さっそく組んだ「8002A」低周波アンプ
ジャンク基板から取り外した「8002A」アンプIC を使って、
サクッと組んでみました。
使ったのは糸ようじのプラケース。
まぁ、単純に音が出ました。
ほぼサンプル回路どうりのつなぎです。
電源は単3電池3本。
入力はモノラルのイヤホンジャック。
このアンプを組んだの、ちょっと目的があったのです。
一緒に写っているのはダイソーの百円ラジオに組み込んだ
「モールス練習機」。
・100円ラジオのケースにPIC16F628Aを使ったモールス符号受信練習機を組み込む
これのイヤホン出力をスピーカに出したいぞ、ということで
低周波アンプをでっち上げたのです。
ちょくちょくガレージにやってくる無線仲間のJR3FOR氏が、
「和文、忘れた」
なんてことを言うから、
「練習機、あるで」
となったのです。
このイヤホン出力を百円ラジオを使ったFMワイヤレスマイクに
入れて電波にして、そばに置いたFMラジオでスピーカーに出す
ということは実現してたんですが、スピーカを直接鳴らすこ
とはしてませんでした。
今回はそのためのアンプです。
モールス練習機に関して、
・2005年07月11日:今日の修理
この記事のコメント、
「2005年07月24日(日) 22:15 by JH3JYS」
故JH3JYS後藤さんのお話が残っています。
練習機を運転するのはひさしぶり。
ちゃんと動きました。
作ったのは20年前。
ダイソーの百円ラジオ全盛の頃。
作ったモールス練習機は、送信練習のためのものじゃなくて、
受信練習用。
それも、符号をひととおり覚えたあと、スピードアップのために
使うもの。
練習時間1分~5分、欧文普通語、欧文暗語、和文が切り替えら
れるようにしてあります。
欧文普通語といっても乱数化されたモールス符号が出ます。
PICマイコンに単語を入れるほどの容量は無いので、
出てくる文字は何が出てくるか分からないというしかけ。
乱数で出てくる和文の文字列はなかなか強敵です。
数字や記号の有無、文字間・語間スペースの調整、符号送出速度が
スイッチで変更できるようになってます。
スタートスイッチ短押しで、前回と同じ符号を出す(乱数の種を変えずに)
ようにしてるので、答え合わせが可能。
長押しで新たな乱数の種からスタートするので、文字や文字数が
変わります。
百円ラジオの基板を利用(部品を抜いてから改造)して
組み立ててます。
使ったマイコンは18ピンのPIC16F628A。
モールス受信練習機の回路図
PIC16F628AとPICの書き込みツールがあれば
製作できます。
ソフトはアセンブラ・ソースを含めて公開してます。
ここの中ほど。 ZIPじゃなくLZH圧縮で
http://act-ele.c.ooco.jp/morex1/morex1.htm
百円ラジオの箱じゃなく、もっと大きなケースに組み込む
ならAFアンプを仕込むなど、あれこれモニター音まわりを
改善できるかと。
※PIC16F628A内蔵クロックの周波数変化
20年前の製作メモを綴じたファイルが見つかりました。
多くはHP記事にまとめてるんですが、こんなデータも
残っていました。
電源電圧を変えた時の内蔵クロックの周波数変化です。
約1kHzのパルスを出して、変化を調べてました。
5.0V 989.9Hz
4.5V 993.6Hz
4.0V 998.5Hz
3.5V 1004.0Hz
3.0V 1008.0Hz
2.8V 1009.1Hz
2.6V 1009.7Hz
2.4V 1009.7Hz
2.2V 1009.1Hz
2.0V 1010.7Hz
1.8V 1018.2Hz
単調な変化ではありませんでした。
1.8V~5.0Vの電圧変動で2.8%ほどの
クロック変化。
電池2本での運用電圧1.8V~3.0Vだと
1%ほど。 なかなか優秀かと。
※16F628Aと16F628の差
PIC16F628Aが残っていないかと、IC墓場を探したら
A無しのPIC16F628が4個出てきました。
A有りとA無しの差、大きなところが電源電圧。
A無しだと3.0V~5.5V。
それがA有りになると2.0V~5.5Vと
「電圧が低くても動くぜ」っとなっているのです。
他にもこまかいところで差違があるので要注意。
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