電子部品

2025年4月24日 (木)

オムロンのタイマー「H7ET-FBV」のGATE入力回路はどうなっているの?

2025年4月21日:PCパーツを整理していたら オムロンのタイムカウンタ 
この「H7ET-FBV」、ゲート入力のスペックが
  AC24V~240V
   DC6~240V
フリー電圧入力になっています。

F21_20250424131901

で、ちょこっと調査。
まず、RESET入力から。
  開放電圧:0.86V
  短絡電流:3.3μA
でした。
  (いつリセットするのかのスレッシまでは見てない)
他につながるところもないし、内部回路がそのまま
(ノイズ対策などして)出ているのでしょう。

問題はゲート入力。
低い電圧から240VまでOKとなると、単純には行きません。
まずは、その特性。
電圧を上げながらゲート入力に流れる電流を
調べてみました。

12_20250424132001
200Vまで上げても3.5mAほど。
DCだと6V~200Vで変動は1mAほど。
おそらく・・・フォトカプラで主回路とは絶縁している
でしょう。

この電流特性を得る回路、どうなっているのでしょうか?

「定電流ダイオード」かもっと思うんですが、耐電圧と
許容電力が問題になります。

過電圧、過電流保護ということなら「PTCサーミスタ」が
使えそうですが、一定電流に制御となると、はてさて。

何か良いデバイスというか回路、思いつきますか?

 

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2025年4月 7日 (月)

「LM386N-8」って・・・

修理案件でオーディオアンプLM386が使われていました。

確か手持ちがあったはずと部品箱を探しますと、ありました。
この手持ち部品を使って修理完了。
いつからあるのか分からない部品が役立つと、なかなか
うれしいものです。

で、探索した部品箱(ジャンクボックスではない!)から
出てきたのはズバリの型番「LM386N-1」と、サフィックスが
異なる「LM386N-8」の2種類。

Lm31
  ※故障品は足をぶっちぎって基板から取り外し

「-1」「-8」でどう違うのとデータシートを探しますと、
「-8」が出てきません。
このように「-1、-3、-4」は出てきます。
Lm32

「-4」だと使用電圧範囲が上の方に行ってます。
しかし、「-8」が不明。

とりあえず置いておきますが、はてさてどうしたものか。


※見間違いだぁ・・・
コメントを参照(笑) ちょいと恥ずかしいぞ。

TI:LM386
TI:LM380

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2025年3月10日 (月)

4000シリーズCMOSの先頭、4000Bと4000UB

2025年3月7日:14bitカウンタ74HC4060の発振段はアンバッファ型じゃないのか?
で、バッファ型とアンバッファ型の入出力特性の違いを
見せるサンプルに使った「4000B」。
昔のデータシートを探してみると、

 モトローラは「4000UB」しか作ってなかった。
 東芝やNEC、日立などは「4000B」だけ。
 RCAは「4000UB」「4000B」両方作ってた。

こんなことが分かりました。
まとまった資料は「CQ出版 最新CMOSデバイス規格表 '93」の中。

400_20250310091601 

等価回路が出ていました。
まず、アンバッファ型の4000UB

403_20250310091601 

そしてバッファ型の4000B

402_20250310091701

インバータ部を見ると、アンバッファ型が1段。
バッファ型が3段構成になっているのがわかります。

たまたま東芝のTC4000Bがあったのでバッファ型としての
特性が見れたのです。

 

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2025年2月26日 (水)

オペアンプ OPA1612じゃないぞ!

文鎮の佐藤テック君ところから
 「動かへんようになった」
っと、無線インターフォンがやってきました。
修理依頼じゃなく、
 「部品取りにどうぞ」とのこと。
   ※以前に改造(外部接点信号出し)してたん
    ですが、とうとうアカンようになったと。

で、ケースを開けて中の基板を出して、お宝部品は
ないかと見てみると・・・
Sp11_20250226144201
  (すでに一つ外している状態での写真)

8ピンのICが4つ乗っていて、そのうち3つのマーキングは
消してありました。
マークが残っていたのがこれ。
Sp10
OPA1612と型番が記されていました。

調べると、
  ・TIのOPA1612データシート
「2回路入りオーディオ用オペアンプ」となっています。

しかし・・・
基板のパターン接続、一般的なオペアンプのじゃない!
  ・2pin、3pin間がつながっている
  ・6pinが電源
  ・7pinがGND
  ・5pin、7pinがスピーカーに
Sp12_20250226144401

・・・そんなアホな

気を取り直して、マーキングの2行目にある8002A
で調べてみるとオーディオ・パワーアンプが出てきました。
 ・8002 DataSheet V1.0
電源5V、4Ωスピーカで出力パワー2Wほど。

Sp15

ネットを探るとダイソーのスピーカーアンプに
入っているそうな。
8002(アンプIC)の仕様比較:jh4vaj
【実験】パワーアンプIC考察 (8002a、NJM2113)

送り側(インターホンのスイッチ側)の基板はこんなの。
Sp13_20250226144601
こっちに「8002A」。
Sp14

しかし、ICのマーク1行目にあるOPA1612は
いったいなんなんでしょ。

※このICを使ってみました
  ・2025年2月28日 : さっそく組んだ「8002A」低周波アンプ

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2025年1月15日 (水)

TL082Hが良さそう

±12Vや±15V電源で動かすFET入力オペアンプ
帯域が欲しいならAD823
低オフセットを狙うならAD822
を便利に使っていたのですが
・・・いつの間にかむちゃ高価に
  ※Rail to Railで単電源でも使える

今回の用途ではRail to RailじゃなくてもOK
だったんで、安価な「TL082」で良いかっと、
パッケージを示す型番を調べていたら、
「TL082H」というのに目がとまりました。

TL082に付くサフィックス、パッケージじゃなく
性能向上を示すのにAとかBが使われます。
それが、これに「H」です。

TIのデータシートを眺めていると・・・
  これ「エエやん」っと。

「H」になって何が良くなったか
 ・オフセット電圧が小さく
 ・バイアス電流も小さく
そして、出力レンジ幅が改善。

H以外だとこんな特性表。
Tl12
±15V電源で10kΩ負荷だと、そこから±1.5Vほどの
出力電圧ドロップは許してねという特性です。

それがTL082Hになると、ずいぶんと良くなります。
Tl11

出力波形がグラフに出ています。
Tl13
大振幅入力でも位相反転無しっと。
価格も旧来のとほぼ同じで安い。

両電源で動かすFET入力オペアンプ、こまかいことを
気にしないのならTL082HやTL072Hをどうぞ。
なにせ、安価です。

※追記
古いTL082の出力段はバイポーラTr。
Tl21

TL082HだとMOS FETで描かれています。
Tl22
  MOSじゃなくJ-FETじゃないのかなっと?
※確認
Architecture : CMOS」っと記されていました。

このN-ch、P-ch FETの表記方法・・・好きです。
2016年04月08日:パワーMOSFETの回路記号:MOSFETの矢印


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2024年12月19日 (木)

ダイソーで買ったセンサーライト2種

「夜、人が近づいたら光るランプが欲しい。電池ので」
っという女房からのリクエストで二つ買ってきました。

横長のバー型。
P13_20241219103601
背面に磁石が付いているので、金属物へは
そのままくっつきます。

二つめは四角の。
P16_20241219103701
ネジ止めの引っかけ穴が背面にあります。

両方とも単4電池3本で動きます。
で、気になるのは待機時の電流。
LEDが光った時はそれなりに電流が流れるで
「こんなもん」となりますが、光らない時の
時間が長いでしょうから、待機電流を測って
みました。

こんな時の測定に 「ダミー電池」 が役立ちます。

  発光時の電流は電池電圧で変化。
  バータイプは4.5Vで200mAほど。
  四角タイプは140mAほど。
  電圧が下がると電流は小さくなります。
  3.0Vを切ると動作がしんどくなります。

ところが・・・
バータイプの電池ホルダー、3本を真っ直ぐ並べて
押し込むようになっています。
作ってあったダミー電池だと、一番奥になるマイナス側の
引き出しコードがじゃまして、うまく入りません。
そこで、木棒に溝を入れてリード線を延ばすように
しました。

P14_20241219103901
中間部のスペーサーもついでに。
ここに電流は流れないんで電池の実物でも
OKなんですが。

P15_20241219103901

これで測った待機時電流の波形です。
Ca000

直流電流レンジにしたテスターでの読みは15μA。
しかし、このようにパルスになっています。
微弱だったので、計装アンプで増幅して波形観察
しています。

このバータイプのは、半透明部分がベース部に
溶着されていてバラせませんでした。

もうひとつの四角タイプは内部が見えました。
  ダミー電池を装着した電池ホルダー側の様子
P17_20241219113201

こんな電流波形です。
Ca002

バータイプのに比べてピーク電流が大きくなっていますが、
基底電流はほぼゼロ。
テスターでの読みは32μA。(直流電流レンジ:平均)
  電流をRMSで測ると73μAだったんで
  ちょっと大きいか。

開封するとこんなセンサーが見えます。
P12_20241219105001
上のが人感センサー(焦電センサー)。
  基板の部品番号にはPIRと記されています。
下の小さいのが明るさを見るフォトセンサ。

拡大すると・・・
P11_20241219105201
「YS312」という型番が見えます。

ここからが、興味深いところ。
通常の人感センサーはon/off出力。
  アナログ出力のもあるけど
こんな回路がカタログに出ています。
Ce11
しかし、四角型センサーライトで使われていたセンサーは
こんな信号を出していました。
Cb001
「なんだこの信号は!?」でっす。
拡大↓。
Cb002
周囲の状態でコードが変化します。
Cb003
16bitでデータが出てきているようです。
いろんなパターン。
Cd01

「YS312」で検索すると・・・
  ・PIR(Pyroelectric Infrared Sensor) YS312

  16-bit digital signal output.
  Single-wire serial data.
と記されています。

※参
AD620を使った計装アンプ+ノッチフィルタ
  60Hzノッチフィルタは使ってません

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2024年12月11日 (水)

2.0mmピッチの電線対電線接続用コネクタ

修理案件で使っているmolexの「51005・51006」コネクタ。
  2.0mmピッチの電線対電線接続用コネクタです。
これが廃番ということで、一部のピン数のが入手不能に。

2.5mmピッチだとJSTのSMコネクタを常用しているのですが、
これだと形状が大きくて入らない・・・
Rr11_20241211165701
  黒いのが2.5mmピッチのSMコネクタ。
  白いのがmolexの2.0mmピッチ。

2.0mmピッチの電線対電線接続用コネクタ、
必用なのは3pと5p。
小さいの何か、ないですかね。

  molexだと51227と51216が
  適合するのですが、ツメが付いてて
  ちょいと大きい。


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2024年12月 6日 (金)

やめてくれ~ モノタロウの個包装

オムロンの電子部品、いつもは 共立エレショップのB2B法人会員
を利用しています。

先日、買い物ついでだからとモノタロウでの材料購入に
オムロンのタクトスイッチ「B3F-1000」を混ぜた
ところ・・・
個包装でやってきました。
Mm11_20241206090301
これは・・・やめて欲しいぞ!

モノタロウの『内容量:1個』と記されている
小物商品は要注意ということで。

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2024年10月11日 (金)

不安定なDCプラグ

実験用電源(低圧小電流CVCC)からいろんな負荷に
つなげるよう、JSTのSMコネクタを電源から出した
リード線の先に付けています。
電源からはメスピンのSMP-02V
負荷側にはオスピンのSMR-02
その先に、基板に挿さるコネクタやらダミー電池
つないでいるのです。

そんな中に、φ2.1のDCプラグを付けた中間コードが
ありました。
Ss1_20241011092801
それが、なんとなく接触不良。
プラグから出ている電線をグニグニすると接触が変わるのです。
以前、トラブル遭遇:3点  スイッチ、プラグ、電線
というのがありましたが、これは中央の
  +側電極部のカシメ
が不安定になっていたのが原因でした。

今回のは外側のマイナス部のようです。
完全に離れるのではないのですが、グニグニで接触状態が変わります。
Ss2_20241011092901
  中央のカシメは大丈夫
マイナスのベロと、プラグの外側、ネジを切った部分をハンダして
とりあえず乗り切ることにしました。
S3_20241011093001
しかし、このハンダでは、使っているうちの断裂が心配。

で、その後・・・
 「そういや、同じようなことがあったなぁ」っと
思い出して中継用ケーブル類を入れた箱を漁ったら、
似たような処置をしたDCプラグが出てきました。
S4_20241011093001
これの場合、樹脂の付属ケーブルカバーは使わず、
透明の熱収縮チューブをかぶせていました。

こんなこともありましたんで。
2021年6月8日:またもやリード線切れ 今度はオシロのプローブ


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2024年10月 1日 (火)

この「テープ」は何という名前?

シールド線の処理に使われていた絶縁粘着テープ。
  ベースの面が縦横の繊維状。幅8mm。

Ss11_20241001155501
Ss12_20241001155501
Ss13

  メーカーはどこ?
  何という商品名?
ご存じでしたら、ご教示ください。

「絶縁テープ」で検索しても品種が多すぎて分からない・・・

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