修理

2025年4月11日 (金)

西澤のメータをあきらめてAliExpressでメータを買う

2025年4月3日:超好感度なテスター 西澤の「5230-01」
で、HELPを出した100μAの直流電流計、MK-38。
結局、西澤はあきらめて、安直に、AliExpressで
見つけた「91C4」型にしました。

Ht31

送料を入れても700円ほど。

AliExpのメーター、パネルへの取り付けビスは
下部に2本だけ。
MK-38相当品は四隅に取り付けビスが付いてます。
Ht33
そして、ネジの太さ、MK-38相当品はM2.3でしたが
91C4はM3のビスが出てます。
  M3未満の小ネジの寸法がややこしい。
    M2、M2.3、M2.5、M2.6
  あなたはどれを使う?

ビスの間隔もMK-38が32mmで91C4は34mm。
しゃぁないなぁっと丸ヤスリでパネル(樹脂)を
ゴリゴリ。

とりあえず、無事に修理完了。


電流計のチェックはこれで↓
2023年1月13日:Arduino UNOで0.00~40.00mA定電流負荷回路
これで設定できる最小桁が10μA。
フルスケール、リニアリティとも問題ありませんでした。

これ↓みたいにとんでもないメーターだったら・・・
2020年4月18日:秋月のアナログテスター「7007」その後
2020年4月28日:秋月のアナログテスター「7007」、可動コイル式メーターは発電機だった!
心配してたんですが、大丈夫でした。

| | コメント (0)

2025年4月 7日 (月)

「LM386N-8」って・・・

修理案件でオーディオアンプLM386が使われていました。

確か手持ちがあったはずと部品箱を探しますと、ありました。
この手持ち部品を使って修理完了。
いつからあるのか分からない部品が役立つと、なかなか
うれしいものです。

で、探索した部品箱(ジャンクボックスではない!)から
出てきたのはズバリの型番「LM386N-1」と、サフィックスが
異なる「LM386N-8」の2種類。

Lm31
  ※故障品は足をぶっちぎって基板から取り外し

「-1」「-8」でどう違うのとデータシートを探しますと、
「-8」が出てきません。
このように「-1、-3、-4」は出てきます。
Lm32

「-4」だと使用電圧範囲が上の方に行ってます。
しかし、「-8」が不明。

とりあえず置いておきますが、はてさてどうしたものか。


※見間違いだぁ・・・
コメントを参照(笑) ちょいと恥ずかしいぞ。

TI:LM386
TI:LM380

| | コメント (5)

2025年4月 3日 (木)

超好感度なテスター 西澤の「5230-01」

修理案件で38型(パネル丸穴の径)の直流電流計を
探していて「西澤電機計器製作所」のホームページを
見ていたら・・・
 ・西澤電機計器製作所:電気計測器

テスターの紹介のところ「5230-01」。
  「DC1μA、10mVの超好感度」っと。

Ns1

感度は感度なんですが、テスターの性能表現に
好感度」とは・・・

「これ、エエでっ」ということで好感度なんでしょうね。
今では珍しいキットテスター「5220」 と似たような感じ
なんですが、スペックがちょっと違うようです。

「5230-01」、長野県坂城町のふるさと納税の対象品
なっています。


20世紀ならどこでも売ってた電流計、見つかりません。
問い合わせた一社はダメ。(納期がぁ)
現在、西澤に問い合わせ中です。

  ・欲しいのは直流100μAの電流計
   西澤 MK-38 と同一形状。
   パネル加工ができないので同じ形状のものが必要。
   目盛板は0~100でok。

| | コメント (2)

2025年2月 7日 (金)

修理:マキタのLEDライトML806のスイッチがアウトに

次男からのHELP!
 「LEDライトのスイッチがきかへん」
現場で使っているLEDライト、その押しボタンスイッチが
動かなくなってしまったと。
 「おとん、直るかな?」

こんな形状。
Mk11
矢印のボタンを押すと
 側面全点灯→側面半点灯→頭だけ点灯→消灯
と点灯状態が変化するとのことなんですが、カチカチと
動かずに、押し込んだまま反応無しという状態。

さっそく解体。
Mk14
スイッチは基板にハンダされて取り付けられてました。
頭を押しても反応無し。
動きません。

Mk17
Mk18
メーカーや型番は不明。
  ※ネットを探すと、昔は部品として入手できたような
   ことが記されてました。

スイッチが付いていた基板はこんな様子。
Mk16
赤がプラスコモンで、
  赤・黄を短絡すると全点灯(0.6Aほど)
  赤・白で半点灯(0.3Aほど)
  赤・緑で頭のLEDが点灯
こんな接続です。

手持ちで何か使えるものはないかと探したところ、
「ON-OFF-ON」のトグルスイッチが見つかりました。
Mk19
このスイッチを、ボタンを押し込む樹脂パーツに取り付けて、
  上:頭LED点灯
  中:消灯
  下:全点灯
にできるかと、改造開始。
  半点灯は使えませんが「どっちがエエか?」
  と息子に確認したところ「全点灯で」と。

こんな具合に取り付けれました。
Mk20
Mk21

ご当人の意見。
  今まで、頭のLEDを点けたいときは
  カチカチカチと3回押さなあかんかったけど、
  この改造でスイッチ上一発で点くようになって便利。
だと。

※ゴムキャップ
トグルスイッチ部にゴムキャップをかぶせて
外観は元のようになるようにしました。
しかし、スイッチの棒の先端がキャップの
内側に触れてしまって、オンの保持がちょっと
不安定になってしまいました。
そこでスイッチ先端を3mmほど削って短く
しました。
ハンダ付けの端子も、内部回路から遠ざけられ
るようギリギリまで切断。

※全点灯・半点灯
これを切り替えられるよう、もう一つトグルスイッチ
をどこかに穴をあけて付けるかどうか思案中。


トラブったスイッチ、何という名称で呼んだらエエんでしょう。
  押しボタン型ロータリースイッチ
かな。

中を開けると・・・
Mk22

Mk23
左側の部材に縦溝が作ってあって、押された
ボタン部が回るようになっていましたが、
この部分が削れてガタガタになっていました。
メカ的に動かなくなってしまったのが不調の
原因。

とりあえず、手持ちの部品で修理完了。


| | コメント (5)

2025年1月24日 (金)

イヤホンのケーブルが・・・

長男の悲鳴!
ピピちゃん がイヤホンのケーブルをかじった!』っと。

エエ値のものだったらしく、
「おとん。 直せるかな?」っという相談。
E11_20250124104001
拡大↓
E12_20250124104101
※電線全部が切れてました。
   恐るべしピピちゃん。
 とりあえずハンダして熱収縮チューブで保護。
 ちゃんと鳴るかどうかは今夜に。
   結果:ちゃんと鳴りました。

で、この手のイヤホン、どんな音で聞こえるのか、別ので
試さしてもらったところ、エライことが発覚。
私の「耳」の感度がむちゃくちゃ低下してることが
判明したのです。

私以外の家族3人はボリュームレベル15で
  「これで十分な音量」
という感想なのですが、私、このレベルだと
  低音が聞こえない。
  高音部もシャリシャリしてるだけ。
  歌声の歌詞が聞き取れない。
という状態。
音楽を楽しもうとするとボリュームレベル50あたり
まで上げないといけません。

他の3人は、
  「これはうるさ過ぎやで」とボロクソ。

確かに、テレビを見る時の音量は大きくしています。
小さいと、会話のシーンでBGMが流れていると、BGMばっかり
聞こえてしまって、テレビの中の話し声が聞こえにくいの
です。


義父のために作ったツールでしたが、そのうち自分自身が
必要になるかもでっす。
 ・2025年1月3日:補聴器をどうにか!
 ・2025年1月5日:補聴器をどうにか! #2


| | コメント (0)

2025年1月 8日 (水)

ハサミの指穴樹脂が破断「コクヨ:ハサ-10」

長年使っているハサミの指を入れる
穴の樹脂が断裂したので修理したの
が正月明け。
  (補聴器あれこれ中のこと)
その修理場所が(A)。
今朝、使おうとしたらほぼ反対部の
(B)が破断。
Has11

落としたとじゃなく、切ろうと握ったらポロ。
(A)の時も同じでした。
ほんとにポロ。

コクヨ製「ハサ-10」という型番。
いつから使っているのかは不明。
 20世紀から作業机にあるかと
刃部の厚みがあるので、しっかりと
切れます。

一週間も経たずに同じ部位がアウトに
なるなんて・・・
指穴部樹脂、同じ頃に作られたもので
あるとしても、不思議です。

瞬間接着剤で仮くっつけしてから、
2液ボンドをめぐらせて固定。
その上にカプトン・テープを巻きました。

| | コメント (0)

2024年12月13日 (金)

目視だけで修理できるとうれしいぞ

小型のサーマルプリンタが乗った計測器。
そのプリンタの紙送りモータが回らないという故障。
モータドライバ周りの信号をオシロで見ようと準備
していたら・・・
  『ICが割れている』
のを発見。
Lb18
LB1848という石。 (すでに廃番)
別角度から。
Lb19
表面に「ひび割れが見えた」ので、オシロで信号を
見ることもなく交換。
  部品取り用の基板を預かってた。
無事、動き始めました。

※あんまし壮絶じゃないけど、カテゴリー「壮絶死」に
 仲間入り。

| | コメント (0)

2024年11月27日 (水)

捨てずに置いてたプリント基板の捨て耳が役立つことも

ガレージで使っている樹脂製まな板
その引っかけ部の半分が断裂してしまい、引っかけて置いて
おくのに困っていました。
半分ほどはなんとか残っていたのですが、そこもグラグラして
いつ切れてもおかしくないような状態。
補強せなあかんなぁ」っということで、仕事場へ持ち込み
「うまいこと合うモノはないかなぁ」っと、ジャンク箱を物色。

アルミのL金具や、○パイプ、□パイプがあったのですが、
どうもしっくりしません。

で、目に付いたのがプリント基板の捨て耳
捨てずに置いていたのがあったので、3枚重ねにして
SUSの皿タッピングネジでまな板の側面に固定してみました。
Mn11

ガレージでのまな板常置場所にうまいこと引っかけ
られて「とりあえずの修理は成功」っと。

| | コメント (0)

2024年10月17日 (木)

御幸森神社宮司さんより緊急呼び出し

15日(秋祭り宵宮)の夕刻(私はまだ仕事中)、神社の宮司さん
より携帯電話着信。
 『社務所の前の提灯を点そうとしたらブレーカーが落ちる』
っという緊急事態。
 『昨日は大丈夫やった』
 『いつも頼んでる電気屋さんは出張中で明日になる』
 『下間はん、なんとかナラんか~』
っと。
工具や材料を持って自転車で駆けつけました。
・状況:
  40Wの白熱電球を使った提灯が10灯。
  並列で400W。
  電源は100Vのコンセントから。
  提灯の端から端まで4mくらい。
  社務所を照らすための提灯で、
  消えてると具合が悪い・・・秋祭りなんで。
  コンセントのプラグのところで見たら
  ほぼ短絡状態。
  反対側(先っぽ)に、増設用のE26電球ソケットが
  付いていたんで、そこで計っても短絡状態。
・どこが短絡してるのか見極める必要あり。
   電線(1.6mm単線 VA線の中味 白黒)を伸ばして、
   途中から提灯用の電球ソケットにつなぐ電線を
   分岐している。
・まず、10灯の真ん中(5灯と5灯)でVA線を切断して
 左右の抵抗値をチェック。
 コンセントに近い方で短絡していることが確定。
   ※消灯している白熱電球って、抵抗値がむちゃ低い。
    それがパラになってるんでなおさら。
    抵抗の最低レンジが「x10」のアナログテスター
    では違いがよく分からない。 脚立の上だし。
    デジタルテスター必須。
    テスター棒を当てるだけでは不安定。
    安定して電線をはさめるクリップも必要。
・さらに5灯の、3灯・2灯のところで電線を切断。
 2灯側で短絡しているのが確定。
・白黒線からの分岐を調べると(暗いんでヘッドランプが
 頼り。 こんなとき、固定焦点化した近眼がつらい)
 ビニールテープで絶縁したところがむけて電球への
 銅線が露出しているいるのを発見。
 それも白黒の2箇所とも。
・その分岐電線が提灯をつるしているヒートンをはさんで
 しっかり接触。 これが短絡原因。
・この部分の分岐電線、提灯のつるし枠とともにヒートンを
 くぐっていた。
 提灯の位置を揃えるとき、電線を引っ張ったことで
 絶縁してたテープがヒートンに引っかかってズレ、
 電球への分岐部電線が露出したのだろうと推測。
・むき出し電線をテープで補修。
 他の提灯の分岐部も目視チェック。
 切ったところを圧着して仮復旧。
 クランプメータで電流チェック。

とりあえず、点灯することができました。
『秋祭りが終わって落ち着いたら、電球をLED変えて
 この提灯列の配線を新しますわ』とのこと。
  提灯は新しくしてるけど、配線は
  何年経ったか分からんくらい昔から
  使っていると。


 ・パナソニック WW2410
 ・エルパ ゴムプロソケット B-661NH
を使う案件かなぁ。
※参考になるか
提灯で使う電線コードの作り方
青山電陶 66ソケット(ロクロクソケット)


※質問!
今回の短絡事故のような場合、電気配線のプロは
どんな手順で短絡箇所を見つけるのでしょうか?

普通の電線だったので
  切ってチェック → 修理 → つないで復旧
ができました。
場合によっては「切って・つないで」ができないことも
あるでしょう。
どんなテクニックを使われるのか?

  LANなど多芯ケーブル、同軸や光ケーブルだと・・・
   やっかいでしょうなぁ。

おもちゃ病院では、
  配線がじゃまなら、外して修理を。
  元の電線が短けりゃ長くしてもOK。
っと、言ってます。
もちろん、配線の状態を記録してからの
話ですが、ドクターのみなさん、ハンダ付けを
怖がることが多いので。

| | コメント (6)

2024年9月26日 (木)

シリコン樹脂とリミットスイッチの接点

定期的にやってくる修理案件。
この写真のような
Ss12_20240926105801

小さなリミットスイッチが使われていて、そのほとんどが
接触不良。
2022年9月22日:グッと押したらオフするリミットスイッチ
この時は、「グッと押したらオフしちゃう」お笑い状態
でしたが、修理ではみんな新品に交換するのが定石に
なっています。 (1台に2個使い)

で、気になるのがリード線をハンダ付けしたあとの
保護のつもりで塗られているシリコン樹脂。
私だと熱収縮チューブを使うかなぁなんですが、
この装置ではヌリッと塗られています。

で、気になるのがシリコンと電気接点。
 ・fa.omron:リレー シリコンの侵入による接触不良
ここでは、
  ・シリコンガスがリレー内部へ侵入
  ・負荷開閉のアーク熱により酸化シリコンに変化
  ・接点面に付着堆積し、接触不良
こんなことが記されています。

しかし、オムロンの「シリコーンガス雰囲気中での試験事例」の
表を見ると、
 ・低電圧小電流ではアーク放電が無いので
  接触抵抗の増大はみられない
となっていて、普通の電子回路ではシリコンは無関係
なんかなぁっと読めます。

修理案件で使われているリミットスイッチの接触不良、
単純な経年劣化によるものなのか、そばに塗りつけられ
たシリコン樹脂から出る「瘴気」が悪さして劣化を早め
ているのか、いかがなもんでしょね。

外したリミット、たいていの場合、B接側のほうがひどい
接触不良をおこしています。
  B接なんでいつもオンのはずが導通無し
ベロを何度も動かすと徐々に回復してくるという状態です。

 

| | コメント (2)

より以前の記事一覧