電子工作

2019年7月12日 (金)

カイセ製クランプメータ SK-7100

東成おもちゃ病院 がらみでのいただきもの。
カイセ のクランプメータ SK-7100

11_20190712120001

交流電流 6、15、60、150、300、600アンペアが「ロータリー式ダイヤル」で切り替えできます。

特徴的なのが、「右側ゼロ」のアナログ・メータ。
ちょっと珍しいかしら。
12_20190712120301

メータ指針を「ホールド」(メカ的に)できる「機構」も備わっています。

13_20190712120001

手を頭上に伸ばして電線をはさんで電流測定。
そこでホールドしておけば、メータを目の前に持ってきてゆっくり数値を読めます。

14_20190712120001

交流電圧レンジと抵抗レンジも備えていて、テスターリードも付属していました。
15_20190712120001

上の「赤黒」が交流電圧測定用。
そして下側のミノムシクリップの付いたのが抵抗測定用。

なぜかテスター棒の途中が膨れています。
その理由・・・
16_20190712120001

ここに「電池を入れよ」という仕掛けなのです。
クランプメータ側に電池は入っていません。
ただし、ゼロオーム調整機能は無いので、使う電池を指定しています。
今は手に入らない「1.35v」の水銀電池 MR44
同形状のLR44だと、電圧が高すぎてテスター棒短絡でゼロを越えてしまいます。
ちょいと残念。

そうそう。 これが説明書の裏表紙。
17_20190712120001 
カイセ」は「海瀬」だったんですなぁ。
知らなかった。




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2019年7月10日 (水)

このデバイス名は?

高周波絡みの修理。
FM放送周波数帯の増幅回路がアウトに。
ところが、デバイスの詳細が不明で部品手配できません。
こんなの。

H11

マーキングは「H475」「EW38」。

こんな回路です。
H10

右から入って左へ。
三端子で増幅。

はて?

 

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2019年7月 4日 (木)

白光No.984のターボスイッチ

ハンダゴテ折損! 後に注文していた白光No.984-1がやってきました。
同僚のと私の、まとめて2本購入。

11_20190704143301

先に使い始めたのが同僚でして、
『おっ。ターボがリミットスイッチになってる』っと。
折れた白光No.980 は、むき出しの接点でした。
それがリミットスイッチになって、軽快にオン/オフできます。

13_20190704143301

ただ・・・コテを保持する指先部がちょいと太いような気がします。

12_20190704143301

スイッチ部が出っ張っているせいで持ち位置が固定化。
これがちょっとイヤなか。
ターボパワーがいらない時は、普段使いはやっぱコテペン40 が好きです。

 

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2019年7月 1日 (月)

ハンダゴテ折損!

ハンダ付けしていた同僚が悲鳴!
『びっくりした・・・ハンダゴテ、折れてもた』っと。

基板修理で、基板に乗った小トランスを外すため、基板の
ハンダ面側に曲げられた「ベロ」を外しているところだっ
たそうな。
コテにチカラを入れたらポキリっ。

11_20190701171801

白光 No.980
ターボスイッチ付き(20W→130Wに)のハンダゴテです。
ずいぶん昔のです。 何年使っただろう。

現行品はNo.984-1
「大物」のハンダ付けにターボ機能が必須なんで、さっそく
発注しておきました。

※関連
ハンダゴテ:2007年11月15日
   ↑
  右から3本目のが同品種。

ターボが効かない!:2013年02月13日
   ↑
  これの修理したコテ、同じような折損事故が起こってまして、
  エポキシボンドで修理しています。

ハンダゴテ寿命→新調: エアーバリアブル ブログ
   ↑
  同じのだ


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2019年6月25日 (火)

修理:温調機の熱電対

ガレージ仲間の藤川君とこ(ゴム屋)からの修理依頼。
現地作業です。
温調機の温度表示がおかしいということで、工場へ行ってきました。
あれこれあったのですが、ありゃまだったのが「K型熱電対」の故障でした。

熱電対が生きているかのチェック方法、簡単にはこんなところかと。
・温調機につながっている端子を外す。
・テスターを抵抗レンジにして端子間の抵抗値を測定。
・熱電対そのものは先端が短絡状態なので、温調機から熱電対までの
 距離に応じて補償導線の抵抗値が現れる。
 今回は10Ωくらい。
・次にテスターを直流ミリボルトレンジにして端子間の電圧を測定。
・熱電対のある所と端子のある場所の温度差が無ければゼロボルト。
・熱電対の先端を加熱してみる。
 シース管を手で握っただけでも反応。(0.01mV桁)
 シース管を湯に浸ける、ドライヤーで加熱、熱くなったハンダゴテをに当
 てるなどするとミリボルト単位で変化。

温調機側のチェックは、
・入力端子を短絡 → 温調回路の周辺温度を表示
・入力端子にちょいと電圧を印加 → 何らかの温度が出る
   専用計器の無い現場的には、テスターをΩレンジにして
   その測定電圧を利用して抵抗や(持ってれば)指先の
   皮膚抵抗でもって微少電圧を加えてやる。

こんなところでしょうか。

今回の熱電対の異常、補償導線の抵抗チェックはOK。
ところが、電圧チェックがおかしいのです。
シース管を温めてもゼロボルトのまま。
「この熱電対おかしいで」っと、シース管から出た熱電対のケーブル
(2mの補償導線で中継ボックスに接続)を切ってみて、どこがどうな
のかを確かめてみました。

写真、右側が端子のつながっていたところ。
ケーブルの先端です。
左の方は熱電対に近いところ。
ヒーターでの加熱の影響か、導線の色が変わってしまっています。
11_20190625120101

切った左側は熱電対につながっているんで、シースを暖めると
この点の電圧が上がるはず。
ところがゼロボルトのまま。
「なんじゃこりゃ?」っと、熱電対の根元近くからケーブルの外装をむいて
みると・・・

12_20190625120101

2線両方の被覆が破けていて補償導線が接触していました。
熱電対を加熱してもここで短絡してると電圧は出てきません。

ケーブルが折れ曲がっていたところです。
制御対象はゴムの成形機。
動きがあるんで、微妙なこすれが原因なのでしょう。

とりあえず予備品と交換して対処。
しかし、これも古いもんなので、新品交換ということで熱電対を発注しました。
その到着を待って、再度、現場で点検です。


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2019年6月24日 (月)

文鎮:SUS304・16mm厚ハンダ付け補助ツール追加製作

・文鎮:SUS304・16mm厚の出来てきました
・SUS304・16mm厚ハンダ付け補助ツールの追加製作
の続きで、佐藤テック君が「とりあえずこれで最後」っと、文鎮:ハンダ付け補助ツール を作ってきてくれました。
頒布価格は2019年3月26日 の記事と同じでひとつ「2100円」。
2コまでならクリックポスト(185円)でお届け。
3コ以上はレターパック・ライト(4kgまで360円)を使います。

16mm厚のSUS材だと圧倒的重量感。
11_20190624090101
中央のクリップ付きのは、私が常用している「12mm厚・無塗装の鉄」。
手入れが悪いんでちょっと錆が・・・。
SUSだと錆の心配はありません。

クリップを止めるためのM5 SUSのキャップボルト平ワッシャ、それにクリップの口先にくっつけられる2mm厚のEPDMゴム板を添付します。クリップは付きませんのでご自身で65mm幅のを入手してください。

※リクエストはこの記事にコメントをどうぞ。
 (連絡用メールアドレスを記入のこと)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※検索
ハンダ付けヘルパー
ハンダ付けツール
ハンダ付け治具
ハンダ付け 手をもう一本
ハンダ付け固定台
ハンダ付けスタンド
ハンダ付け補助スタンド

画像検索していたら、似たような販売品を発見!
半田づけ補助台  (SOLDERING CLIP STAND)
  


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※ハンダ付け後の配線チェックにはこれをどうぞ
マイコン型導通チェッカー
マイコン型導通チェッカー、10年目に




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2019年6月14日 (金)

type-cコネクタのスマホ充電器 その中身

息子からもらったスマホ充電器さっそくですが解体してみました。
充電不良が発生ということで、どこかにトラブルの元がひそんでいるはず。
まずは「type-c」コネクタから。 

10_5

根元からちょっと離れたところでケーブルを切断して外皮を外してみると・・・
途中でシールド線が断裂してました。

11_26
シールドが電源のマイナス。
シールドの中には「○」で示す細線が組み入れられているんですが、電源のプラス側を通す赤線(AWG20くらい)に比べると電流は流せません。
これが不調の原因かなぁ。

コネクタ部の様子です。
11a
赤がプラスで、黒いのがシールドがまとめられたマイナス側。

11b
白:D-  緑:D+  青:CC と、信号線。

根元の樹脂を外してみると・・・
13_13
「S4」はPTC:ポリスイッチのようです。
ニッパを使っての解体時、カドをちょいと欠損させてしまいました。

14_8
コネクタ部デバイスはPTCだけ。

基板の様子です。
15_3
右が一次側(AC側)。 ヒューズがあって、フィルタがあって。
寝かせた平滑コンデンサが見えています。

基板のハンダ面。
16_2

基板の切り欠きで一次側(左側)と二次側(右側)が分かれます。
電圧制御のためのフォトカプラが橋渡し。

この状態で通電しましたが、出力電圧が出てきません。
何かを制御しないとオンしないようです。
3つの信号線の電圧を測りますと、D+とD-は0V。
「CC」に+5Vが出ています。

17_2

CC-GND間に抵抗を入れると出力がオンして5Vが出てきました。
抵抗をどんどん小さくしして、最終的にCC-GNDを短絡しても大丈夫なようで短絡電流は0.2mA。
被充電側でGND接続しておくと充電電圧(5V)が発生するようです。

しかし、充電電圧の切り替え方法(5V、9V、12V)は不明。
USBでの通信が必要なのか、何か別の信号が必要なのかは調べられていません。
基板には、あんまし賢そうなデバイスは乗っていないんですが・・・

※追記
USB Type-Cとは? - サンワサプライ株式会社 の説明を読みますと・・・
   かいつまんで・・・
・機器に関する情報を通信する「CC」という専用の信号ラインがある。
・USB PD対応充電器に機器が接続されると、このCCラインを通じて
 充電器と接続機器間で情報が交換される。
充電器からは供給能力が、接続機器からは要求する電圧・電流が送ら
 れ、供給電圧・電流が充電器と接続機器の間で決まる。
・これで5V以上の電圧に切り替わり、USB PDでの急速充電が始まる。

ということで、CCが通信ラインだそうです。
基板に乗った二つの6ピンIC、これがそれを担っているのか?
単純なGND落としで5Vオン・・。これははたして?

もうちょっと詳しいの↓
USB Type-Cで逆挿入や多様な電力供給が可能に、その仕組みは? - EDN Japan
CCの電圧(GND間に入れた抵抗値)で5V出力での出力電流が決まるみたい。


※追加実験
CC-GND間にいろんな抵抗を入れ、CC電圧をあれこれ変えてみても、最大出力電流は変わりませんでした。
短絡しても同じ。
最大電流「約3.5A」でシャットダウン。
シャットダウンしたあとは、AC100Vをオフしてしばらく(10秒くらい)放置しておかないと回復しません。

CCの短絡電流、5V/0.2mAということで25kΩの抵抗がつながっていると想像できます。
  (正確な値は置いておいて)
これがこのACアダプタの最大電流を示しているのでしょうか。
被充電側装置が、この電流を見て「3Aいけるぞ」と判断するためのもので、電源側は「いつでも5Vフルパワー出すぜ」ということなのかもしれません。
まだまだ勉強不足。
「Type-C(メス) → MicroUSB(オス)変換アダプター」だと、CC信号がアダプタのどこかで短絡(直GND?抵抗を介して?)されているのかな?


※2次側6ピンのIC二つで
iW636 | Dialog Semiconductor  CCが無いけれど



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2019年6月13日 (木)

スマホの充電器 こんな定格に 知らなんだ

息子:「スマホの充電器がアウトになった」
私・・・ (修理せぇ?ということ)っと、何顔
息子:「いや、ちゃうねん」
   「コネクタのとこで切れてるみたいや」
   「何かに使うかなっと思って」

ということで、スマホの充電器がやってきました。

11_24

スマホとは「type-c」 というコネクタでつなぎます。
  ※私はガラケーなんで、このあたりのことは疎い。
はじめてじっくり見るtype-cコネクタ。

12_20

先端の中 ・・・うまく写るかな?
13_12

で、充電器の定格を見ると、
「5V/3A 9V/2A 12V/1.5A」っと、3つの電圧値とその電流値が記されています。

14_7

type-cを調べてみると、
【特集】これで失敗しない、USB PD充電器選び(解説編) - PC Watch

なにやら、充電器と充電先が通信して「この電圧で行こう」なんて決めるらしい。
この充電器の最大電圧は「12V」ですが、規格では15Vや20Vのもあるとのこと。
USBの充電器だから単純に5V出力、とはならないらしい。

とりあえず殻割りして中を見てみるか・・・

※解体しました
type-cコネクタのスマホ充電器 その中身
   5Vは出力できました。

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2019年6月 4日 (火)

三和シャッター製リモコン RAX-330 水晶発振子の異常

三和シャッターの無線リモコンRAX-330、RAX-110をあれこれ修理してきましたが、今回の故障原因は水晶発振子の異常。
この水晶の異常は初体験。

11_22

3倍オーバートーン回路で29.985MHzを発振しているのですが、水晶を外して別回路で発振させようとしても発振しません。
ディップメータに装着してダメ。
水晶発振子そのものの不良と判断しました。

12_18

※3倍オーバートーン発振用の水晶の場合、1/3した原発振周波数が
 出ててきます。

13_11


ラジコンの送信周波数に当たるんですが、あれこれ調べても現物を扱っているところが見つかりません。
そこで・・・水晶メーカーに特注品として発注しました。
何社かやりとりして、今回は 山梨県甲府市のアロー電子さん にお願いしました。
  「1個からでもok」「比較的安価」「代金後払い」です。
5月13日に注文を出して6月4日に到着。
さっそくハンダ付けして修理完了。

RAX-330で使われている水晶はHC-49/Uより少し背が低いモノ。
注文したのは納期優先ということでHC-49/Uで。
そのまま基板に挿すと背が高いのでケースにぶつかります。
ちょっと足を曲げて、周辺部品の上に実装してホットボンドで固定。
同調コイルも、さわる必要がないくらいでした。

14_6


※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について


※RAX-330、110の高周波回路でのトラブル
水晶の足のハンダ割れが原因
トリマーコンデンサが電池液漏れでアウト
発振段トランジスタがアウト

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2019年6月 3日 (月)

UJTの資料

UJTの使い方  修理でおかしな挙動 の続き。
ネットを探しても、なかなかエエ例が見つかりません。
試験回路ではなく、実践的な応用・・・例えば今回のようにパルストランスを駆動してサイリスタをドライブするというふうな。
恥ずかしながら、UJT って自分で使ったことありません。

まずは、手元の資料の検索。
トランジスタ技術 から。
「UJT」で検索すると、2冊出てきました。 

・2002年11月号
 発掘!!あるある回路集<第11回>
 UJT,PUT,ネオン・ランプ,エサキ・ダイオードなど
 各種負性抵抗素子による点滅回路
 著者:藤巻安次

・1976年8月号
 負性抵抗の立場から見たUJTとPUTの実験
 著者:藤平 雄二

10_4

UJTとPUTに関し、なるほどの解説です。

※PUTの動作はわかりやすい。
 PUTは別装置の修理で何度も出会っている。
 トライアックやパルストランスの不良には当たるが、
 PUTの不良はめったにない。



もう一つ持っていたのがCQ出版のこの本。

 現場技術者実戦シリーズ[4]
 電力制御回路設計ノウハウ
 著者:在田 保信、森 敏、由宇 義珍
 初版 1985年2月1日

11_21

サイリスタやトライアックの使い方を解説しています。
そして、そのトリガー素子にUJTやPUTが出てきます。
例えば、   (※<>内は図のあるページ)

<p80>
A4
<p105>
A3_1
<p109>
A2_1
<p122>
A1_3

UJTの独特な記号のおかげで、本をパラパラめくりしても「おっ、ここにある」っと一目でわかりました。


ちなみにJISの回路記号とトランジスタ技術の記号が違うのはよく知られてますが、「PUT」を探すとJISにありません。
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2007/05/furoku/p047-065.pdf
ほんと?


※追記  UJT画像検索

あれこれ見てますと、こんな感じでしょうか。
A1_4

<E>だと、エミッタ電流が流れる様子が分かります。
ということは、元回路↓のようにB2側にパルストランスを入れるのではなく・・・
A2_2

B1端子側に入れる方が、E-B1間に流れるC1からの放電エネルギーを利用できそうな気がします。

A3_2
<p122>の回路でええやん、ということでしょう。
引っ張り出してきたUJTの使用方法、修理依頼先に伝えておきます。


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