2023年6月29日 (木)

「作家の証言 四畳半襖の下張裁判 完全版」

丸谷才一 編 「作家の証言 四畳半襖の下張裁判 完全版」

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いつものように図書館で。
お名前が出ている方(弁護側証人)の多くが鬼籍。

裁判の記録です。
判決文も記載されています。
雑誌「面白半分」への掲載が1972年7月号。
書類送検が8月。
一審、二審とも有罪。
最高裁が被告の上告を棄却したのが1980年。

裁判所での「真面目な」やりとりが面白い。

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2023年6月 7日 (水)

不安な接続記号「●」

回路図の配線、電線や部品をつなぐ記号は「●」。
  ※「T」字でつなぐ場合だと省略の
   可能性があります。

過去、「十字接続はやめよう」を唱えたことがあります。
 ・2014年11月15日:回路図での交差信号の描き方
 ・2016年07月01日:回路図、配線の交差と接続
 ・2017年7月10日:「十字接続は避ける」

図書館にリクエストした
  ・富田 豊 著 『すぐに使える!オペアンプ回路図100

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この本を眺めていたら・・・
  ちょいと不安な「●」が出てきました。

・2-39 対数変換回路 (p.53)

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←★ のところの「●」。
 「何か部品につながるんとちゃうか?」
 「配線のつなぎを忘れてへん?」
っという不安を感じます。

さらに、2つあるトランジスタの型番も「なんだこれ?」
  2SK2920は東芝の200V・5AというSW用MOS FET 。
  2SC2920だと富士通の400V・15A。パッケージはTO-3。
何を誤植したんでしょ。

もう一つ。第2章 オペアンプ回路解説の最初。
・2-1 反転増幅回路 (p.12)
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拡大
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鉛筆書きで訂正されていました。

※正誤表を発見!
https://www.maruzen-publishing.co.jp/fixed/files/pdf/293331/errata_pdf_293331.pdf
  対数変換回路のはありませんでした。


※追記

ARO さんから指摘のあったログアンプ回路の図、
記事内に残しておきます。

ICL8048のブロック図
L10
私の製作物ではこんな回路を使っていました。
  ・「大声トライアル」の大声レベル測定用のログアンプ
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詳細は→ http://www.vector.co.jp/soft/dos/hardware/se298245.html
測定値は「0~255」の範囲で、単位は「なん点」。
校正用機材が無いので「dB」ではありません。

手持ちの本にはこんな回路が出ています。

  ・稲葉保著「精選アナログ実用回路集

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  ・玉村俊雄著「OPアンプIC活用ノウハウ

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AROさんの指摘が正しいかと。

※さらに追記
正体不明の2つのトランジスタ「2K2920」。
これ、2N2920  の誤植と推測 。

6本足パッケージの
「デュアル NPN トランジスタ」
  60V 30mA 350mW

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2023年5月19日 (金)

「オウムアムアは地球人を見たか?」

「オウムアムアは地球人を見たか?」アヴィ・ローブ著

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サブタイトルが「異星文明との遭遇」
「SF」じゃありません。

太陽系外からやってきた「謎の天体」。
これが観測されたのが2017年。
すでに近日点を通過していて、遠ざかる所を
見つけられたという。

「オウムアムア」という名は「遠方からの初めての使者」
という意味のハワイ語だそうな。
  ※見つけたのがマウイ島にある
   望遠鏡だから

「オウムアムア」でググるとあれこれ出てきます。


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「オオルリ流星群」、「ミッキー7」

いつものように図書館から。
  ・「オオルリ流星群」 伊与原 新 著

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2022年12月2日:伊与原 新著「月まで三キロ」
これは短編集でしたが、「オオルリ流星群」は300頁弱の長編。

話は現代。 でも、1972年10月8日
ジャコビニ流星群」の話なんかが
書かれてて、50年前に戻れます。
  ※ネタバレ:
   主人公の誕生日がこの次の日の9日。
   それで名が「彗子」。
我々の世代、この騒ぎをリアルタイムで追いかけ
ましたから。
  ※山まで行ったぞ!

「ユーミン」ファンなら聴いたことがあるかと。
  ・ジャコビニ彗星の日 松任谷由実

流星電波観測の話も出てきます。

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もう一冊。 宇宙ものの「SF」です。
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「ミッキー7」エドワード・アシュトン 著 大谷真弓 訳

住めそうな惑星を探して人類が宇宙へ出ていく
話なんですが・・・ ひどい。 けど、面白い。
内容は書評を探してください。
わたしの評価は「85点」。
  ※コロニー作りの失敗例、それを主人公が
   読み漁るのがイイ。

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2023年4月27日 (木)

「シャツキー海台」を詳しく

「日本列島の未来」の中で出てきた シャツキー海台
図書館の蔵書検索機能、「海台」という言葉で
検索して見つけて(他にもあるけど)お借りしたのが
この2冊。

同じ著者さんの本です。
  『見えない絶景 深海底巨大地形』
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そして、
  『深海底の地球科学』
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著者の藤岡換太郎さん 、「しんかい6500」で何度も深海へ。

地震や津波、
  人のチカラじゃどうにもならん。
  あれは地球の営み。
    ↓
   プレートテクトニクス
なんだと。

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「海と灯台学」 日本財団 海と灯台プロジェクト

海と灯台学

海と灯台」じゃなく語末に「」が付いてます。
図書館の書架で出会えた本・・・
素敵な本でした。 (クリックで拡大↓)
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サブタイトルがこんなの。
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そして・・・
  ・「灯台の光はなぜ遠くまで届くのか」
灯台で使われるフレネル・レンズに関して
これも読まなくちゃなりません。

「海と灯台学」、灯台守さんの話も有って興味深いです。
灯台に併設されていたのか違う場所なのかは不明ですが、
「無線方向探知業務」も行われていたようです。
漁船からの要請を受けて方位を知らせるのだとか。
このあたり、もうちょっと詳しい内容を知りたいところ。

 

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2023年4月18日 (火)

「日本列島の未来」

またまた図書館の本。
中島 淳一 著 「日本列島の未来」
Nn11
サブタイトルが
  これからも起こる地震や火山噴火のしくみ
   オールカラー図解
2021年2月発行の本で、比較的新しい知見が盛り込まれています。

「30年以内に何パーセント」という地震の発生確率。
これを他の事象、事故や犯罪の確率と比較している表が
なかなか秀逸です。

大阪だと「上町断層地震」。
30年確率が「2~3%」。

この数字に似たような30年確率だと
 ・交通事故でケガ  15%
 ・火災で罹災    1.1%
 ・空き巣ねらい   0.80%
 ・台風で罹災    0.33%
 ・大雨で罹災    0.30%
 ・ひったくり    0.15%
 ・交通事故で死亡  0.097%

そして、南海トラフ地震が「70%」程度。
う~む。

もう一つ面白いのが「日本列島の消滅」。
その前に・・「沖縄トラフ」の活動で、
「九州が南北に分裂」というイベントが
起こります。
  これが50万年くらい先

日本列島をつぶすのは「太平洋プレート」に乗って
東からやってくるシャツキー海台
これが日本海溝に近づきます。
しかし、シャツキー海台は軽いので沈み込まずに
日本列島を押し上げます。
そのままユーラシア大陸周辺まで押され続けて
つぶされてしまうかも・・・
  こんな未来図。 それが1500万年先。

ずいぶん先ですが、怖い未来です。

 




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2023年3月14日 (火)

アンテナの話は続く「電子立国 日本を育てた男-八木秀次と独創者たち」

館内閲覧用だった? 「アンテナのある風景」「電子管の歴史」
この次は、これ。(図書館へのリクエスト)
八木アンテナの八木秀次さんの本。

「電子立国 日本を育てた男-八木秀次と独創者たち」

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著者の松尾博志さんがすごい。
よくまぁ八木さんの歴史を調べられたものです。
「八木・宇田アンテナ」のいきさつもみな書かれています。


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2023年3月 7日 (火)

館内閲覧用だった? 「アンテナのある風景」「電子管の歴史」

たまたま検索していて見つけたこの2冊。
両方とも重い!

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こういった本、通常は館内閲覧用で貸し出し
できないのが多いはずなんですが、普通に
リクエストできて貸し出しできました。


電子管の歴史」には貸し出しカードが付いているんですが、
貸し出しの記入がありません。
昭和62年11月発行ということは1987年。
分類「549.2」で「書庫」っと背表紙にシールが貼ってあります。
中央図書館へ行っても、窓口でリクエストしないと見せてもら
えない本なのでしょう。

アンテナのある風景」は「書庫 大判」とシール。
これも眠っていたようです。

2008年06月11日:「アンテナのある風景」が図書館にありました
  これ↑と同じものなの?・・・でも表紙が違う

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こども向けの本がおもしろい 『宇宙食になったサバ缶』

またまた東成図書館の「こどもの本」コーナー。
  ・宇宙食になったサバ缶
 
     小坂康之、別司芳子 著

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これはすごいルポです。
感激しました。

※こども向けの本ですが、図書分類コードが
「660」で「水産業」。

 

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