修理

2020年1月31日 (金)

300kHzのセラミック発振子:Tele Auto FX-1 修理

以前にも修理していますが、
Tele Auto FX-1:電動シャッター用無線リモコン
修理:電動シャッター用無線リモコン

今回の依頼品は、これのセラミック発振が発振しない(時々動く)
という症状。  青いの。 「CSB300D」

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電池の液漏れや水掛りはありません。
見かけは非常にきれいな状態なんですが、制御マイコンが動かない
もんだから、アウト。

「300kHz」のセラミック発振子、電子部品通販店で探してみました
が見つからず。
455kHzのは赤外線リモコンで使われてるんで、まだまだ現役のはず・・・
   ※ムラタの455kHz、RSコンポーネンツでは見つからず。
    ひょっとして低い周波数のは終息?

困ったな~っと、記憶を辿ると・・・部品箱にありました。
以前の修理でマイコンを交換(プログラムを作って)した時に
取り外して置いておいたものです。
珍しいものは捨てずにちゃんと保存しておかなあきません。
これで無事に修理完了。


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2020年1月 9日 (木)

溶けた? 焼けた?

1996年に製作した信号監視警報装置。
その「アナログ出力がおかしい」という修理依頼。

おかしい原因は判明したのですが、故障箇所とは関係
の無い警報出力用リレーの外観に異常を発見しました。

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2つあるリレーの片方、外装樹脂が溶けています。

端子台で外に出しているのはA接点だけ。
閉じた接点に異常電圧がかかって過電流が流れたのか・・・
  ※この場合はリレーの中から発熱。
しかし、外観を見る限り、何か溶剤のようなもので
溶けてしまったような感じです。
しかし、基板上にそんな痕はありません。

いったいなんだろか。
交換用に注文した部品が来てからリレーを外して解体
してみます。

※リレーを外した結果です。
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外装が溶けていたのは「コイル側」。
中はこんな状態でした。
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コイルも接点も異常なし。 おかしな変色は見えません。
溶けた外装部、その裏を見ると・・・
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裏にも影響が見えますが、表ほどひどくはありません。
ということは、今回の異常は表側が発端。

どのくらいの熱で溶けるのかと、切り取った外装切片に
加熱したハンダゴテを当てると・・・
簡単に溶けてしまいました。
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はて・・・原因はなんだろう。

ユーザーで何かしたとした思えない。


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2019年12月 3日 (火)

お風呂用リモコン修理

お風呂の有線リモコン。 (ノーリツ製)
水の浸入で動作しなくなったという修理依頼。
主原因は制御マイコンクロック回路につながるセラロックの断線。
足折れで発振してません。
これでまったく動かなくなってたのです。

しかし、水の浸入で溶断部分があちこちに。
ひどかったのがここ。
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スイッチ(2つ)の足が溶けて基板から脱落。
そして、音出し用圧電スピーカーを駆動するNPNトランジスタ。
  (抵抗でプルアップしてあってプッシュプル駆動)
これのコレクタだけが溶断。
両端のベースとエミッタの足は残っていて、なぜか3本足の真ん中
のコレクタだけ。
電位の関係があるんかな。

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2019年12月 1日 (日)

温湿度センサーHDC1000、やっぱしあかんわ

出窓の結露対策ヒーター、TIのHDC1000 で制御しています。
およそ1年前、出窓の結露対策:温湿度センサーの異常で予備品に
交換したのですが、あれから1年経って同じようにアウトになっ
ちゃいました。
   ※現象的には前と同じ。
    乾いている環境でも80%以上の湿度値が出てしまう。

今日、秋月で買った「SHT31」 に交換しました。
ヒーターの制御ソフトを手直ししてこれから出窓で試運転です。

HDC1000 通気口はチップの裏側。基板間。
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付け替えたSHT31。 チップ表面に「穴」。
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さて、どうなりますか・・・


※出窓:クリスマスモードに飾り付け
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湿度は50%ほどを表示しています。
カーテンを閉め切ったあと、結露するとどうなるか・・・
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70%を越えたらヒータをオンするように設定しています。

※昨夜、ガレージ閉店(集まってた皆が帰った)直後の出窓。
クリスマスまでに、まだ変化がありそうです。
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2019年11月26日 (火)

表面実装タイプのフォトインタラプタがハンダ不良

車載回路です。
ハンダ付けのクラックでフォトインタラプタが通電せずという故障。

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スルーホールになっていて足が入っていればこんなことには
ならないんじゃないかと思うんですが、表面実装タイプの
フォトインタラプタです。

ハンダを盛って修理。
その時の溶け具合の感じからPBフリーハンダじゃなさそうな。


※追記
こんな具合に4コ並んでいます。
TCPT1200 VISHAY

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円弧に配置されています。
外形図から、位置決め用の出っぱりはなさそう。
実装では、自動機がちゃんと位置合わせしてくれるんでしょうなぁ。

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2019年11月11日 (月)

基板修理:初見で感じる違和感

とあるメカ系制御装置基板の修理依頼。
故障の主原因は負荷の異常によるパターンの焼損とダイオードの破壊。
しかし、預かった基板をざ~っと眺めて感じた違和感。

基板の写真を説明無しで見てもらいましょう。

まず電源部。
外から24Vを供給して三端子レギュレータで15V(アナログ系)と
5V(ロジック系)の電源を作っています。
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そして、制御回路の一部。 (クリックで拡大)
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いかがでしょうか?

この回路を作った(チェックした)エンジニアは気づいていなかったのでしょうか?
故障原因とは別の不具合をかかえたまま運転されていたようです。


※追記
「正解」が出そろったところで・・・
    (空きピン処理は大丈夫でした)
電源部を回路展開した図を示しておきます。
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IC直近のパスコンが一つも無いため、+15V系の
パスコンは「C2:0.01」だけ。
そして、+5V系は「C11:47UF」だけで動作。

7815はしっかり発振していました。
  ※同じ基板がもう1枚あります。+15V電源波形の
   写真を撮ってみますんで、ちょいお待ち。

もう1枚の基板でもIC直近のパスコンは入れられていません。
だもんで、実装忘れじゃありません。
「無くても大丈夫やん」とどなたかが判断したのでしょう。
高速パルスを処理する回路じゃありませんので。
  ※それでもフリップフロップは乗ってるんで・・・


※+15Vの発振波形 レギュレータはSTマイクロ製
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周波数400kHz、P-P値で0.1Vほどなんで、0~15Vからしたら
リップル「0.7%」。
オシロで見たらすぐ気がつくはずなんですが・・・
テスターではわからんかなぁ。

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2019年10月22日 (火)

やってしまった FL-600Rの根元が破損

日曜日の生野まつり、地車の撮影中にトラブル発生!

ひょんなから、猪飼野の地車の「屋根」に拉致されちゃったのです。
  ※ガレージ仲間の古っぴといっしょ。
私も古っぴも高い所苦手なのに・・・
初めて登らせてもらった地車の屋根。
撮ったことの無いアングルで撮影できたのですが・・・

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   コリアタウン・御幸通りを西進中。
   通りを渡る電線が引っかかりそうな高さ。

地車、なにせ揺れます。 祝儀が出た時には急停止。
首から提げていたオリンパスのE-M1 mk2。
ホットシューにフラッシュFL-600Rを取り付けていたんですが、その根元の樹脂パーツがはずみでポキリ。
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ロックレバーが開口部になっているんで、そこからのチカラで円周部が折れてしまったのでしょう。
カメラ側のシューは大丈夫でした。
オリンパスのサービス(阿波座という地名だけれど最寄り駅は本町)に持ち込んで、修理できるかどうか聞いてみます。
パーツを分けてもらえれば自力修理できそうなんですが・・・

接着での補修、ロックレバーの回転機構が同軸で動くんで、不可能かと・・・

E-520ではホットシュー部の樹脂パーツの断裂事故に遭遇しています。
・E-520修理完了
・E-520アクセサリシューにひび割れがぁぁぁ



※23日(水)、オリンパスの大阪サービスへ行ってきました。
   住所は阿波座だけど最寄り駅は四つ橋線の本町。
   地下鉄今里からだと、いがいと時間がかかる。
   乗り換えで歩くのがちょいとねぇ。
     今里筋線で緑橋で中央線乗り換え、中央線の
     本町駅から歩くのも遠い。
     難波駅乗り換えが、いちばん早いか。
修理見積もり税別1万円
フォトパスのスタンダード会員ということで、10%割引。
部品を取り寄せてからの作業で、できあがりは1週間後。

「取り替えたパーツが欲しい」と要望を伝えましたが、
『今はこちらで廃棄することになってる』ということで、残念。

E-520では、修理時にもらえた上部パーツがあったから自力修理
できたんですがしかたありません。
故障(接触不良)原因も推定できたし。

サービスでの話。
「フラッシュの根元、カメラのシューを壊さないためにフラッシュのほうが
 負けるように作ってある」
とのこと。

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2019年10月 9日 (水)

大物は机に乗りません

ツカサ電工製スポーツタイマーの修理依頼。
90cm角。 でかい(軽いけど)
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残念ながら、整理整頓されていない作業机の上には載せれません。
  ・・・お片付けしてない

で、こちらは電子回路屋です。
だもんで、「動かないから直して」ということですと、まず見るのはその電気回路。
・電源まわり
・配線回り(スイッチとかコネクタとか)
をざっと見てから、制御回路(基板)を調べます。
今回のは基板も正常。
時計の指針を回しているステップモータ単独ではちゃんと動きます。
ということで、悪いのは「メカ」。

こんな機構で秒針と分針を回しています。

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秒針と分針は同軸構造。
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秒針、分針はスリップ機構で自由に回せるようになってます。
「0分0秒」の時間合わせは手動で秒分針を回します。

動かなかった原因はこれ↓
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※中空の分針軸の中に秒針軸が入っていて独立して回転。
 右側のシンチュウ部品は秒針軸に固定されている。

秒針軸とその外側の分針軸が固着してました。
このため、秒、分どちらも回らないという状態に。

秒針軸をプラハンマーでコンコンしても抜けません。
こうなると、工作機械が必要。
文鎮:ハンダ付け補助ツール の佐藤テック君ところ(フライス屋)へ持ち込み、軸をしっかりつかめる旋盤のコレットチャック でもって分針軸を固定して、秒針軸をギュっと押し出し。
すると、スポンと抜けました。
両軸ともSUSなんでサビてはいません。
軸に何かが衝突して少し曲がってしまったのが原因かと推測。

両軸の外周面と分針軸の内面を研磨。
曲がりを修正してもらってメカ部の処置が完了。
組み立てたらちゃんと動き出しました。

今回の修理、電子回路屋の出番じゃなかった・・・


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2019年10月 4日 (金)

導電ゴムのボタンが原因じゃなかった

とある工業用制御装置で用いられている赤外線リモコンの修理依頼。
 「特定のボタンだけ反応しない」
 「いちばんよく使うボタンがあかん」
ということでやってきました。

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導電ゴム製の押しボタン、あるいは基板側の接触パターンがおかしくなっ
ているのかと推測。

先方とは、このさいだからと「リモコンのボタンの代わりに押しやすいスイッチを外付けしよう」ということで、改造にとりかかりました。
制御ICの足から直にリード線を引き出して外付けスイッチにつなぎます。
スイッチは2つ。

仮組みして試運転したところ、片方のスイッチが反応しません。
「あれれ?」です。
もう片方は普通に反応しています。
どのくらいの電圧が加わってるのかと思い、オシロで見る前に「針式テスター」でスイッチの端子両端の電圧を測ると・・・ありゃま、動き出した(コードを送出)のです。

このテスター、10kΩ/Vの内部抵抗で使ったのは2.5Vレンジ。
ということは25kΩ。
スイッチの端子に並列に、いろんな値の抵抗をつなぐと、10~80kくらいの範囲で反応します。
これより小さくても(短絡でも)大きくてもだめ。
電源電圧にも依存します。
電源電圧と抵抗値をあれこれ試して、22kΩあたりがいちばん安定していました。
もう片方のスイッチは短絡~80kΩくらいで反応しています。
短絡でダメということはありません。

とりあえず、スイッチに直列に抵抗を挿入しておくということで対処療法。
ダメになっている所、他のボタンスイッチとはマトリクスにはなっておらず、単独の足(2本)につながっていました。
導電ゴムの接触状態じゃなく、制御ICそのものがおかしくなっているようです。

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2019年9月24日 (火)

連動プッシュスイッチの不調

「プッシュスイッチが保持されない」という修理依頼。
アルプス製の5連プッシュスイッチです。
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ボタンを押しても押したボタンが保持されずに戻ってきてしまうというメカ的トラブルです。
この種のスイッチ、押したボタンを保持するためのロック機構、ほんとにうまいこと出来ています。
 ・ボタンを押す。
 ・その力で、保持されている他のボタンのロックを解除。
 ・押し込んだボタンをロック。

これを担っているのがたった「1つ」のスプリング。
それがどこかに飛んでしまったようです。
  ※ケース内に無かったんで、通風穴から出てしまったのか、
   自力修理で箱を開けた時に落ちてしまったのか・・・

「圧縮コイル型のバネ」の1.5~2Φくらいの小さいのが必要。
何か適当なものはないかと探したら、シャープペンシルの芯出し機構に使われているバネが使えました。
使っていない古いシャープペンシルを解体してバネを取り出し。
  ※引っ張り型のバネは、小型リレーから外したものなどが
   ジャンク箱に入っていたんですが・・・
メカ的にはこれで修繕できました。

ところが・・・
修理後、スイッチを回路につないで動かすとうまく機能しません。
なぜ?」です。

オシロで追いかけると、こんなことが分かりました。
ちょいと図示します。

Push_sw2
 
スイッチのロック解除操作で「全接点がオフするタイミング」が生じます。
回路ではこれを使って「スイッチが切り替わった」を検出していたのです。
  ※マイコンじゃなく、ロジックICを使った制御回路。

スプリングを変えたことでこのタイミングが短くなり、回路が想定していたオフ時間が守れなくなってしまったのです。
「スイッチ切り替全オフ検出」で出るパルスをモノマルチ2段で遅延させ、新保持データのラッチと制御タイミングの初期化を行っています。
全オフ検出のチャタリング除去時間内に切り替わってしまい、全オフが生じたことを検出できず、制御用パルスが出なくなってしまったのでした。
回路定数から推定すると「10mS以上のオフ時間がある」と考えていたようです。

スプリングを「弱め」にする方法で解決しようかと考えたのですが、スイッチ機構へのスプリングの装着がけっこう微妙だったので、チャタリング除去回路のCR遅延回路を触って解決しました。
とりあえず、これで様子を見てもらいます。

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