・2023年3月23日:電池ホルダーから電源供給するためのアダプタ(ダミー電池)
・2023年3月24日:電池ホルダーから電源供給するためのアダプタ(ダミー電池)#2
ここでは「木棒とスナップ」を使ったダミー電池の作り方を
紹介しました。
そして、2023年4月2日のコメントで、シリコンハウス扱いの
「単3ダミー電池」が紹介されていました。
今回、電池ホルダーのストックを探索していたら、これの
残骸が出てきました。
中間の渡り線を切断。
+/-の両端に赤・黒のミノムシクリップをハンダしてありました。
でも、これを仕舞い込んでいたということは
「役立たず」 (接触が安定しなかった)
という判断だったのでしょう。
先日、6月3日(土)の「東成おもちゃ病院」で、
『ダイソーのネオジム磁石を使った電池ボックス端子接触ツール』
の話が出たのです。
※メンバーが実物を持っていた
ラジオペンチさんの
・ネオジム磁石に線をはんだ付けして、ミノムシクリップもどきを作る
まさにこれ。
※メンバーの製作物は、赤や青のピン状プラスチックに
穴をあけてリード線を貫通させていました。
しかし・・・ 私、このアイデアに逆らっちゃいました。
・電池ホルダーの電極、鉄やないとくっつけへんやん。
・ほれ、この電池ホルダーのプラス極はシンチュウ。
そこにニッケルメッキしてある。
・磁石、ニッケルメッキには反応するけどくっつくか
くっつけへんか微妙。 これはあかんで。
・マイナス側のスプリング電極、バネ材なんで鉄やから
くっつくけでど、わざわざ磁石で不安定にくっつけんでも
クルクル巻きのところをクリップでつかんだらエエやん。
と。
せっかくのアイデア、「電極が鉄やないと使われへん」という
縛りのため、あんまし実用的ではありません。
※磁石にハンダしたら熱で磁石を忘れてしまうの?
これ、確かめてみましたよ。
リード線をハンダ付けしようとハンダゴテで加熱したら
ほんとに磁石じゃなくなっちゃいました。
ちょっとびっくり。
仕事場の部品箱にストックしてあった電池ホルダー、あれこれ
引っ張り出してきました。
やはり、プラス極にはくっつきません。
手持ちので磁石がくっついたんは
・Keystone Electronics No92
・https://www.keyelco.com/userAssets/file/M65p11.pdf
「MATERIAL: Spring Steel, Tin-Nickel Plate」
※緑のがダイソーのネオジム磁石入りの
ピン型マグネット。
スプリング電極にくっつくけど、平板電極
にはくっつきません。
で、「単4電池を単3電池にするアダプター」が売ってないかと
アマゾンを見ていたら、
『YFFSFDC 単4形を単3形に変換電池スペーサー 6本入り 495円』
というのを発見。 買ってみました。
円筒の中央で分裂して、プラス側とマイナス側それぞれに
金属の電極が付いています。
出ているところをハンマーで叩いたらすんなり抜け取れました。
※ギュっと押しただけではなかなか固い
電極は磁石にくっついて、ハンダ付けもできました。
赤黒のリード線をハンダ。
単4電池を入れてアダプタとして使う時は、プラス・マイナス
が押されても電極が凹むことはありませんが、中が中空だと
電極が押し込まれて不安定になるかもしれません。
そこで、中に入れておく突っ張り棒状のものが欲しく
なります。
使えそうなもの(絶縁材で切りやすい)を探しますと・・・
・割り箸
・綿棒の軸
周りを見渡して、目に付いたのはこんなところです。
上が綿棒の軸の束。
下が割り箸の突っ張り棒。
途中に電線引き出し用の穴を開けてます。
この電池ホルダー↓だと、装着がずいぶん固くなりました。
グニュ~っと押し込まないと入りません。
電池ホルダーからリード線を引き出すため
ハトメ加工がしてあって、その分、空間が
狭くなっているのです。
ハトメの無いところはスムーズに装着できます。
木棒だと自由に長さを決められるし、突っ張り棒を
考えなくてすみますんで、どっちがエエか。
むつかしいところです。
単3電池1本用だとこんな具合。
電源供給の中継によく使っているのが JSTのSMコネクタ 。
コネクタで中継しておくと、装置にダミー電池を装着した
まま電源との接続を外せるので、ちょい便利。
再装着の時に+/-を間違うことも防げます。
BULGIN社の電池ホルダにセットして接触具合を確かめてみました。
「直流1A」を流し、4端子法でドロップ電圧を計ります。
1Aですので「mV」の読みがそのまま「mΩ」に
換算できます。
マイナス極も似たような値で、接触抵抗は
「3~4mΩ」というところでした。
接触そのものの心配はなさそうです。
注意しなくちゃならないのは、スプリング電極が使わ
れている一般的な電池ホルダー。
スプリング電極を含めての抵抗はこの1桁上がります。
電池ホルダのスプリングの数だけ抵抗が生まれます。
電流が大きくなったときの電圧ドロップが影響する
回路もあるでしょう。
※関連
・電池の消耗を調べるために電圧を計るなら「四端子法」で
・【電池BOX】 うずまきバネ式の接触抵抗は板バネ式の数十倍大きい
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