
せっかく2つにしてるのに。
「バラせば見えてくるトラブルの原因」てなところでしょうか。


2020年9月12日:ロータリーエンコーダーの2相パルスをピン変化割り込みで取り込む
ここで紹介したBOURNSのエンコーダは、
  接点は直線的に並んでいる
  コードを生成するパターンを90度ずらしている
ということで、構造が違うのが面白いです。
13_20200912143901

 

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2025年11月 4日 (火)

VA線とVVFケーブル

太すぎで(1.6スケとか2スケ)電子回路屋にとっては
ちょっと縁遠い屋内配線用の電線。
あたりまえのように名前を呼んでますが、
VA線やVVFって何の略?」っと調べてみましたら・・・

VA:Vinyl Armored Cable
   ビニールの鎧を被った電線

VVF:Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable
   ビニールで絶縁した平型電線

ということのようです。

「Armored」って単語、ちょいと格好いい。

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2025年9月25日 (木)

「AD549」のチップ写真

ちょいと仕事がらみで「AD549」(超低入力バイアス電流品)を
調べていたら、こんなページに遭遇。
  ・https://www.richis-lab.de/Opamp61.htm
きれいなチップの写真に感激。

超低入力バイアス電流のオペアンプ、推奨品は電源電圧範囲
が低いし・・・

オペアンプがいっぱい
  ・https://www.richis-lab.de/Opamp.htm


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2025年7月17日 (木)

シングルゲート・マルチプレクサIC「74LVC2G53」

DDS IC「AD9833」をArduino UNO R3で制御:箱入れ #2
でマルチプレクサIC「74LVC2G53」は、
  2Gなんで2ゲートかと思いきや機能ブロックは一つだけ
と書きました。

その後、ちょいと調べてみました。

まず、東芝のから。
 ・東芝 TC4W53
  4000番C-MOS 8pin
  ±5V電源で使える

 ・東芝 TC7W53
  74HCタイプ 8pin
  ±5V電源で使える

そして件の74LVC2G53一家
 ・TI  74LVC2G53
  2Gで1回路 8pin 1.65V~5.5V

 ・Nexperia  74LVC2G53
  2Gで1回路 8pin 1.65V~5.5V

ところが・・・Nexperiaにはこんな「1G」品が。
 ・Nexperia  74LVC1G53
  型番が1Gになってますが機能的には
  「2G53」と同じです。

さらに調べると、6ピンのが見つかります。
INH端子をなくして切り替え入力だけになっています。
 ・TI  SN74LVC1G3157
 ・ON semi  NC7SB3157

さらに、これの「2G」が見つかります。
 ・Nexperia  74LVC2G3157
  2回路入り 10pin INH端子無

これは2Gという型番でちゃんと2回路に
なってます。

どれを使うか・・・悩ましいところです。


「53」は4000番シリーズの4053が元型番。
  16ピンの4053は3ゲート入ってる。
「3157」の157はディジタル・マルチプレクサ(データセレクタ)
の74157から来てるのかな?
Nexperiaのでは、INH端子の名称が「/E」になっています。


※関連
PWMでD/A変換:アナログマルチプレクサの応用で
PWMでD/A変換:アナログマルチプレクサの応用、解決方法

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2025年6月24日 (火)

「タカチ」の「ゴム足」にもの申す!

電子回路工作で「ゴム足」を使うとなると、
タカチのから選びませんか?
昨晩、文鎮の佐藤テック君と話してたら、彼の
意見も同じ。
  「10個単位のセット売りはやめてくれ!」っと。

箱の裏に貼り付けるゴム足、使うのはほとんどが4つ。
  ゴム足、4つ以外で使う用途って何?
  メカのどん突き防止や振動防止的用途くらいか。

10個単位で売ってるのを買うと、2つ余る。
2袋で20個買っておけという意見も分かり
ますが、8個セットとか12個セットのほうが
余らずにエエかと。

パーツボックスを見たら、いつ買ったのかわからんのが
2つ残ってるという状態がイヤです。

  ※参考写真
Gg11

 

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2025年4月24日 (木)

オムロンのタイマー「H7ET-FBV」のGATE入力回路はどうなっているの?

2025年4月21日:PCパーツを整理していたら オムロンのタイムカウンタ 
この「H7ET-FBV」、ゲート入力のスペックが
  AC24V~240V
   DC6~240V
フリー電圧入力になっています。

F21_20250424131901

で、ちょこっと調査。
まず、RESET入力から。
  開放電圧:0.86V
  短絡電流:3.3μA
でした。
  (いつリセットするのかのスレッシまでは見てない)
他につながるところもないし、内部回路がそのまま
(ノイズ対策などして)出ているのでしょう。

問題はゲート入力。
低い電圧から240VまでOKとなると、単純には行きません。
まずは、その特性。
電圧を上げながらゲート入力に流れる電流を
調べてみました。

12_20250424132001
200Vまで上げても3.5mAほど。
DCだと6V~200Vで変動は1mAほど。
おそらく・・・フォトカプラで主回路とは絶縁している
でしょう。

この電流特性を得る回路、どうなっているのでしょうか?

「定電流ダイオード」かもっと思うんですが、耐電圧と
許容電力が問題になります。

過電圧、過電流保護ということなら「PTCサーミスタ」が
使えそうですが、一定電流に制御となると、はてさて。

何か良いデバイスというか回路、思いつきますか?

 

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2025年4月 7日 (月)

「LM386N-8」って・・・

修理案件でオーディオアンプLM386が使われていました。

確か手持ちがあったはずと部品箱を探しますと、ありました。
この手持ち部品を使って修理完了。
いつからあるのか分からない部品が役立つと、なかなか
うれしいものです。

で、探索した部品箱(ジャンクボックスではない!)から
出てきたのはズバリの型番「LM386N-1」と、サフィックスが
異なる「LM386N-8」の2種類。

Lm31
  ※故障品は足をぶっちぎって基板から取り外し

「-1」「-8」でどう違うのとデータシートを探しますと、
「-8」が出てきません。
このように「-1、-3、-4」は出てきます。
Lm32

「-4」だと使用電圧範囲が上の方に行ってます。
しかし、「-8」が不明。

とりあえず置いておきますが、はてさてどうしたものか。


※見間違いだぁ・・・
コメントを参照(笑) ちょいと恥ずかしいぞ。

TI:LM386
TI:LM380

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2025年3月10日 (月)

4000シリーズCMOSの先頭、4000Bと4000UB

2025年3月7日:14bitカウンタ74HC4060の発振段はアンバッファ型じゃないのか?
で、バッファ型とアンバッファ型の入出力特性の違いを
見せるサンプルに使った「4000B」。
昔のデータシートを探してみると、

 モトローラは「4000UB」しか作ってなかった。
 東芝やNEC、日立などは「4000B」だけ。
 RCAは「4000UB」「4000B」両方作ってた。

こんなことが分かりました。
まとまった資料は「CQ出版 最新CMOSデバイス規格表 '93」の中。

400_20250310091601 

等価回路が出ていました。
まず、アンバッファ型の4000UB

403_20250310091601 

そしてバッファ型の4000B

402_20250310091701

インバータ部を見ると、アンバッファ型が1段。
バッファ型が3段構成になっているのがわかります。

たまたま東芝のTC4000Bがあったのでバッファ型としての
特性が見れたのです。

 

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2025年2月26日 (水)

オペアンプ OPA1612じゃないぞ!

文鎮の佐藤テック君ところから
 「動かへんようになった」
っと、無線インターフォンがやってきました。
修理依頼じゃなく、
 「部品取りにどうぞ」とのこと。
   ※以前に改造(外部接点信号出し)してたん
    ですが、とうとうアカンようになったと。

で、ケースを開けて中の基板を出して、お宝部品は
ないかと見てみると・・・
Sp11_20250226144201
  (すでに一つ外している状態での写真)

8ピンのICが4つ乗っていて、そのうち3つのマーキングは
消してありました。
マークが残っていたのがこれ。
Sp10
OPA1612と型番が記されていました。

調べると、
  ・TIのOPA1612データシート
「2回路入りオーディオ用オペアンプ」となっています。

しかし・・・
基板のパターン接続、一般的なオペアンプのじゃない!
  ・2pin、3pin間がつながっている
  ・6pinが電源
  ・7pinがGND
  ・5pin、7pinがスピーカーに
Sp12_20250226144401

・・・そんなアホな

気を取り直して、マーキングの2行目にある8002A
で調べてみるとオーディオ・パワーアンプが出てきました。
 ・8002 DataSheet V1.0
電源5V、4Ωスピーカで出力パワー2Wほど。

Sp15

ネットを探るとダイソーのスピーカーアンプに
入っているそうな。
8002(アンプIC)の仕様比較:jh4vaj
【実験】パワーアンプIC考察 (8002a、NJM2113)

送り側(インターホンのスイッチ側)の基板はこんなの。
Sp13_20250226144601
こっちに「8002A」。
Sp14

しかし、ICのマーク1行目にあるOPA1612は
いったいなんなんでしょ。

※このICを使ってみました
  ・2025年2月28日 : さっそく組んだ「8002A」低周波アンプ

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