電池

2025年11月 6日 (木)

eneloopを含むニッケル水素電池、海外での性能評価

2020年6月4日に紹介しましたが、あらためて。
こんなの発見!「The eneloop encyclopedia」

<Eneloop Batteries Encyclopedia>
  ・https://eneloop101.com/
<Fake Eneloops>・・・必見!
  ・https://eneloop101.com/batteries/real-or-fake/


こちらは<AA Cycler>
  ・https://aacycler.com/

単3サイズのニッケル水素電池の評価
  ・https://aacycler.com/battery/aa/

FDKの長寿命電池「HR-AAULT」も追いかけられてます
  ・https://aacycler.com/battery/aa/fdk-hr-aault/


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2025年9月25日 (木)

東芝インパルスTNH-3LEとFDK HR-AAULT

東芝インパルスTNH-3LE(950mAh)とFDK HR-AAULT(1000mAh)
JIS C8708:2024充放電実験のその後です。

Bb12_20250925160101
Bb11_20250925160101

TNH-3LEは3200サイクルを終えてそろそろ寿命かという
ところです。
Cap001_20250925160101
0.5C放電での放電時間(1.0Vまでの)が、寿命判断の
72分(定格の60%)を切っています。<緑線>
でも、0.2C放電での3時間はまだ大丈夫なので、
もう1スパン(400サイクル)、頑張ってみます。

FDK HR-AAULTは5200サイクルを通過。
まだまだ大丈夫そう。
Cap002_20250925160201
両電池とも、400サイクルごとに電池を電池ホルダーから
外して内部抵抗を計っていました。
そして、計測後の電池再装着をミス。
  清掃したつもりがちゃんとしてなかった。
  HR-AAULTは端子形状が不通の電池より短い
  ので電池ホルダー電極の接触がちょっと。
その1スパン400サイクルの間、接触が不安定に
なりデータがおかしくなっています。
測定をやり直すのも時間がかかるしということで、
そのまま充放電を続けています。

  TNH-3LEは2024年10月スタート
  HR-AAULTは2022年9月スタート

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2025年7月28日 (月)

東芝インパルス TNH-3LE 950mAh 充放電実験 2800cyc目

2024年2月に始めた東芝インパルス TNH-3LE 950mAhの充放電実験

Imp51

2800サイクルを終えました。 内部抵抗は70mΩに。

50サイクルごとに行う0.2C放電のグラフ。
Cap002_20250728160401

毎サイクルでの0.5C充放電のグラフ
Cap001_20250728160501

0.2C放電も0.5C放電も、放電時間が定格の60%
(180分と72分)になると寿命と判断。
だんだんと寿命判断に近づいてきている様子が
出ています。

2025年3月15日:ニッ水電池のJIS規格C8708が2019→2024に

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2025年7月 3日 (木)

回路屋にとっては不気味な音:「プチっ」

ついさっき、私の作業机の後方で「プチっ」という音が一発。
ちょいと離れたところにいる同僚も「んっ!?」っと反応
するくらいの音の大きさ。
あれこれ電子回路が作動しているときの「プチっ」音は
なかなか不気味です。
  デバイスやコンデンサの破裂の可能性。
「どこや?!」っと耳を澄ましているともう一発「プチっ」。
しかし、臭いは感じません。 音だけ。

単発の音ですので、場所の特定が困難。
「このあたりか?」を見てみると、充電中のニッ水電池
がありました。

この記事にある
 ・パナの充電器BQ-321は劣化ニッ水でも充電してくれる(かも)
ということで、BQ-321死亡電池HHR-3XPS(2400mAh)を充電して
いたのです。 (2005年5月の刻印)

Bq333
Bq334

コンセントから充電器を外してから、電池を触っても
びっくりするくらいの熱さではありません。
充電してたらまぁこんなくらいやろの熱。
液体が漏れているということもありませんでした。
充電はしっかりされてました。

その後、音は聞こえずで、おそらくこれが原因。
「プチっ」音、電池の中の圧力逃がし弁が働いた
音なのかと推定。

※関連
アルカリ電池の液漏れで「音」!?
  TVのリモコンから小さな「プチプチ」音が


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2025年6月23日 (月)

電池液漏れの季節

気温が上がるこの季節。
電池の液漏れに気をつけてください。
つい先ほども、
トランジスタ技術2022年12月号のトラ技Jr.コーナ
に載せてもらった「赤外線リモコン・チェッカ」で
液漏れを発見。

Ir11_20250623095301
Ir12_20250623095501

漏れた電解液の流れ出し方向が良かったのか、スプリングの
メッキも生きていましたんで、洗浄だけ。
電池ボックスの交換はしなくてすみました。
  この電池は完全に放電。ゼロボルト。
  消費期限、余裕で過ぎてますし。

「糸ようじ」のプラケースを使うシリーズ:赤外線リモコンチェッカー

おもちゃ病院では
 「使わない時は電池を抜いといてくださいね」
っと、エラそうに言ってるんですが、常用ツールは
ついつい電池を入れっぱなし。


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2025年6月12日 (木)

アイリスオーヤマ BIGCAPA単3 BCR-R3MH 充放電実験開始

 Better Power Battery社の単3ニッ水「Pool」2150mAh
の充放電実験があんまりだったので気を取り直して、
 アイリスオーヤマ BIGCAPA単3 BCR-R3MH 950mAh
の充放電実験を始めます。
Ii11_20250612110501

初回の0.2C放電から3回目の放電まで。
Cap018_20250612110501

残存容量(初回放電)、電圧1.0Vまでで見ると88%ほど。
1.2Vなら70%となかなか優秀です。

950mAhあたりの容量の電池というと
 パナのeneloop lite。
 同じく充電式エボルタお手軽モデル。
 タミヤ NEO CHAMP。
 ダイソー looper。
 東芝インパルス TNH-3LE。
 FDKの長寿命電池HR-AAULT。
このあたり。
   TNH-3LEとHR-AAULTは実験継続中。

電池あれこれ

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2025年6月 9日 (月)

Better Power Battery社の単3ニッ水「Pool」2150mAh

3月末に充放電実験スタートした「Pool」2150mAh。
使ってはいけない電池でした。

0.5Cでの充放電時間と充電停止電圧の変化、
こんなグラフになりました。
Cap001_20250609124001

200サイクル手前で「もうダメ」状態に。
230サイクルあたりから、放電時間がゼロに
なって充電池の機能を喪失。
その後の充電、-ΔV検出できないものだから、
132分目いっぱいの充電時間に。
これで発熱が続いたのでしょう、外装フィルムが
プックリと膨れていました。
Pp11_20250609124501

内部抵抗、1066mΩになっていました。

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2025年4月 2日 (水)

アイリスオーヤマ BIGCAPA単3 BCR-R3MH 950mAh

友人からニッ水電池がもう一種類やってきました。
ネットの買い物のポイントが溜まったんで、
「もらった=支払いなし」っと。

アイリスオーヤマの「BCR-R3MH」950mAh
Ir11

「日本製」っと白抜き文字が光ってます。
  「BIGCAPA Recharge」は商品名称なのでしょう。

Ir12

「約5000回くり返し使える」と。
  このときの測定条件は「JIS C8708:2013(7.5.1.3)」

Ir13

そして、「容量:min.950mAh」では
  「JIS C8708:2019(7.5.2.2)の充放電条件に基づく」っと。

「どっちやねん」っと言いたくなりますが、笑っておきましょう。

製作した充放電実験回路は3台。
現在、
 ・東芝インパルス 単3 TNH-3LE 950mAh
 ・FDKの長寿命電池「HR-AAULT」(1000mAh)
 ・「Pool」2150mAh
3種の充放電実験を続けてますんで、この3つのうち
どれかの寿命が来ないと、今回のアイリスオーヤマの
電池を試すことができません。
東芝とFDKもまだまだ行きそうです。
とりあえずそのまま保管しておきます。

※追記
パナのeneloop lite(BK-3LCD)
これが1050mAh、新JISで1500回をうたっています。
 スタンダードの新旧比が600回:2100回
 プロの新旧比が150回:500回
 と3.5倍、3.3倍なんで、liteだと
 1500回:5000回あたりになるでしょか。

このあたりの差は「72分で放電停止したらどうだ?」の実験で
現れてきます。
例えば、
パナソニックeneloopスタンダード単3「BK-3MCC」60%(72分)放電 2800回で終了
Amazonベーシック単3(2000mAh) 60%(72分)放電 1200回で終了
東芝インパルス TNH-3A(2400mAh) 60%(72分)放電で
エネループ・プロ(BK-3HCD:2500mAh) 60%放電での実験終了
これらの結果が参考になるでしょう。
60%放電で延命にはなりますが、実験装置だからできる管理で
実使用ではなかなかむつかしいです。

ちょっとだけ使って充電したら・・・充電器がスカタン
(満充電の検出をミスる)したら充電し過ぎになるかも
しれません。
電池電圧で管理できるリチウム・イオン電池と違って
ニッ水電池の充電処理、なかなか難しいです。
  製作した実験装置での-ΔV検出は、1.0Vへの放電後
  にしてるから、うまく検出できてます。
    偽の-ΔVなどという異常事態にも
    対処できました。
  これが、どんな放電状態からでも
  「満充電を検出せよ」となると、電圧の監視だけじゃ
  なく電池の温度上昇を見るとかを入れなければなりません。

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2025年3月31日 (月)

Better Power Battery社の単3ニッ水「Pool」2150mAh

友人が「こんなニッケル水素電池があったでぇ」っと
持ってきてくれました。

P11_20250331175901

製造元がBetter Power Battery社。
その単3型「Pool」。
容量は2150mAh。 (min.2050mAhという表記もあります)

Pl12
「Made in CHINA  Designed in JAPAN」
という記述が面白い。

初期の内部抵抗は2本とも20mΩ。
JIS C8708:2024による充放電実験を始めました。

Pl13

※初期データ
初回の0.2C放電(5時間率)から3回目の充電まで。
Pool01
残存パワーは初回放電の持続時間でわかります。
1.0Vまで227分で、定格300分の75%ほど。
電池側面に「202409」とマークしてあったので、
半年近くは経っていると。
充電も-ΔVを検出(-10mV電圧低下)しかけたけど
先に規定の132分を越えて充電を停止。
0.5Cでの放電も、122分~123分と定格を越えました。

いろんなニッ水電池の初回放電データはここ。
2022年2月8日:JIS C8708:2019実験でのニッ水電池、初回放電の様子

たいていのニッ水電池、最初はエエんです。
しかしサイクルが進んでくるとボロが出始めます。
さて、「Pool」はどうでしょか。

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2025年3月24日 (月)

武田コーポレーション VOLCANO NZ単3 (1300mAh) 600cycで終了

昨年12月18日にスタート した
武田コーポレーション VOLCANO NZ 単3 (1300mAh)
600cyc目の0.2C放電を終えました。
この放電時間が161分となり(定格だと300分)、
JISでの寿命判断が定格の6割、つまり180分なので
これでこの電池の充放電実験を終わります。

V2200

50cycごとの0.2C放電での電圧変化はこんな
グラフになりました。
Cap028_20250324090101
250cycを越えてから劣化が進んだようです。

Cap029_20250324091801
0.5Cでの充放電時間を見ると、200cycまでは
定格を維持していた様子が見えます。
充電時間も目一杯の132分を続けていました。
  ※通常は-ΔV検出(-10mV)で充電を停止。
   -ΔVを検出できないときは132で充電停止。

新しいJIS C8708:2024 で加わった寿命の判断、
  「0.5C放電のとき72分を切ったら寿命
という規格で見ると、315cycでアウトになって
いました。
実験終了後の内部抵抗は374mΩまで上がっていました。

2025年3月12日:VOLCANO NZ単3 (1300mAh) 偽の-ΔVが出現
のように、充電開始直後の「偽の-ΔV」も見られましたし。


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