トラブル遭遇

2024年9月13日 (金)

ロータリーエンコーダ:操作感覚が重要なんだけど

ロータリーエンコーダ、あれこれ使っていますが、
秋月での部品購入のついでに買ったのが
  ・TAIWAN ALPHA ELECTRONICのRE160F-40E3-20A-24P-003
    価格が200円。
そして、よく使っているのが、
  ・アルプスのEC12E2420801
    これは100円。

Re31

台湾製のほうがが高価だし、性能が良いのかと思いきや・・・
早く回すと接触が不安定になっちゃうのです。

A相、B相パルスの周期を10msくらいまで上げると
  (24クリックなんでざっと1/4秒で1回転
   の速度)
こんな具合にLレベルの信号にノイズが出てきます。
Re32
   ※ツマミを付けて手で回した時の最高速あたり。

入力のプルアップ抵抗はArduino UNO R3の内蔵プルアップ。
  30~40kΩくらい。
そしてGND間に1000pFのコンデンサを入れてます。

回転する接触子とベース面との接触が悪くなり、
接触子が離れてしまうのでしょう。
いわゆるチャタリングとは違った現象です。

ゆっくり回していると大丈夫なんですが、早回しすると
こんな波形になってしまいます。

同じような回し具合でもアルプスのは大丈夫。
回す感覚もアルプスのが軽快です。

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2024年9月12日 (木)

液晶表示:CG-RAMの表示がちょいと違う

昔人間ですんで、「これで行こう」と決めたことは
いつまでも引きずっています。
今回のトラブルは液晶表示器の外字登録。

使ったのは秋月で買ったI2C液晶 AQM1602XA
  I2Cで安定して使えるようになって、6本線で
  つなぐ液晶表示器はちょいと縁遠くなりました。

キャラクタ表示の液晶表示器、8文字分のCG-RAMに
外字を登録できます。
文字コードとして0x00~0x07に対応するパターンを書き
込むと、登録した文字が出てくるという仕掛けです。

しかし、その先頭文字が「0x00」となり、C言語の
ヌル終端文字列:Wikipedia に引っかかってしまうので、
文字列の中に入れられません。
実質、7つの外字しか利用できないのです。
そこで、この表にあるよう、
L11_20240912102801

CG-RAMの文字コード0x00~0x07を0x08~0x0Fと
して定義しておくという手法を使ってきました。
  文字列の中に入れずに単独文字として書き込む
  ぶんには0x00で問題なしなんですが

ところが今回のAQM1602XAでこれをすると、定義した
CG-RAMではなく、内蔵された文字が出てきちゃったのです。
L12_20240912102901
16文字×2行の液晶、その下段に0x00~0x0Fの文字を
表示してみました。
L13_20240912103001

左の8つがCG-RAMに入れた登録外字。
昔の液晶なら同じ字が右に8つ並ぶのですが、
この液晶だと、内蔵文字になってしまい、
今までの手法が使えません。

ということで、登録した8つのCG-RAM文字は
0x00~0x07で表示するという、まっとうな処理に
変更しなくちゃなりませんでした。

※関連
PIC AVR 工作室別館 arduinoの館->キャラクターLCD
よく使うパラレル接続液晶(LCDモジュール)のコネクタ信号
液晶表示モジュールを4ビットモードで使ったときの空きピン処理


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2024年9月 2日 (月)

リレーの接点がぁぁぁ

同僚が修理していた制御回路。
オムロンのMY2(AC100V)リレーが乗っているのですが、
 『ほれ。 これ、見てみぃ
っと、基板から取り外したリレーを手渡されました。

  ※訂正:オムロン製のじゃなかった!
    パナのHC2リレーでしたっ (ごめん)

 「あわわわ」
 「どうしてこうなった?」
Mm11_20240902171201
角度を変えて、コントラストを高く。
Mm12_20240902171301

無くなってしまった接点のベロ部は、こんなところに。
Mm13

メカを動かす装置ですが、いろんなことがあるものです。

※追記 パナのHC2リレー、過去にも似たようなトラブルが
生じています。

2010年2月24日:壮絶死#10 接点がパ~になった「松下」のHCリレー
2015年5月22日:信号が切り替わらない… 2回路リレー
2018年6月5日:やっぱ、おかしいパナの「HCリレー」

プラカバーを外して、今回のを拡大。

生きてる接点側の固定しているところに、怪しいシミ。
Mm21

折れた接点のベロ
Mm23
その裏側
Mm22_20240903111701
切断面
Mm24

修理はオムロンのMY2リレーに交換。

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2024年7月10日 (水)

信じるな!・・・再び (ミノムシクリップの話)

2006年12月20日:信じるな!
これは、どっかから紛れ込んだ両端ミノムシ・クリップ電線の
お話。

今回のも、そうかもしれません。
  こんな出来合いのクリップ・ケーブルを買った覚えが
  ないのです。

長さ60cmほどの両端クリップ電線。
ちょっと電流を流すところだったんで、太めの
電線でちょうどエエやんと、つないでみたら・・・
電圧ドロップが大きすぎる!

カバーを外すと・・・やっぱり・・・
ハンダされてません。
Cl11
クリップの金属部を電線に押しつけてカシメただけ。
  写真の下側の、カバーを外す時に
  バラけてしまった。

Cl12

どんだけ抵抗があるのか、1Aの定電流回路で
計ってみました。
  ※四端子法で
クリップの金属部だけなら1mΩほどで正常
Cl15

カシメ部をまたいで電線を計ると0.15Ω。
Cl16

両端合わせると0.3Ω。
1A流したら0.3Vの電圧降下。

これ、いつから仕事場にあるのかは不明。
だいぶと前からあるような気がします。
そして、昔、いつ使ったのか、使ったことがある
のかも記憶になし。

カシメ部を広げると・・・
Cl13
  ※ゴミにしました。

 

※※※※※ 緊急提案!! ※※※※※

・どこかで買ったミノムシ・クリップ付電線
   (ワニ口クリップも)
・自分でこしらえてないミノムシ・クリップ・ケーブル

絶縁カバーを外して、電線と電極の接続をチェックしておこう!

スカタンあれば、報告よろしくです。

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2024年4月22日 (月)

ユニバーサル基板、ズレている!

共立で買ったICB-96互換のユニバーサル基板 を使って
配線中、基板のパターンに違和感。
  「間隔が狭い!
基板の端の文字を見たら・・・
Y11_20240422084701
  ズレて文字が重なってます

顕微鏡でざっと観察した限り、パターンの接触は回避で
きていました。
24Vを乗り込ますんで、その部分は厳重にチェック。
  配線をだいぶと進めてたんで作り直す
  元気は無かった。

共立のこの基板、すでに販売を終えていますんで、
手持ちもあとわずか。
  ・【販売終了】ユニバーサル基板 /21-116
代替品はこれかな。
  ・ユニバーサル基板 片面フェノール 115×160mm UP-201
1枚440円。

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2024年4月14日 (日)

使えてあたりまえのものが動かない! 導通チェッカー

電子工作関係のツール類、仕事場に行けばあれこれ
あるのですが、自宅(ガレージ)にもある程度のモノは
置いてあります。
  工具はどちらかというと大モノが対象。
  木工関連の道具や、大きなハンマーやスパナ。
  カンナやノコギリは仕事場には置いてないけど
  自宅にはあるという状態です。

先日のこと、とある電気製品(女房の仕事場からの依頼)
につながった接続リードを通電チェックしようと
したところ(接触不良の調査)、自宅に置いてある
  ・旧バージョンの導通チェッカー
が動かないという事態に遭遇したのです。
V11_20240414162901
設計は古いですが自信作。
すみからすみまで分かっている自作品です。
電源スイッチを押しても反応無し!
単4電池2本で動いているのですが、電池そのものはOK。
でも、家に置いてある 三和の針式テスター「GP-5」
で、基板上のいつも電源につながっているはずの
74HC00の14pin、7pin間電圧を計ってもゼロ。
電源がチェッカーの回路に来ていません。
「そんなあほな」

「そうや。こんなこともあったぞ」と思い出したのが
このトラブル。
自動電源オンの改造をしてからしばらくたった2022年1月。
  ・導通チェッカーに入れていた単4電池が液漏れ
ひょっとしてと、液漏れ跡を探しますと、
マイナス側の黒色リード線を基板に入れている
ところが変色しています。
V12_20240414162901
黒線を引っ張ったら・・・電池ホルダーの根元から
切れてしまいました。
V13_20240414162901
電池の電解液が黒線の内部に侵入、導線を腐食
させて切れてしまったため、通電しなかったのです。
原因が分かれば、納得。
V14
液漏れトラブルの後始末をちゃんとしてなかった
というのが原因でしょう。
面倒でも液漏れ被害にあった電池ホルダーを外して
状態を確認。
洗浄して同時に黒色リードを交換しておけばこんなことは
起きなかったかと。

「自作品が動かない!」というトラブル、なかなか
ダメージ(精神的な)が大きいです。

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2024年1月13日 (土)

ネジザウルス PZ-58 刃先に隙間?!

エンジニアの「ネジザウルスPZ-58」、薄板をつかんで
引っ張ろうとしたら・・・
   ありゃりゃ・・・刃先が開いてるぞ!?

Neji2

以前はこんなことにはなっていなかったはず・・・
  のように思うんですが・・・

緑色▼▲のところの切断部が閉じた状態で、刃先が
開いています。
もっとグッと握ったら・・・
先端部はほぼ閉じるのですが、薄板の引っ張りにはアウト。
  力を入れても滑ります。
昔はこんなことにはならなかったような気がするんですが、
スカタンな使い方をして刃先を開かせてしまったのか、
それとも・・・ 記憶があいまいです。
  ※仕事場でこの工具を使うのは私だけ。


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2023年12月21日 (木)

ハンダゴテのコテ先交換・・・できない(涙)

先日はコテペン40 でしたが、今回は
白光のターボスイッチ付きハンダゴテ
  「PRESTO No.984」
Pr21
コテ先を交換しようとしたら、保護パイプ(セラミックヒータ
に被さる金属パイプ)からコテ先が抜けません。

ターボ機能の使いすぎ(加熱しすぎ!)で、パイプの中で変形
してしまったようです。

コテ先をつぶすつもりでコンコンしても出てきませんでした。
交換部品(型番:B2564)として手配中。

寒い季節の現場仕事、これがあると助かるのです。
普通のハンダゴテだと冷えてハンダ付けできない
ところでも、ターボスイッチのおかげでOKに。
温調機能付きのコテだとどうなんだろ。
  ※つぶしてしまうのが怖くて持って行ってないなぁ。

※コメント先
airvariable:ハンダゴテ寿命→新調


※保護パイプに詰まったコテ先

保護パイプをカットしてコテ先を
取り出してみました。

まず、固着した状態を。
H31_20231222125601

H32_20231222125601
ネジザウルスでグニグニしてもだめ。
コテ先側から「コンコン」しましたが、ここまで。
どうにもこうにも出てきません。

保護パイプをリューターで切り裂いて、詰まった
コテ先を取り出してみました。
H33_20231222125701

左端が新品のコテ先。
出てきたコテ先がぶっとくなっている様子が
分かるかと。
新品の径がざっと7.3mm。
古いのが7.8~7.9mm。
0.5mmほど膨らんでいました。

※ご連絡
文鎮:ハンダ付け補助ツール  まだひとつ残っていますよ。

※あれこれ訂正
写真内のコメント、
 保護チューブ → 保護パイプ
 ハンダゴテ補助ツール → ハンダ付け補助ツール
と。


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2023年12月 7日 (木)

Arduinoで「ボコスカハンマー」 あれれれれっ?!

ボコスカハンマー」を作ってと依頼がありました。
   ・10秒ゲーム
ベースはArduino UNO R3ですが、ブートローダーを
書いたATmega328Pチップ(28pin DIP)をユニバーサル基板
に乗っけて製作します。
配線を終えて、チップにスケッチを書いたら・・・
ありゃま。 テレビに出る画像に異常がぁ!

このタイトル画面が
Bk21
これ↓に
Bk11

スタート待機画面が
Bk22
これに
Bk12

現在のところ、原因不明。
現用しているビコピコやシャカシャカからチップ抜いて、
今回作った手組み回路に突っ込んだらちゃんと動くので、
配線や使った部品に起因するものではありません。

原因の推定
 ・Arduinoのコンパイル環境が変わって最適化などの
  状態が前と変わってしまったのか。
 ・今回使ったATmega328P、その内部が前のと
  違うのか。(まさか)
     ※パチモンの可能性

ジャギジャギになっている表示そのものは安定して
いるのです。
チラチラはしてません。
Arduinoの環境を昔のに戻すのはちょっとかなわんし。

sleepさせてH-SYNCサイクルでの割り込みを待って
表示という処理を流しています。
チラチラしないということは、どこかで安定した
時間待ちが出ているもよう。

はてさて・・・困ったぞ。

 

※わかったぞ!
 やっぱりコンパイル環境による最適化の違いでした。

水平走査、1ラインを描画出力しているのはこんな処理です。

void v1line(void)
{
byte i;
uint32_t d; // 32bitデータにコピー
d = sft_bff.sft; // シフトデータ
for(i = 0; i < 32; i++){ // 32bit
if(d & 0x80000000){ // MSB 0/1 ?
VSIG_H; // H出力
nop(); nop(); nop(); // wait
nop(); nop(); nop(); ★1
nop();
}
else{
VSIG_L; // L出力
nop(); nop(); nop(); // wait
nop(); nop(); nop(); ★2
nop();
nop();
}
d <<= 1; // 左シフト ★3
}
nop(); nop(); nop(); nop(); // wait
VSIG_L; // L出力で終わる
}

画面を光らせるのはVSIG_H
消すのはVSIG_L
SBI、CBI命令でポートを直接叩いています。
そして、タイミングの調整に「nop」命令を並べています。

H出力の時【★1】はnopを7個実行して、32bit描画データの
左シフト処理【★3】に飛びます。

そしてそして・・・
コンパイラの最適化がすごいのがL出力の時。
VSIG_Lの実行後、その下に記してあるnop命令8個【★2】
は、数を合わせればVSIG_Hのところにあるnopを使ったら
エエやんということで、VSIG_H直後のnopの場所に飛んで
いるのです。
   ※この飛ぶためのjmp命令の分、L処理時間が
    延びてしまった。
【★2】のnop命令は1つだけを残して実行プログラムの中から
抜いてしまっていて、存在していませんでした。
それでもシフト処理に来ますんで、流れは間違っていません。

絵がおかしくなってしまったのは、nopの数合わせはした
けど、描画のタイミングが白黒でズレてしまったというのが
原因でした。

※バックアップがわりにスケッチと回路図
  ・ダウンロード - piko_boko1c.zip

 

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2023年11月10日 (金)

今日の失敗:パーツクリーナーで「ポリスチレン」にダメージ

ちょいと実験回路をこさえていたら・・・

NJL7502フォトトランジスタを使って
 機器にくっついたパイロットランプ的LEDの
 光をとらえてゴソゴソしようとするフロントエンド
 的回路。
 コンパレータで消灯・点灯を判断してL/Hの信号で
 出力。
 コンパレータはマイクロチップのMCP6561
 動作電源電圧が1.8~5.5V。
 オープンドレインではなくCMOS出力です。

ケース加工も終わり、単4X2本の電池ホルダーを
両面テープで接着するのに「油分を落としておこう」
と、そばにあったモノタロウのパーツクリーナーをプシュ~。

直後、手に持ったケースに違和感。
  「ベタついたぞ!
すぐに乾燥しましたが、指先に付いていた加工クズや
指紋!が透明ケースの外側にくっついちゃいました。

M2_20231110112901
透明ケースはダイソーで買ってあった「トラベルケースS 2P」。
材質は「ポリスチレン」。

モノタロウのパーツクリーナー、使ったのは、いつも
の緑色のじゃなく白色の中速乾のもの。
M1_20231110113101

樹脂の脱脂、たいていはIPAを使うんですが、たまたま
そばに置いてあったパーツクリーナーを用いたのが失敗
だったようです。

※関連
2022年9月29日:「ダイソー ミニケース 5個組」が見つからない
2020年8月 6日:オリンパス OM-D E-M1mk2の充電器の充電表示ランプを判別
2021年5月25日:オリンパス OM-D E-M1mk2用充電器の挙動

できあがりはこんな外観。
M3

白黒電線の先にフォトトラNJL7502がくっつきます。

※回路図
N11_20231110124601

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