旧ブログでまとめていた壮絶死 、復旧せずに放置したままです。
その中に裸になったセメント抵抗 とかパワーデバイスの「死」 とか半固定抵抗 とか、中身を見せて死んでいく部品があります。
今回もそんな修理でした。
AC100Vで動作するモータ制御回路基板。
どういうわけか、基板のハンダ面に「短絡痕」がありました。
生きた電線が基板に触れたようです。
そのため、短絡痕周辺のOP-AMPやダイオードはみなアウト。
接触した電源が回り込んだ数kΩ以下の抵抗も焼けています。
※焼けるのは「電力」なんで、100kΩ台の抵抗やMΩ台の抵抗は大丈夫。
怪しい部品を交換して、試運転。
なんとかモータを回せるところまで修理が進んだんですが、その回転が安定しないんです。
やろうと思っても出来ないような不安定さ。
1秒から数Hz周期で、回転が乱れます。
基板をたたくと、その様子が変化しますんで接触不良っぽいんですが、なんとも言えない乱れです。
オシロで信号を追いかけながら怪しそうな部品を交換してると、原因を発見!
速度制御している積分回路を構成する「フィルムコンデンサ」がやられていました。
「0.22uF」のフィルムコンデンサ。
黄色い透明のは接着剤。
動かないよう基板に固定されていました。
このコンデンサの裏側がこんな具合に。
角度を変えて。
この爆裂部、他の部品の陰になっていたんで見落としてました。
面白いことに短絡はしてません。
基板をたたいて変動するのに納得です。
他にも怪しいのがあるんじゃないかと探したら、もう一つ発見。

これの外観は異常なし。
しかし、値がおかしくなっています。
「103」ですんで「0.01uF = 10nF」。
それが1/8ほどの容量になっていました。
活線が接触した状況は不明ですが、困った修理でした。
※私のところで作ったものではありませんが、機械のメンテ屋さんから定期的にやってくる修理品です。
回路図などの資料がそろっているのでまだましなんです。
※壮絶死記事を復元
・壮絶死…かわいそうな電子部品
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