壮絶死

2024年12月13日 (金)

目視だけで修理できるとうれしいぞ

小型のサーマルプリンタが乗った計測器。
そのプリンタの紙送りモータが回らないという故障。
モータドライバ周りの信号をオシロで見ようと準備
していたら・・・
  『ICが割れている』
のを発見。
Lb18
LB1848という石。 (すでに廃番)
別角度から。
Lb19
表面に「ひび割れが見えた」ので、オシロで信号を
見ることもなく交換。
  部品取り用の基板を預かってた。
無事、動き始めました。

※あんまし壮絶じゃないけど、カテゴリー「壮絶死」に
 仲間入り。

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2022年10月17日 (月)

破裂寸前・・・電解コンデンサの耐圧を間違った

2012年01月27日:爆発寸前だったぜい
  これ↑は「逆接」。

今回は、電解コンデンサの取り違い。
実験していた回路、似たような大きさで耐圧違いの
電解コンがあって、30Vが加わるラインに間違って
16V耐圧」のをハンダしてしまったのです。

実験を続けてると、なぜか電源電流が増加
回路は動いているので、「なんじゃこりゃ」。

手組み基板の部品面、ハンダした部品を指先で触って
みると・・・(まだ匂いは感じなかった)
間違ってた電解コンが発熱。 「熱っ!」。

Aa11_20221017085301
頭が膨れてました。
  「K字溝」が破断寸前。

 

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2022年9月26日 (月)

ロジクールの無線マウス 単3アルカリ電池の液漏れを喰らう

昨夜のガレージ、「マウスが動けへんねん」とロジクールの
無線マウスを持ってきた佐藤テック君。
「スイッチ入れたらピカッとLEDが点くはずやねんけど」と。

こんなときはたいていが電池。
電池は抜かれてたんで、ガレージにある単3電池を入れようと
したら・・・電池ホルダー部に違和感・・・
「濡れている?!」
電池ホルダーには単3電池が2本(並列接続されてた)。
写真の右側の電池が液漏れして、その下に位置する制御回路
基板の上に電解液がポタリ。

21_20220926162501

電池のマイナス極側からもろに電解液が漏出した模様。
基板、ひどいことになっていました。

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IPAを浸ませたティッシュで拭ってみたら・・・
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漏れて間なしだったんでしょう、スプリング電極は
腐食してません。
修理不能で廃棄。 もったいないけど。


※追記 電池の様子
液漏れ電池は右側です。
Mm0
右のフィルム外装内部に漏出電解液が入り込んで
(まだ乾いていない)います。
両方とも「06-2020」で「賞味期限切れ」。
また、電圧は両方とも4.7Ω負荷で「1.33V」と
エネルギーはまだまだ残していました。

※残骸 ・・・M.S.さん、危なかった
外装樹脂はすでにゴミ出しで発掘困難。
基板と外した部品は写真のような状態です。
昨日ハンダゴテがトラブりまして、復旧後の調子を
見るため、ハンダ外しをこの基板で行ったという次第。
お送りできるのはこれだけになりますが、いかが
しましょうか?
Mm1
基板上のマイクロスイッチ一つは、漏出液が
侵入したようで、ハンダゴテを当てると
いやな匂いが漂ってきたので、撤去を中断
しました。

文鎮:ハンダ付け補助ツール が残っていますんで、
これをリクエストいただければ同梱しますけど・・・
   ※メールしています


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2022年9月21日 (水)

電池の液漏れ 電解液が基板のコネクタまで到達

液漏れしたアルカリ電池の電解液の漏出経路
 ・電池のマイナス極から漏出
 ・電池ホルダーのバネ電極
    メッキ損傷
 ・電池ホルダー端子
    カシメ部損傷
 ・ハンダされた電線の芯線を伝って
    毛細管現象で上下関係なく浸透
 ・その先の基板やコネクタ

今回の修理では、コネクタがアウトに。
単3電池が4本。
S1_20220921102401

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プラグ側もひどいことに
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コネクタが黒化。
プラスとマイナスが接近していたためなのか、
電池電圧が加わって発熱、炭化したの?

電池ホルダー側
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マイナスの黒線から漏出
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※漏出電解液が電線を伝う

2020年9月4日:NEC製照明用リモコンRL12

おもちゃ病院」の修理ではけっこう頻繁に起こっています。
   (写真がない)

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2021年12月13日 (月)

ひさしぶりのイベントだったけど・・・「ピコピコ・スイッチ」破損

昨日、ひさしぶりの地域のイベントが小学校でありました。
いつもの時期だと「もちつき」なんですが「学校での飲食不可」
ということで、ゲーム大会なら子供達に楽しんでもらえるだろ
うと、PTAさんと地域の青少年指導員が協力。
昼過ぎから子供達と遊びました。
  ※マスクをしているということで
   「大声トライアル」 は×。

そんな中、イベントの途中で自作ゲーム機の一つが使えなく
なるというアクシデントが発生。
  ・イベント用ゲーム機「ピコピコ・スイッチ」、スイッチ破損!
これが2014年の夏。

この時はスイッチそのものの破損(戻らなくなる)でしたが
今回は樹脂ケース(家庭用の食材入れ)がアウトに。
  (2011年から使っている)

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子供達、叩き過ぎ。
左右のボタンを交互に押したら得点が入るという仕掛け。
実際は押すというより叩くという操作になっちゃいます。
競技時間は10秒。
10秒間に何回左右交互に「押せる」かを競うわけです。
左右交互にというのがミソで、同じボタンの2度押しは点に
なりません。
ウマい子は軽く100点を突破します。

イベントでの子供達の数、小学校の生徒数+地域の子供達、
中学生もやってくるし、大人も「やらして」ですんで、
毎回300~400人には使ってもらってるでしょうか。

仮に1スイッチあたり50回の操作としたら、1日で2万プッシュ
くらいの回数になります。
それが10年分溜まって、ケースのほうが破損しちゃった
という次第でした。

 

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2021年12月 9日 (木)

焼け跡にプリントパターンが見える

不二サッシ製電動窓開閉コントローラの修理依頼。
あらま珍しい「8749」で制御されていました。
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   ケースへの刻印から1996年製のようでした

故障原因は、電源部の焼損。
  過大な電源電圧が加わった?
  100V仕様なのに、工事のミスか事故で200Vを
  入れてもたのような?

ひどいのがモータ駆動用の19V系。
LM317の周辺が焼損。
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51Ωの抵抗がはじけてます。
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ガラエポの基板が焦げてしまって、アラまな状態に。

部品を外して様子を見ると・・・
抵抗の周囲に信号線が走っていて、そのラインもろとも
焼失しています。
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焼けの巻き添えを食って、6本の信号パターンが断線していました。
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このままではつなげないので、信号線の入りと出の場所
をチェックして、焼けた部分でつなぐのではなく、
出入りの元をジャンパーすることで対処しました。
同一面のつなぎは良いんですが、基板の上と下をつながな
ければならない信号がありました。
基板サイズがケースギリギリなんで、ジャンパー線は基板の
外を回せません。
そこで、スルーホールに入ったハンダを抜いて、できた穴に
ジャンパー線を貫通させるという手法で対処。

「うまく動いた」とメールを頂戴して、一件落着。
手強い修理案件でした。

マイコンやモータ駆動回路が生きていたんでうまく
いったわけでして。
マイコンの信号とパワー段がフォトカプラで絶縁されて
いたんが幸いしたのでしょう。


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2020年12月14日 (月)

ナショナル トラベルシェーバー ES651

女房実家からのもう一つの発掘品がこれ。

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トラベルシェーバー「ES651」。
小型の充電式シェーバー。
AC100Vで充電。

残念ながらこれは不動。

解体してみると、内部の充電池がアウトに。
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漏れ出た電解液で、電極が腐食してました。

モータ部を単独で通電すると、ちゃんと回転。
これはエラい。

 

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2018年4月 3日 (火)

壮絶死:フィルムコンデンサ

旧ブログでまとめていた壮絶死 、復旧せずに放置したままです。
その中に裸になったセメント抵抗 とかパワーデバイスの「死」 とか半固定抵抗 とか、中身を見せて死んでいく部品があります。
今回もそんな修理でした。

AC100Vで動作するモータ制御回路基板。
どういうわけか、基板のハンダ面に「短絡痕」がありました。
生きた電線が基板に触れたようです。
そのため、短絡痕周辺のOP-AMPやダイオードはみなアウト。
接触した電源が回り込んだ数kΩ以下の抵抗も焼けています。
   ※焼けるのは「電力」なんで、100kΩ台の抵抗やMΩ台の抵抗は大丈夫。

怪しい部品を交換して、試運転。
なんとかモータを回せるところまで修理が進んだんですが、その回転が安定しないんです。
やろうと思っても出来ないような不安定さ。
1秒から数Hz周期で、回転が乱れます。

基板をたたくと、その様子が変化しますんで接触不良っぽいんですが、なんとも言えない乱れです。
オシロで信号を追いかけながら怪しそうな部品を交換してると、原因を発見!
速度制御している積分回路を構成する「フィルムコンデンサ」がやられていました。

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「0.22uF」のフィルムコンデンサ。
黄色い透明のは接着剤。
動かないよう基板に固定されていました。

このコンデンサの裏側がこんな具合に。
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角度を変えて。
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この爆裂部、他の部品の陰になっていたんで見落としてました。
面白いことに短絡はしてません。
基板をたたいて変動するのに納得です。

他にも怪しいのがあるんじゃないかと探したら、もう一つ発見。
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これの外観は異常なし。
しかし、値がおかしくなっています。
「103」ですんで「0.01uF = 10nF」。
それが1/8ほどの容量になっていました。

活線が接触した状況は不明ですが、困った修理でした。

※私のところで作ったものではありませんが、機械のメンテ屋さんから定期的にやってくる修理品です。
 回路図などの資料がそろっているのでまだましなんです。

※壮絶死記事を復元
壮絶死…かわいそうな電子部品

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2017年11月16日 (木)

TV波ブースター

JCOMの同軸ケーブルからeo光に代えたことで
不要になった「V-U帯ブースターアンプ」。
もう使わないだろうとバラしてみました。

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基板が焦げてます。

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ハンダ面側にはこんなデバイスが付いています。

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トランスを使って「プッシュプル」で増幅している
のかと。
デバイスは不明ですが、その発熱のせいで、
基板におコゲかと。

※関連
トランジスタ技術 2005年11月号 特集 やってまいけない! 電子回路設計


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2017年8月 9日 (水)

デジトラ、はじける

ちょいと実験通電中の失敗。
「ぱちっ」っと、一瞬でアウト。

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作業台上に敷いた紙にまではじけた痕跡が残りました。
電解コンデンサの頭、膨らんでいます。

東芝のPNPデジトラ「RN2202」の頭がパチン。

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このモジュール↓はムラタ製のDC-DCコンバータ。
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非絶縁タイプで、型番:OKI-78SR-5/1.5-W36-C
24V入力で5V(1.5A max)出力。
これも死んでおります。

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