工具は使ってみなきゃ使い勝手が分からない
「ツール類の購入」、「こりゃエエやん」というのも
あるし「こんなもんかぁ」とか「2度と買うかっ!あほ」と
いうゴミもどきのものにも出会います。
先日のこと、とあるメカ系制御回路基板の試運転で、
大量の端子台をゆるめたり締めたりする案件が発生
しました。
サトーパーツの端子台「ML-250」、これの7pと8pが
基板の両端に付いています。
試運転のための検査治具回路をつなぐのに、
(1)端子台のネジをゆるめる 合計15本
(2)治具につながる小基板を差し込んでネジを締める
(3)通電試験
(3)OKとなればネジを緩めて治具基板を外す
(4)ネジを元通りに締める
ひたすらこの動作をしなくちゃなりません。
ほんとに大量にあるのなら「ピン治具」を作って
もらってとなるんですが、そこまでの数じゃあり
ません。
(忘れた頃にやってくるような仕事)
そこで・・・充電式ドライバーを買ってみました。
近所のホームセンターへ行って・・・
あれこれ見てて選んだのが
ベッセルの「電ドラボール・ハイスピード」
「No.220USB-S1DR」
締め付けトルクを可変できるのが良かったのですが、
置いてませんでした。
この外箱の写真に、「端子台での作業風景」が映ってい
たんで「こりゃ良いかも」と手を出しました。
しかし・・・失敗でした。
・回転が速い
最大締め付けトルクが「0.4N・m」と他の電動ドライバー
よりだいぶと弱くなっていますが、軸の回転が
1200RPMと速いのです。
今回の用途、ネジを外すんじゃなく緩めたいだけなのに、
勢い余ってネジが端子台から抜けてしまうのです。
・締め付けトルクがまだ強い。
「0.4N・m」でも締めるときはしっかり過ぎるぐらいに
締まっちゃいます。
治具の端子が接触するだけでOKなのに、きつく締まって
しまいます。
試験が終わってネジを緩めるとき、緩める時のトルクが
不足して、手で補助しないと緩まないという事態が発生。
締まりすぎです。
・スイッチが使いにくい
中間位置で停止するスライドスイッチで締め・緩めを
操作します。
今回は机上に置いた回路の端子台に対し、ドライバー
を垂直に立てて使います。
ドライバを握って親指でスライドスイッチを↑・↓操作
するわけですがこれがアウトです。
ちょんと動かしたいのに、良いところでストップできない
のです。
緩めるとき、このせいで回し過ぎが発生し、ネジが抜け
ちゃいます。 回転が速いというのもあります。
スライドスイッチじゃなく、ボタンスイッチが欲しい。
せっかくですんで、「中」を見てみました。
※スイッチ、改造できないかと
思ったんですが・・・無理そう
青いのが電池
スライドスイッチが基板に乗ってます。
モータと減速機のギヤ
使い勝手の良い電動ドライバー(締め付けトルクを小さく
できるような)ないでしょかね。
乾電池で動かすようなおもちゃのようなのを買ってきて、
外付け電源で、電流リミッタでトルクを監視するか・・・
※追記
AC100V仕様のクラッチ付ドリルドライバーは
こんなのを持ってます。
※写真に入れた文字を間違ったぁ。
正しくは「リョービ」。
大物装置のネジ外し、ネジ締めにはしっかりしてて良いのですが、
今回のような基板に乗った端子台には不向きです。
回転スピードを調節できるので、M3、M4程度ならタップ切り
も可能です。
※ドライバー内の電池と基板
USBコネクタは充電用。
基板の裏にも回路が仕込まれています。
濃密すぎて手が出せません。
↑・↓のスライドスイッチは、両端でロックするタイプじゃなく
指を離せば中央に戻ります。
※追記 パッケージの写真
この写真↓を見て「端子台のネジ締めにも便利」
なんだと考えた。
ところが・・・ 今回の用途ではアカンかった。
ドライバーを垂直位置にして握ったときの、スイッチ
操作がアカン。
親指がぁ痛くなってきて、ますます反応が悪く・・・
緩めしなのストップが間に合わず、端子台から
ネジが抜けちゃいます。
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