大阪市立図書館の蔵書検索、タイトル『電子工作』で出てきた
同じ著者さんの3冊を借りてきました。
[1] 電子工作集成 -電池と教育を起点とした
趣味と実用の工作、評論と報告- 第4集
∥棚瀬 繁雄/著∥電子工学応用化学研究所
∥2023.2∥549◇549◇549
[2] 電子工作集成 -電池と真空管アンプを起点とした
趣味と実用の工作、評論と報告- 第3集
∥棚瀬 繁雄/著∥電子工学応用化学研究所
∥2020.6∥549◇549◇549
[3] 電子工作集成 -電池と真空管アンプを起点とした
趣味と実用の工作、評論と報告- 第2集
∥棚瀬 繁雄/著∥電子工学応用化学研究所
∥2018.2∥540◇540◇540
タイトルにある「電池と真空管アンプ」がどのように電子工作と
関係するのか気になったからです。
著者さんの旅行記もあったりと、電子回路技術に関するエッセイ集の
ような本になっていました。

パラパラと読み進みますと、その第2集、2章4節(p.59)に
「ニッケル水素電池の利用に関する中間報告(その3)」
という記事がありました。

読み進みますと、記事末の参考文献に、ありゃまぁ、私の名が。
私が投稿したトラ技の記事でした。
このトラ技。
ニッ水電池の寿命に関し、あれこれ論議を呼んだ例の
グラフが載っているのがこの本です。

掲載された記事を参考にしてもらったとなると・・・
ちょっと嬉しいです。
※関連
・2017年8月9日:トラ技2016年10月号の話
・2017年8月14日:ニッケル水素充電池関連の投稿記事
・電池あれこれ (まとめ)
トラ技2016年10月号への投稿では、内部抵抗の変化(増大)に
注目して、市販の充電器で給電できなくなるを寿命と判断して
記事をまとめました。
その後、JIS C8708:2019が制定され、実運用に近い充放電
方法となりました。
そして、充放電時間と充電終了電圧の3つのデータをグラフにすると
劣化の進行が見えることに気付き、電池あれこれではこれを残して
います。
高容量ニッ水電池の突然死も、この流れからその瞬間を観察
できました。
また、放電深度を6割にしても、寿命が劇的に改善されることも
ありませんでした。
充放電サイクルを「勝手にやってくれる」という試験装置の
おかげです。
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