修理

2019年8月 2日 (金)

今日の修理:ハンダ付けで醤油の香り

過去何度か修理しているモルテンのデジタイマー
これは「電源が入らない」という症状。
電源ユニットの手直しで解決できたんですが、試運転してみると右下7セグ表示のB、Cセグメントが他より暗くなっていたのです。

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この表示、3つのLEDが直列になって一つのセグメントを構成しています。
駆動回路の異常か?っと追いかけたんですが違いました。

表示基板側のケースを開けると・・・
何かの液体がこぼれたのでしょう、その乾いた痕跡が残っていました。

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これのせいでジャンパー線のハンダ部が腐食。
微妙な抵抗を持ってしまったため暗くなっていたのです。
片面基板です。

そして、ハンダ付けのやり直しということでこの部分にコテを当てたら・・・
醤油の良い香りがぁぁぁぁ。
この痕跡、醤油系の何か。
ジュースやらスポーツドリンクではありません。

候補に挙がったのは(仕事場の皆でワイワイと)
・おでんの出汁
・お弁当の醤油
・みたらし団子のタレ ←ちょいネバいか

電池の液漏れのように基板パターンは腐食していませんでした。
ジャンパー線の足が部品面側から侵入した液体でゴワゴワになってました。
そのせいで、ハンダ面側のハンダとの接触が悪くなっていたのです。
ジャンパーをやり直して解決。
電気的修理工数より清掃のほうに時間がかかりました。


さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:(有)アクト電子


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2019年7月28日 (日)

校庭キャンプ・きもだめし・・・終わってからツールを整備

小学校、夏のメインイベントが4年生を対象とした「校庭キャンプ」。
2000年から続けてますんで、今回で20回目。
私もおっさんになりました。
その中での一番が「きもだめし」。
21時頃から、真っ暗けの校舎を使い、4年生をいじめるため青少年指導員とPTAの皆さんが頑張ります。
※関連記事
2009年08月08日 きもだめし!#2
2009年08月07日 きもだめし!
その「きもだめし」で使うのがLEDの点滅目玉。
  ・点滅「目玉」増殖
これを「道しるべ」のため廊下に並べます。
もう一つの道しるべがボール状のLED点滅回路。
こちらは色を変えながらゆっくりと明滅。 (右の白い丸)
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どちらも「年に1回」、きもだめしの時しか使いません。
今回のきもだめしではボール状LEDのが、9こあるうちの4コがアウトになってました。
電池を入れてスイッチをオンしても光らないのです。
現場ではどうにもできませんので、イベントが終わった今日、来年に向けて点検してみました。

電源は単4電池3本。
赤・緑・青のLEDが輝度を変えながらゆっくり明滅するというイルミネーションのおもちゃです。
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『目玉のピカピカよりこっちのほうが雰囲気がある』との、皆さんの意見。
「ボールに見えるので、子供達に蹴られるおそれ」が・・・
っということで、下駄箱の上などに置くようにしています。

点灯不良の原因はスライドスイッチ。
スイッチが接触不良で電源が入らなかったのです。
対策はスライドスイッチを撤去して配線を直つなぎ。
さほど電流を食わないし、使い終わったら電池を外すしということでスイッチ無しにしちゃいました。

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スイッチを観察してみると・・・
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端子に怪しい緑色の付着物。
ハンダ付けしていない端子にも出ています。
使っているハンダが悪いのか、電子回路用では無いフラックス(ペースト)を使って組み立てたのか、中華製のおもちゃではよくある話です。
  ※明日、スイッチを仕事場に持ち込んで中の様子、スライド接点の状態を見てみます。

※続き:スライドスイッチじゃなかった・・・



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2019年7月22日 (月)

便利屋でいいんですが、ボランティアじゃありませんので

仕事場:(有)アクト電子で案内しています※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼についてなんですが、「見積もりして欲しい」とのご要望に対し、「見積もりはいたしません」ということに決めました。

以前からも表明していますが、
  『考えておられるご予算・修理コストの上限をお示しください』
  「上限金額をご提示いただいてから後、作業を始めます。」
を徹底いたします。

ブログ:居酒屋ガレージ日記のカテゴリ:修理 をご覧になられて「ボランティアで修理しているのか?」っと勘違いされる方がどうも多いようなのです。
1年ほど前の記事「モルテンのデジタイマー、真の故障原因が」 でも、こちらの意向を表明しています。
修理あれこれはボランティアではありません。
「プロ」としてまっとうな手間賃を頂戴いたします。

※工賃:6千円/時を提示していますが、けっしてお高くはないと思うんですが・・・


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2019年7月18日 (木)

いんじゃんマシンの電源がアウトに!

2016年に制御ソフトの手直しをした「いんじゃんマシン」、電源がアウトになってました。
この20日に行われる地域の「夏のつどい」のため、動作確認していたら・・・途中でダウン。
電源スイッチの入り切りで、うまく起動したり失敗したり。

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マイコン基板への供給電源(12V)を計ってみますと、安定していません。
起動成功の時でも、ドロップしています。
製作したのは2001年。
右下の青いのが制御電源。
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音声出力用のアンプを駆動するんで12Vを供給。
基板上の三端子レギュレータで5Vを作っています。

電源はTDK製。 7月の送り装置修理 と同じ品種です。

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型番:FMP-12-R25  12V/0.25A 3Wタイプの電源です。

開封すると・・・
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二次側のコンデンサ(3つもれなく)が液漏れをおこしてました。
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そして、基準電圧IC「UPC1093」の足に漏れた液がかかっていました。
出力電圧が不安定になった原因の一つかと。

いんじゃんマシン、通電するのは年に数えるほど。
常置場所もガレージの中ですんで、ひどい温度変化はありません。
ということは、通電によるリップル電流にやられたんじゃなくって、単純に電解液の漏出事故。
基板を「大阪魂」「IPA」 、ハブラシ、綿棒で清掃。
一次側の平滑コンデンサも含めて、手持ちの類似品に交換したらちゃんと動き始めました。
とりあえずこれで動かしてみます。


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2019年7月10日 (水)

このデバイス名は?

高周波絡みの修理。
FM放送周波数帯の増幅回路がアウトに。
ところが、デバイスの詳細が不明で部品手配できません。
こんなの。

H11

マーキングは「H475」「EW38」。

こんな回路です。
H10

右から入って左へ。
三端子で増幅。

はて?

 

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2019年7月 3日 (水)

9年前に修理した装置が・・・

ご近所の工場からのHelp!。
9年前に修理した1軸送り装置の操作用リモコン、今度はこれの本体側がアウトになったと。
 ↑の記事の最後に、
  『次は装置本体側なんだろうな…』っとちゃんと書いてました。

修理してもらおうと、メカを含めて装置をメーカーに送り返したそうです。
ところが、
  ・修理できるエンジニアがいない。
ということで、手つかず状態で返却されてきたと。
で、「そや、そや」と私のところに回ってきたというしだいです。

症状は「装置が動かない」なんですが、おかしくなった時、「表示が消えて装置の箱から匂いがしてきた」と。
この「匂い」が重要か。

さっそく解体。
電源の寿命かと当たりを付けて調べますと、主原因はTDK製のスイッチング電源。
10W・12V出力のモジュールタイプ。
  型番:FMP12-R85
      ↑
   「R85」は「0.85A」の意味。
   関連:小数点のR
      結論が出ていないんでっす 小数点の「R」

これの出力が出ていません。
  ※電源はこの他に24V系のがもう一つ。
   これは大丈夫でしたが、これも新品に交換。
   それとモータドライバユニットの中のコンデンサが膨張。

アウトになった電源の外観。
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小型電源、今は、基板むき出しタイプが多くなって、こんなモジュール型のは基板実装用でしか見なくなってしまいました。

右側の爪をこじるとフタが開きます。
充填剤などでモールドはされていません。
ハンダ面側、ぱっと見は異常なし。
でも、中からダメージを受けたコンデンサからの「あの匂い」がただよってきます。
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一次側、二次側ともコンデンサの頭は膨れていません。
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しかし、コンデンサを基板から外すと・・・
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二次側コンデンサからの液漏れ跡が焦げてます。

12Vのこの電源と、24Vのもう一つの電源は新品交換。
でも、同じのは入手できないので、形状違いのを買ってきて取り付け。
取り付け穴位置が違うので、ドリルでシャーシに穴あけ。

それと、モータドライバユニットに乗っている電解コンデンサ全部を新品に。
低背のが使われてて、選択に悩みます。
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修理完了後、現場へ持ち込んで試運転。
29年前の装置、無事に復活できました。


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2019年6月27日 (木)

FLUKE 87IV、抵抗レンジが安定しない

長年使っているデジタルテスター「FLUKE 87IV」。
  (2000年に購入)
こんなトラブルにも遭遇しています。
FLUKE 87IV、切り替えダイヤルが回らない!

さっき、このテスターを使っていて・・・
  抵抗レンジがおかしい。
0.1Ω~0.01Ωの値が不安定なのです。

リード線の先端にミノムシクリップを付けたこんなプラグを
挿していました。

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普通のバナナプラグよりちょいと短いんです。

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これも、いつから使っているか分からないくらい古いモノ。
プラグをゆすると抵抗値が変化することから、これのバナナ皮部分
のカシメが緩くなって接触不良が起こっているのかと思い・・・
 ・バナナ皮部分の隙間にマイナスドライバをつっこみ
  広げてジャック側との接触圧を高めてみる。
 ・バナナ皮部分と根元をハンダ盛りしてみる。

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しかし状況は変わらずでした。

FLUKE 87IVの低抵抗レンジ:最小値0.01Ω
  開放電圧:5.1V  短絡電流:0.1mA

テスターのジャック部分に「大阪魂」をシュッシュしても変わらず。
大阪魂:モノタロウのパーツクリーナー

このケーブルを他のテスターに付けて短絡抵抗を計ってみても、
不安定なことはありません。
ということは・・・FLUKE 87IVがおかしい!

これの中を見るのはダイヤルのトラブル以来。

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すると・・・

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「プラス」の「V・Ω」ジャック部のハンダがあれれ?!
ハンダ割れしてる。
   ※なんか最初からハンダ付けが良くないような・・・
    ちゃんと流れてない。イモっぽい。
    鉛フリーハンダだから?
    他3つのところはもっとキレい。

プラスのジャックは、電圧レンジと電流レンジで赤色プラグ
を入れ替えなければなりません。
いちばん抜き差しが多いところです。
チカラもかかるし、それが原因かと。
ハンダ付けをやり直して解決です。
ついでにテスターの電池を新品に交換。

トラブルを気づかせてくれたこのテスターリード、プラグと
クリップはそのまま再利用ですが、赤黒の電線を新しくしておきました。
  ※被服を剥いた元の電線、きれいな銅色じゃなかった。
プラグとクリップにつながる部分のハンダ付けをやり直し、これで
すこぶる安定。

※FLUKE 87IVの直流最小電圧レンジは1μVを読めます。
 赤黒のクリップで、例えばピンセット(異種金属)の
 先端と根元を挟み(この状態では0.000mV)、片方の
 クリップを熱すると電圧が発生するのがわかります。

 黒クリップ側加熱でプラス電圧なら、赤側を温めると
 マイナス電圧が出てきます。
 ヒートガンを使って熱くすると「mV」桁の電圧が出て
 きます。
 まさに熱電対の原理。

※関連
修理:温調機の熱電対

 

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2019年6月25日 (火)

修理:温調機の熱電対

ガレージ仲間の藤川君とこ(ゴム屋)からの修理依頼。
現地作業です。
温調機の温度表示がおかしいということで、工場へ行ってきました。
あれこれあったのですが、ありゃまだったのが「K型熱電対」の故障でした。

熱電対が生きているかのチェック方法、簡単にはこんなところかと。
・温調機につながっている端子を外す。
・テスターを抵抗レンジにして端子間の抵抗値を測定。
・熱電対そのものは先端が短絡状態なので、温調機から熱電対までの
 距離に応じて補償導線の抵抗値が現れる。
 今回は10Ωくらい。
・次にテスターを直流ミリボルトレンジにして端子間の電圧を測定。
・熱電対のある所と端子のある場所の温度差が無ければゼロボルト。
・熱電対の先端を加熱してみる。
 シース管を手で握っただけでも反応。(0.01mV桁)
 シース管を湯に浸ける、ドライヤーで加熱、熱くなったハンダゴテをに当
 てるなどするとミリボルト単位で変化。

温調機側のチェックは、
・入力端子を短絡 → 温調回路の周辺温度を表示
・入力端子にちょいと電圧を印加 → 何らかの温度が出る
   専用計器の無い現場的には、テスターをΩレンジにして
   その測定電圧を利用して抵抗や(持ってれば)指先の
   皮膚抵抗でもって微少電圧を加えてやる。

こんなところでしょうか。

今回の熱電対の異常、補償導線の抵抗チェックはOK。
ところが、電圧チェックがおかしいのです。
シース管を温めてもゼロボルトのまま。
「この熱電対おかしいで」っと、シース管から出た熱電対のケーブル
(2mの補償導線で中継ボックスに接続)を切ってみて、どこがどうな
のかを確かめてみました。

写真、右側が端子のつながっていたところ。
ケーブルの先端です。
左の方は熱電対に近いところ。
ヒーターでの加熱の影響か、導線の色が変わってしまっています。
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切った左側は熱電対につながっているんで、シースを暖めると
この点の電圧が上がるはず。
ところがゼロボルトのまま。
「なんじゃこりゃ?」っと、熱電対の根元近くからケーブルの外装をむいて
みると・・・

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2線両方の被覆が破けていて補償導線が接触していました。
熱電対を加熱してもここで短絡してると電圧は出てきません。

ケーブルが折れ曲がっていたところです。
制御対象はゴムの成形機。
動きがあるんで、微妙なこすれが原因なのでしょう。

とりあえず予備品と交換して対処。
しかし、これも古いもんなので、新品交換ということで熱電対を発注しました。
その到着を待って、再度、現場で点検です。


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2019年6月13日 (木)

スマホの充電器 こんな定格に 知らなんだ

息子:「スマホの充電器がアウトになった」
私・・・ (修理せぇ?ということ)っと、何顔
息子:「いや、ちゃうねん」
   「コネクタのとこで切れてるみたいや」
   「何かに使うかなっと思って」

ということで、スマホの充電器がやってきました。

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スマホとは「type-c」 というコネクタでつなぎます。
  ※私はガラケーなんで、このあたりのことは疎い。
はじめてじっくり見るtype-cコネクタ。

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先端の中 ・・・うまく写るかな?
13_12

で、充電器の定格を見ると、
「5V/3A 9V/2A 12V/1.5A」っと、3つの電圧値とその電流値が記されています。

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type-cを調べてみると、
【特集】これで失敗しない、USB PD充電器選び(解説編) - PC Watch

なにやら、充電器と充電先が通信して「この電圧で行こう」なんて決めるらしい。
この充電器の最大電圧は「12V」ですが、規格では15Vや20Vのもあるとのこと。
USBの充電器だから単純に5V出力、とはならないらしい。

とりあえず殻割りして中を見てみるか・・・

※解体しました
type-cコネクタのスマホ充電器 その中身
   5Vは出力できました。

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2019年6月10日 (月)

修理2点:写真はなしで

※写真はなし
ちょいと女房からの頼まれモノ。
女房は「歯科衛生士さん」。
勤めている歯医者さんの機器、過去にもあれこれ修理していますが、今回は「電池駆動でモータを回して歯をゴソゴソするツール」。
どうゴソゴソするのか(用途)は私にはわかりません。
これの先端に歯をどうにかする何かをくっつけて、それがキュイ~んっと回転。
  歯を削るもんではないみたいな

故障内容:
 ・ボタンを押してもそれが「回らない」。
 ・そのツール、充電式なんだが充電台に置いても充電しない。
 ・その時、液晶表示にエラーメッセージが出てる。

説明書を見せてもらうと、エラーコードの表が載っていて「電池が発熱してる」というエラーなのが判明。
電池は単4ニッ水が2本。
誤った発熱検出で運転停止、充電禁止にしているもよう。

電池ボックスの近所に温度センサーが仕込まれているのではないかと推測。
樹脂ケースを開けようとしたが、制御基板(2枚サンドイッチ)をまる裸にするとこまではできず。
モータ部分~先端部分でケースが外れない。
  接着してあるのかも?
中途半端な解体状態で、基板を見てみると(横からしか覗けない)「サーミスタの記号」を発見。
電池ボックス側にサーミスタが付けられている(推測)ようで、見えている基板の表面にはそのリードのスルーホールが。
テスターでその部分の抵抗値を計ると、なんとなく不安定。
キロオーム台の値が出たり無限大になったりと・・・
ここ、手ハンダしてる!。 どうやらそれが接触不良。
ハンダ付けをやり直して(サンドイッチになった基板の横からハンダゴテ先を入れて)解決。
エラーメッセージが出なくなって、操作可能に。
充電もokで一件落着。


もうひとつが、家で使う扇風機。
これも女房が「どうにか生き返るかな~」っと。
押しボタンスイッチで「弱・中・強」の3段階で設定できるごく普通の扇風機。
このスイッチの「中・強」の二つがロックしない。
そのため「弱」でしか運転できないという故障内容。

スイッチのメカだと推測して解体。
ロックを保持する板(2枚の板がスライドするような機構)の動きが渋くなっていたのが原因。
エアダスターでゴミを吹き飛ばしてから、板のすりあわせがスムーズになるようにちょいとグニグニ。
潤滑にシリコンスプレーを噴射して修理完了。

「扇風機なんか新品でも安うで売ってるやン」っというガレージ仲間の声にも負けず、自力修理でまだまだ使います。


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