技術史

2022年3月29日 (火)

電卓の機能 知らなかった:「÷=」で「1/X」に

女房が持っているいくつかの電卓(関数電卓じゃなくごく普通の)、
その中の1つ、シャープ製の電卓に説明書が付いていたので、
消費税の計算方法なんかの解説を読んでいました。
  ※税込み、税抜きの計算手順なんかですな。

その説明書でこんな記述を発見。

「×=」で2乗を計算。 
   ※これは知っていたし、よく使う機能。

「÷=」で逆数を計算
 これで「1/X」が出てくる!
   ※この機能、知りませんでしたよ。

試してみてちょっと感激。
電卓への要望、何度も書いてますが
  「1/X」をワンアクションで。
これができない関数電卓はキライ。

関数電卓なら、2nd-Funcに割り当てられていても
「1/X」の機能があるだけで逆数計算できるだけ
ましです。

普通の電卓しかない時に逆数を計算したいなら、
計算途中のX値をいったんメモリーに入れてから
「1÷MR=」として値を出すわけです。
  ※あるいは直接数字入力で「1÷X=」で。

それが「÷=」の2アクションで逆数が出現しちゃったの
です。
普通の電卓で、です。
ほんとに知りませんでしたよ。

例えば、抵抗の並列計算。
 CM      メモリークリア
 R1 ÷ = M+  R1の逆数をメモリーに加算
 R2 ÷ = M+  R2の逆数をメモリーに加算
 R3 ÷ = M+  R3の逆数をメモリーに加算
 :
 RM      メモリーリード
 ÷ =     逆数にして並列抵抗値算出

これが、関数電卓じゃなく普通の電卓でできちゃう。
 1 / (1/R1 + 1/R2 + 1/R3 +・・・)

「×=」で2乗は知られてると思うんです。
でもこの「÷=」で逆数、皆に聞いても
「知らんかった」と驚いてました。

※できる電卓とできない電卓があるようです。

2007年03月01日:ロケットガール第二話…今から5分で操作をたたき込む
2007年03月24日:現用中の関数電卓
2018年2月24日:愛用電卓、アウト!
2018年3月14日:TIの電卓、これはバグなのか?
2020年10月26日:シャープ製関数電卓 EL-566


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2022年2月21日 (月)

Behzad Razavi 著「アナログCMOS集積回路の設計」 表紙の回路図

Behzad Razavi 著「アナログCMOS集積回路の設計」 ・・・続き

表紙の回路↓、決着をつけたいので、ブレッドボードに乗せてみました。
B12_20220219153301

C00
オペアンプはLMC6482。
上側のP-ch MOS FETは2SJ527。
下側のN-ch MOS FETはGNDへの負荷として10KΩで。
非反転入力のスイッチは、直接続のと10KΩを通して
の接続の2つに。
コンデンサは0.1uFで。
電源電圧は5V。

C21_20220221130801

SW1をオンして非反転入力を直接続すると・・・
C11_20220221130601
細いパルスが不安定に出ます。
 (机上で誘導を受ける感じ)

SW2をオンした時。
C12_20220221130801
パルス幅が広がりますが、それでも不安定。
拡大すると↓
C13_20220221130801
意味のある回路に思えませんが、どうなんでしょか?

※追試
負荷に発振止めのコンデンサ(☆)を入れ、
反転入力にボリュームをつなぐと、「0~Vdd間」を
可変できる「可変電圧出力電源」になりました。
C03
これを狙ってたん? 
でも、元回路だと出力0Vなんだけれど・・・。
非反転入力のスイッチは何の役目を・・・。
ランプ波が出るわけじゃなし。

※追記
本の中に「オペアンプ + P ch MOS FET」を使った回路がないかと
探してみました。
  こんな時は紙の本。 電子データ(PDF)ではパラパラめくり
  で目的物を発掘するなんてできません。
応用編のほうで2つ発見。
Dd1_20220222090601
VCOの解説で、定電圧回路を構成。

もう一つ。
Dd2_20220222090701

赤字で記しましたが、(b)は「+/-」を合成(加算)する部分が
逆です。
PMOSでアンプの出力位相が逆転するので、+/-を入れ替えないと
フィードバックが正しく動きません。
NMOSを使った(c)はそのままでOK。

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2022年2月19日 (土)

Behzad Razavi 著「アナログCMOS集積回路の設計」

「アナログCMOS集積回路の設計」 ・・・なにやら有名な本とのこと。
ちょっと気になったんで、図書館から借りてきました。

何が気になったのか・・・その表紙の回路図
B11_20220219153301

図書館の本は、左下部分に「大阪市立図書館」のタグシールが
貼ってあって、回路の一部が隠されていました。

ネットを探すと全体が判明。
B12_20220219153301
基礎編も応用編も同じものでした。

隠れていた左下の絵は、どうやらウエハーの断面のようです。

で、「オペアンプとMOS FETを使ったこの回路はなに?
というのが疑問点。

1.オペアンプ、入出力間にコンデンサがつながっている
  んで、積分回路のように思うが、つないであるのは
  非反転入力。
    ふつう、積分回路だと非反転をGNDにして、
    出力・反転入力間に積分コンデンサを入れる。

2.このつなぎかたなら、ゼロクロスを検出するコンパレータ?
  コンパレータで出力・非反転入力間にコンデンサを入れるのは、
  ヒステリシスをかけたときの(抵抗を入れるんで)
  スピードアップのためなんだけど・・・

3.ウエハーの絵が描いてあって、そこに一番上からプラス電源
  を落とし込むような雰囲気なんで、「ラッチアップ」の
  試験回路なの?

4.残念ですが、よくわかりません。 はい。
  どなたがご教示を! ぜひ!


※追記 こんな表紙もあった・・・なんだこれは!?
A04_20220220133001
「●」は無いけど、反転入力と非反転入力を「つないで」
GNDに落としてます。

※参
「十字接続は避ける」

※追記
MOS-FETの矢印」についてはこの本の表記方法に大賛成です。

パワーMOSFETの回路記号:MOSFETの矢印
 バイポーラトランジスタの場合は、そのエミッタに
電流の向きを示す矢印。
MOSFETでも、「ソース」に電流の向きを示す矢印で
良いんじゃないかと。
回路を考えるときは、「寄生ダイオードの向き」なんて
特種な場合(逆流のおそれあり)しか気にしないでしょう。
ソースにある矢印のほうが直感的かと。
この本の基礎編・概論p15では、
 「本書では、ソースとドレインを区別したほうが理解
  しやすいので図2.5(b)の記号を使うことにする。」っと

この記号↓
Img20160408100129381

※追記
「ウエハーの断面」を描いた解説、関係しそうなのは
P16の図2.6くらいかなぁ。
Aa1_20220220151901
表紙の回路、それにしても目的が不明です。



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2022年1月13日 (木)

『日本船舶無線電信局局名録』をグーグルドライブにアップ

2021年10月20日:古紙回収で『日本船舶無線電信局局名録』
この局名録、全ページを「oxyさん」がスキャンしてくださいました。

21_20211020090201

グーグルドライブにアップしておきました。
https://drive.google.com/file/d/11-J-fSDf6-Xe4kW_cKHgY7Cjh7xztHPY/view?usp=sharing
  ≪Japanese_Ships_CallBook_1965.zip :pdfを圧縮≫
ちょっと大きくて134Mバイトあります。
ダウンロードしてみてください。

※著作権の問題 (oxyさんの解説をかいつまんで)
 ・結論:著作権の保護期間は終了している
 ・著作者が自然人なら死後70年。法人なら公表後70年。
   ※2022年1月19日付けのoxyさんからのコメントを
    参照してください。 (50年ということで)
 ・局名録の発行年月日、奥付表示で1965年3月25日とあり、
  2015年3月25日をもって保護期間が終了してる。
 ・編者である船舶通信士協会は1999年に解散している。
ということで、全ページの公開は問題なし。


※元記事のコメントにありました「青函連絡船 摩周丸 JHMI 」
を調べていましたら(青函連絡船に関する本、洞爺丸台風に
絡んだものが目に付きます)こんな本を見つけました。
 ・青函連絡船 乗組員たちの証言

図書館に有ったのでさっさくリクエスト。
・表紙
11_20220113141701

中ほどに「通信」を解説したこんなページが。
12_20220113141701
モールスでのやりとりが紹介されています。

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2021年12月31日 (金)

TTLとCMOSのバイブル

古いデータブックを並べてある書架。
ロジック回路の基本は「モトローラ」(赤いの)と「TI」(黄土色の)の
本で勉強させてもらいました。
12_20211231110201

オペアンプやアナログ回路は「NS」の青い本ですな。

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2021年12月29日 (水)

IEC60617で記述したRSフリップ・フロップ 74279

IEC60617での記述、キラいなんで寄りつかなかったんですが、
あれこれ見てますと・・・

まず、「NANDゲート」の基本。
ド・モルガンの変換でもって、正論理入力と負論理入力が
このように描けます。
A11_20211229141101
左下のは「負論理入力のOR」。
実体は正論理のORの前にインバートをくっつけただけ。
でも、負論理入力になっても、入力信号の状態「Lが0、Hが1」
に対する結果(出力)は変わりません。
  入  入  出
  0  0  1
  0  1  1
  1  0  1
  1  1  0

IEC60617での表記で「面白いなぁ」と思ったのが
NANDゲートを使った「RSフリップフロップ」。

通常は左のように描きますが、動作は右のように
「負論理のOR」で考えるほうが動きが見えます。
A12_20211229141101
入力信号(Lアクティブ)の上側が優先で出力の状態が決まる
様子が、右の描き方だと目に浮かびます。

このRSフリップフロップが4組入ったのが「74279」。
データーシートにはMILでこのような表記。
A13_20211229141101
入力信号名には「 ̄付」で負論理であることが示されていますが、
NANDゲートで描かれているので、絵を見て動作が直感的に判断
できるかどうか・・・
負論理入力のORゲートで描いてると分かりやすいのにと思っちゃ
うわけです。
このIC、/Sが二つあるゲートがあるんですが、この/Sの条件、
ANDなの?っと思ってしまうわけです。
負論理入力のORでゲートを表現したら「/Sは負論理のOR」で
あることが一目瞭然。
間違いようがない。

TIのデータシートにはこんな具合にIECでの記述が載っています。
A14_20211229141101
左が入力。 右が4つの出力。
負論理での入力だということは分かるんですが、
/Rと/Sが同時にアクティブ(L=0)になった時、
「/S」入力が優先されるということがこの図だと
読めません。

CMOSの「4044」、これも負論理入力のRSフリップフロップ
ですが、これは「/R」優先です。
IEC表記では「真理値表」が無ければ、どうなるのかが
判断つきません。
31_20211231112601


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2021年12月27日 (月)

JIS、IECの論理回路記号

ANDやORの論理記号について、ちょっとあれこれ話をしてました。
 ※抵抗やスイッチなどはここであれこれ。
   「電子工作」のキホン
   「子供の科学」の回路図記号

今回は論理記号を掘り下げて。

NANDとNORをトラ技(MIL記号)と新JIS、IECで比べると・・・
A1_20211227125901

この違いは、あちこちで紹介されていますが、入力を負論理に
するとどうなるか。
MILなら一目瞭然なんですが・・・

A2_20211227130001
新JISだと、「&」が「≧1」に。
A3_20211227130001
さて、IECの場合の負論理記号はどうすれば?
A4_20211227130201
JISの「まるぽち」のくっつき方だと「下」のほうかな
と思えるのですが、IECの矢印は信号の向きを示すという
ことで、上が正解。

通常、信号の流れは「左から入って右へ出て行く」ように
描くんですが、信号処理の具合で右入りで描きたいときも
あるわけです。
MILなら「出力側がすぼんでいる」ということで、ANDも
ORもINVも見た目が分かりやす。
でも、新JIS、IECはちょっとわかりにくい。
直感的じゃない。

A5_20211227130601
ORの「1≦」は向きを示しているように見えるんで、なんとなく
信号の流れが分かります。
しかし、「&」は直感から外れます。
そして、IECの矢印は信号の流れということで、まだまし。

ゲートの中にはこんなのもあります。
入力が2つあって、それを「AND」して、出力が正論理と
負論理で2つ。
A6a
出力が2つ存在するのがあります。
MILなら入出力間違いませんが、JISもIECも
「なんじゃこりゃ?」。
「▲1」は左右どっちがどっち(入出力)か直感で
分かりますか?

ということで、私の場合、死ぬまでトラ技方式(MIL)で
描かせていもらいます。

※追記:資料として
新JISやIECの論理記号、これをまとめてあるのが
TIのこの本。 
『標準ロジックIC ポケット・データ・ブック』、
持っているのは1998年版です。
B11_20211227163501
この付録ページに解説が載っています。
B2_20211227163601
B3_20211227163601
B4
B5_20211227163701
今回、あらためてこの資料を読んでみました。
負論理を示すJISの「まるぽち」とIECの「矢印」記号。
これは「表記方法が異なる」もんだと思ってたんですが、
【表2】の最初の4行を見ると・・・
  「同じなん?」「どっちでもOKなん?」
と・・・
原文(英語か)を見てみないと。
はてさて。

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2021年10月20日 (水)

古紙回収で『日本船舶無線電信局局名録』

昨晩、水道屋・亀ちゃんが「古紙回収にこんな本が混ざってた」っと。
1965年版、日本船舶無線電信局局名録

21_20211020090201
500ページほどの本です。
「海栄丸・無線部」のハンコが押されているんで、
実際に船で使われていた本なのでしょう。
22_20211020090201
 最初のほう、10ページには「海岸局配置図」。
24_20211020090201
広告ページには「JRC」の受信機。
25_20211020090201
そして、アマチュア無線をやってるだけでは知り得なかった
コールサインの秘密。
現在のアマチュア局のコールサイン、その先頭は・・・
JA1AAが庄野さん(sk)、JA3AAが島さん(sk)。 と。

で、船舶局の先頭は?
それがこの本に載ってました。
  JAAA  第1清寿丸 1175t 漁

JAABが抜けて、JAAC、JAAD、JAAH・・・と続きます。

船名からコールサインを引くこともできます。
  宗谷 JDOX ジユンシセンソウヤ
        2734t 海上保安庁 巡

この本に押されていたハンコの「海栄丸」を
探すと・・・
  海栄丸 JNOU カイエイマル
         44000t ジャパンライン 油
その直上には、
  海王丸 JFPC ウンユシヨウカイオウマル
         2284t 運輸省航海訓練所 練

「JAAA」の載ったページ
26_20211020090201

「宗谷」の載ったページ
27_20211020090201

この本、どなたかいりませんか?
  (捨ててしまうのはもったいないような)
厚み制限の無いレターパック・プラスでお送りできます。
  (運賃とお駄賃はいつものようにビール券で)


※海岸局JOC
スキャナーがやってきた:JOC 落石無線電信局
跡地を1983年に訪問してます。


※追記 摩周丸(初代)のコールサインが載ったページ
A11_20211021141501
ほとんどが青函航路。
内海で距離も短い「宇高連絡船」には「電信」って
なかったのでしょうね。


※追記 JA3RMRさんから、JOCやJCSの話が出たんで、
短波海岸局のページです。
00
そして、無線電報料金表がありました。
02_20211023161301
旧ブログで、アンテナの写真をアップした
   2008年06月02日:NDB RK 340kHz
も、航空無線標識局配置図に出ていました。
01_20211023161501

もう一つ(これで最後か)
沖縄返還が1972年。 この本の1965年はまだ「日本」じゃない。
そこで、琉球船籍の一覧ページを見ると・・・
コールサインの頭が「K」になっていました。
03_20211023161701

ここでも新たな疑問が。 日本の船もなんですが、
「伝送上の名称」に「xxxマル」となっている船だけじゃなく
「xxxマルタク」というのが見られるのです。
この「タク」っていったい何?





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2021年10月 8日 (金)

「ZILOG SUPER 8 DESIGN MODULE REV1」という基板

ジャンク箱を片付けていたら、こんなのが出てきました。
Z11_20211008144901
  (クリックで拡大↑)
ZILOG SUPER 8 これの試用基板というところでしょうか。
MAX232が乗ってるんでRS-232Cレベルでのシリアルインターフェース。
RAM(32kバイト)はSONY製。
日立のLS373やLS32が乗っていたりと、国籍がよくわかりません。

残念ながらROM(27256)はソケット。
ということは「何かが動くかも」は期待できないのかな?
CPU「Z0880020」もソケット。
チップには、
  「SUPER8 ROMLESS
   SYSTEM ON SILICON
と記されてます。
SYSTEM ON SILICONが気になるなぁ。
モニターが動くんだろうか。

ということで、この基板、どなたかいりますか?

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運賃はご負担ください。

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2021年9月14日 (火)

日立のスタティックRAM HM6147あれこれ

JK-FF 4027 使用例:ロジックICを使ったエレクトロニックキーヤー
に出てきた日立の「4kビット」スタチックRAM「HM6147」
これ、調べますと面白い。

GoogleでHM6147

 メモリーキーヤーへの応用
  ・HM6147を使ったメモリーキーヤー

※歴史
牧本次生が語るルネサス・マイコンの源流 第3回●不和の始まり
CMOS 高速 SRAM の開発(pdf)
CMOS高速4KビットSRAMの開発と量産化
日立電子部品・半導体 1980_01_11 (pdf) 
半導体の話 semi_20-1 (pdf)
3μmプロセス (wikipedia)
Memory_cell  (wikipedia)

HM6147、なにやら歴史的チップだったようです。
1ユーザとすれば、
 「メモリーバックアップできる低消費電力のスタティックRAM」
という要求仕様。
  単純な用途だから1bit構成でOK。
  スピードも不要。

余分に買ったチップがどこかで眠っているかもしれません。
Z-80や64180で使った16kや64kのD-RAMもどこかで
眠っているはず。
  本も含めて、これらの処分を考えないかんなぁ。

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