修理

2021年11月17日 (水)

トルクスネジはキライ!

届いた修理依頼品。
ご自身で「修理に挑戦」ということで、ケースを開封する
のに「ネジを緩めようとした」痕跡が・・・

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専用工具を使わず、イジリ防止用突起をよけて
マイナスドライバーを使って回されたようです。
無理したんで、突起が曲がっちゃっています。

こうなると、専用工具がネジ頭に入りません。
ナベ頭なんで「ネジザウルス」の出番となるんですが、
プラケースの端がじゃましてはネジザウルスは使えません。
結局、こちらでもマイナスドライバー。

修理後はこれは使わず、全数、普通のナベ頭のプラスネジに
交換しちゃいました。

 

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2021年10月29日 (金)

修理:「特小」を使った給湯器リモコン

パナホームブランドの給湯器、そのリモコンの修理依頼。
  本体型番:GJ-K24T1(PH)
特徴的なのが「無線」で制御。
通信に「特小」の電波が使われています。

故障の原因、大きく二つ。
DCコン回路が乗っていて、そのコンデンサがアウト。
そして、操作スイッチの接触不良。

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たくさんあるスイッチ、四角の4つは生きていたんですが、
白丸のがのきなみアウト。
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新品を入手して全数交換。
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電源は単3電池2本。
昇圧回路が入っていて、そのコンデンサがアウトに。
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液晶板と制御基板の間に特小モジュールが仕込まれています。
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電源回路をちゃんと動くようにしたら、電波が出始めました。
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特定小電力 周波数
特小トランシーバとは異なる周波数。
テレメータ・テレコントロール用ってなってますね。

製造年ははっきりしませんが、説明書の日付が1999年5月。
長いこと使っておられます。
  ※給湯器本体の寿命が気がかり・・・


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2021年10月19日 (火)

東芝の液晶テレビREGZA 37Z8000不調・・平手でボン

10年以上使っている東芝のREGZA 37Z8000」。
一昨日の晩、このテレビを見ていた女房+息子が、
 「おとん。 テレビがあかん」
 「ジャギジャギなる」
 「電源入れ直してもあかん」
っと。 緊急事態宣言。
以前、同軸ケーブルの接続不良があったんで
そのケーブル回りを点検しても異常なし。
  ※ピピちゃんのイタズラ。
   ピピちゃん、三次元移動するんで高い所も
   関係なし。
   天井に這わした同軸の中継コネクタ、接栓部に
   突っ込んであるケーブル外装を咬んで、
   F型接栓のシールド側がゆるんで不安定に。
   「なんでこんなうまいこと壊すねん」と驚き。

画面の様子、信号レベルの低下で出るのとは違う
「ジャギジャギ」表示。  (音は正常)
ハードディスクレコーダをつないでいるんで、
録画してあった番組を再生しても「ジャギジャギ」
で表示。
そして、機能設定するのに表示される文字もおかしい。
ということは、高周波系じゃなくテレビの映像回り、
表示系、液晶駆動系の問題と判断。

  「アカンかもしれんけど、やってみるで~」っと
女房+息子+犬+鳥の観客達に注意を喚起してから・・・
テレビの裏側外装を平手で「ボンボン」と何回か。

結果、・・・回復成功!!
とりあえずうまく映るようになりました。
テレビ外装の隙間から、ほこりがいっぱい出てきて大慌て。
こんな昭和の修理方法でうまいこといくか~』と息子ども。
  「どっかの接触不良くさい。 再発の可能性は大」
  「次に起こったら、ケースを開けて中を見てみるわ」
ということで、一件落着。
さて、どうなりますか。

※フロント右下にある型番表示
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2021年10月 8日 (金)

修理:文化シャッターのリモコンSTX8901

以前に修理したのより古いタイプのようでした。
2020年5月 5日:修理:文化シャッターのリモコンSTX8901G

今回のは型番STX8901と「G」がありません。
基板の回路、プリントパターンも異なります。
  ※前に修理したほうのがキレい。

マイコンは動いているけど電波が出ないという症状。
水晶が発振していません。
  ※105MHzを3逓倍して315MHzの電波を出力。

水晶がアウトだとやっかいだなぁと思いながら、
発振用トランジスタを交換してもダメ。

その作業後、基板を曲げるあるいは基板をトントンする、
基板上の部品を強く押すなどすると、なにかの拍子に
発振するのです。
こりゃ、どこかの部品のハンダ付け不良か基板パターン
の断線しかけ、部品内部の異常か。
これらを疑い発振回路周辺部品をあれこれ触ると・・・
写真▼マークのコイルのハンダ付けが不安定なのを発見。

61_20211008092801

ハンダ付けをやり直すと安定して電波が出るようになり
ました。

ちょっと角度を変えて撮った写真(作業前の)を見ても、
ハンダ付けをスカタンしているようには見えないです。

62_20211008092801
でも、フラックスが残っていることから、コイル(白いの)
二つは手ハンダで後付けしたのでしょう。

  ※依頼先に返却して動作確認待ち。

※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:(有)アクト電子


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2021年9月21日 (火)

ゲルマTrラジオの修理 原因はIFTだった

「音がむちゃ小さい」という症状。
調べると、AF AMPはちゃんと動いていて、その前の
検波段での信号レベルが小さすぎるのが判明。

回路の頭(信号入り口)から調べると、周波数変換はちゃんと
働いていて、455kHzになった中波の放送電波が1st IF
増幅Trのベースに入ってます。
ところがその出力レベルが小さい。
2nd IFは増幅していて、大きくなった出力を出してます。

こうなると悪いのはトランジスタだと思うでしょ。
しかし、トランジスタにはちゃんとバイアスがかかって
いて(抵抗は正常)設定した電流が流れていています。
  ※エミッタ-GND間の抵抗と電圧、あるいは
   コレクタ側のデカップリング抵抗と
   その両端の電圧で電流を推定できる。
   GNDといっても「+接地」なんで
   ややこしい。
動いていそうですが、まず手始めは、このトランジスタを
交換というのが妥当なところ。
  ※DC的には動いてて、高周波は
   増幅しない・・・こんなことが
   あるかどうか。さて?

使われていたのは日立製の『2SA12』。
ゲルマの合金接合型PNPトランジスタ。

手持ちのCQ出版『最新トランジスタ規格表』で一番古いのが
1980年版。
E21

そのトップページの、さらにその先頭に記されていました。
E22_20210921112501

しかし、手持ちの2SAゲルマTrに交換してもダメ。
状況は変わりません。
  ※シリコンのPNPはバイアス点が変わるので
   使えない。
   ゲルマとシリコンではBE間電圧が違うんで
   電流が流れなくなっちゃう。   

そこで・・・
信号発生器から455kHzを注入して様子を見ると・・・
注入信号の周波数を可変したら800KHzあたりで信号レベル
がバツンと増大。
基板からIFTを取り外して個別で調べても同じ。
455kHzから離れた所で同調してました。

IFTを解体してコンデンサを外したいところだったんですが、
シールドケースとベースがしっかり固定されていて、中味を
取り出せません。
しかたないので基板側にコンデンサを並列接続。
455kHzで同調するよう値を選びました。(100PFでOKだった)

※基板の様子
E23

「IFTなんて故障しないわ」って思ってました。。。
それも、断線じゃなく同調周波数の異常
内部のコンデンサがアウトになったんでしょう。
同調周波数が上がってましたんで、コンデンサの
容量抜けでしょか。

ということで、「トランジスタラジオ用IFTの同調異常」が
故障原因。
これって、初体験かな。

 

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2021年7月26日 (月)

ニトリの電動昇降食器乾燥機 リモコンを修理

ニトリの「電動昇降食器乾燥機」、そのリモコンの
スイッチが接触不良で困っているとの相談。

Ss11
「↓」スイッチが反応しなくなってしまったと。
メーカーに相談しても・・・
 ・サポート終了
 ・修理不能
 ・代替品無し
だと。

単純にスイッチが悪いのだろうと、修理を引き受けました。
導通チェックしてみると、「↓」スイッチは完全にアウト。
他の4つも不安定。 ということで、全数交換と判断。

でも、在庫している面実装タイプのタクトスイッチは2本足。
小さくて、この基板のパターンには合いません。
常用しているオムロンのB3F-1000(スルーホールタイプ)は
高さ4.3mmで、足を切っても背が高くてアウト。
ということで高さ3.1mmの面実装スイッチB3FS-1000」を
発注しました。
  ※現在、部品がすんなり入るかヒヤヒヤもの。

スイッチ基板にはマイコンが乗っていて、本体と通信で
やりとりしています。
リモコンしか来ていないので、ちゃんと直ったのかどうか、
こちらでは確認できません。
スイッチ交換後に返送して、試運転してもらったところ、
無事に回復したと入電。
めでたしめでたし。

※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:(有)アクト電子

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2021年6月30日 (水)

モルテン・デンジタイマー修理:「箱を振るとカラカラと音が」

モルテンのスポーツ用得点表示器、デジタイマー
過去、何度か修理しています。
例えばこんなことも。
  ・今日の修理:ハンダ付けで醤油の香り

今回の主作業は操作スイッチの交換だったんですが、
依頼先からは「箱を振るとカラカラと音がする」という
注記があったんです。
以前の修理では、電源のコンデンサが抜け落ちてきた
なんてことがありましたんで、通電前にケースを解体。
すると・・・出てきました。
62_20210630095001
ブーメラン状の小物、先の曲がった押しピン、
クリップ、樹脂の破片。
電子部品ではありませんでしたが、金属物はちょい怖い。

このヒンジの隙間から侵入するのではと推測。
61_20210630095001
開けているとき、隙間に落ち込み、折りたたんだときに内部に
入り込むということがおきたのではと。

さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について:(有)アクト電子


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2021年6月25日 (金)

ソリッド・タンタル・コンデンサ、このマークはどこの製品?

直接の故障原因じゃないのですが、電源ラインに入れられた
「ソリッド・タンタル・コンデンサ」から液漏れ(?)があって、
プラス側のプリントパターンが腐食してました。
そして、自分自身の足も切れてまして、GND側の足だけで
つながった状態でグラグラに。

タンタルの故障、「短絡だ」という認識なんですが、
こんな液漏れ(?)もあるんですな。

このマークのメーカはどこ?
21_20210625172701

漏れた(?)側(+)の足が無くなってました。
22_20210625172801

「ソリッド・タンタル」っていう名称から「液」は無さそう
なんだけど・・・
「水がかかって」なんかとは違う銅パターンとスルーホールの
腐食でした。

タンタルコンデンサの故障、ショートだけじゃない

※追記
ちょっと見にくいですが、コンデンサを取り外す前に写した
写真がありました。
23_20210626165801

プラス側端子の回りに怪しい付着物。
スルーホールもおかしくになっていて、ハンダを盛っても
穴に入って行かない状態でした。

※修理依頼品の基板で、私とこの製作物じゃありません。

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2021年5月18日 (火)

エレコム製ワイヤレスマウスの修理情報

ラジオペンチさんところにエレコム製ワイヤレスマウス「M-IR06DR」の
修理情報(タクトスイッチ接触不良)が出ていましたのでメモしておきます。
 ・【マウスのタクトスイッチの修理】

ラジオペンチさんとことまったく同じマウス(色まで)を現用しています。
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写真に撮るからとIPAでちょっとキレイに・・・

清掃前↓
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手垢だらけ・・・

マウスの裏面に「2014年8月」と使用開始年月がマジックで
記してありました。
ずいぶん長いこと使っています。
これでお仕事(お金儲け)してるんですから・・・ありがたや、ありがたや

そして、このマウスで常用しているのがエネループ・ライト
53_20210518092701
こういった用途には、ほんと、安心して使えます。
  ※これが無くなったったのが残念。
   エネループ・プロを買うことはもうないだろけれど、
   この電池は復活して欲しい。

この際だからと、解体清掃しましたら・・・
  ※繊維クズなど撤去。
ラジオペンチさんところのとスイッチが異なってました。
こちらのはタクトスイッチじゃありませんでした。
  ※マウスやトラックボールでよく見る形のスイッチ
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※関連
2010年11月24日:息子はトラックボール使い
2016年02月08日:息子はトラックボール使い#2


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2021年4月15日 (木)

修理:動いているけどまだなんかおかしい

同僚から引き継いだ修理案件でした。
  ※私とこでの設計製造じゃなく、修理だけ
OP-AMPとC-MOSロジックICを使った制御回路です。
ずいぶん昔の設計で、この基板の製造年は2003年。
電源はトランスで、整流して三端子レギュレータ。
  ※電源のゼロクロス検出が必要なので
   トランスが必須。
±12Vを78L12と79L12を使って生成。
OP-AMPは±電源で動作。
C-MOSは4000番ので、OP-AMPと同じ+12Vがつながってます。
運転時でも電源電流は数mAとわずか。
  ※同種の制御回路、もっと昔のはツェナーダイオード
   でレギってました。
11_20210415140101

部品交換して動くようになったけど、まだなんかおかしい
という引き継ぎ内容でした。

私にバトンタッチして電源投入。
運転開始でちゃんと動いてます。
1時間くらい放っておいても大丈夫。
うまく修理できていそうで、ぱっと見、おかしい所はないのです。

修理作業では、「なんかおかしい」「どこかあやしい」という
感覚が重要です。
「こんなもんやろ」で済ますと重大な不具合を見逃すかもしれません。
初めての回路だと暗中模索で、何が正常なのかの見極めが難しいん
ですが、何度も修理した回路です。
だいたいの勘所は分かっています。

動かないとか、異常な動作ということなら悪い部分がわかりや
すいけれど、今回は「なんかおかしい」が発端です。

電源電圧をテスターで計っても正常。
オシロで主要な信号を観察しても正常。
  ※動いているんですから。

しかし・・・発見。
「あれ? C-MOSのHレベル出力に微妙なリップルが出てる。」
+12Vの電源ラインを見ると同じリップルが出ています。
直流レンジにしたテスターで見るDC電圧ではこれは分かりません。
オシロで見たから「あれ?」だったのです。

となると、トランスの2次側電圧を整流・平滑した
78L12の入り口の確認。
正常だと18V~19Vくらいあるのですが、出力電圧の+12V
近くまでドロップしています。
これで+12Vラインにリップルが乗っていたのです。

ここまで分かれば、原因追及は簡単。
まずは、78L12そのものか電源側(トランスそのもの、
整流ダイオード、平滑コンデンサ)かを切り分けます。
今回は78L12が原因。
この内部で電流を食っていたのでしょう、それで
アンレギ電圧がドロップして+12V出力にリップルが発生。

78L12を交換して修理完了。
加熱したり冷やしたりすると、電源電圧がおかしくなって
動作不良が発生したのかもしれません。
リップルを含みながらも+12Vが出ていたのが、「なんかおかしい」
の原因だったのでしょう。

「まだなんかおかしい」と怪しい匂いを感じた同僚もさすがです。


※古いのだと、こんなIC(CANのOP-AMP 741)が乗った
 基板も修理でやってきます。
12_20210415140101

 

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