大阪府警も「マッチ、ライター、ろうそく」だ
昨日(2月16日)は朝から地域の防災訓練。
役所からは「避難所開設訓練」をとのことだったん
ですが、指示があった細かい点を拒否。
ほんとは、皆さんといっしょに
「命を守るにはどうすればよいのか」
の勉強会をしたかったのですが、
役所が「対応できない」となったのです。
それで、
「発災直後は避難所に来たらあかん」を!
この解説をしました。
※まとめはのちほど
で、この時、ご近所の交番から警察官が来られて、
こんなチラシを配られました。
「もしもの為に普段から備えましょう」
そして、
「非常持ち出し物品チェックリスト」
(クリックで拡大↓)
まぁ、それなりのことが記されているわけですが、
大阪府警もやっぱり
「マッチ、ライター、ろうそく」
と。 (表の右上の所)
消防庁は
「屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないで」
っと訴えています。
・2024年8月10日:防災グッズには「ろうそく」は必要か?
※長靴は?
リュックを背負ってヘルメットを被ってカッパの姿。
しかし、足下を見ると長靴。
浸水の可能性があるときの長靴はいけません。
水が長靴の中に入ってしまって動けなくなります。
これ、ガキンチョのときの水たまり遊びで
経験してませんか?
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※「避難所に来ないで訓練」の要旨
■防災訓練2025 2024-12-16
下間憲行
●避難所開設訓練より先に
・1995年の阪神淡路大震災より30年。
直下型地震に対する当時の記憶が薄れている。
※世代も変わっているし。
もう一度「勉強」しておくべきではないか。
・「自助・共助・公助」。
自助と共助のあいだに「近助」を。
イザのとき、まずはご近所で助け合わなければ
という考えを。
※避難所の開設と運営、「共助→公助」のニュアンスが
強く、発災直後の活動とは少々趣が異なる。
●防災勉強会に
・『命を守る』これが防災訓練の目的。
『持ち出すものは命だけ』
命さえ助かればなんとかなる。
今一度、その勉強を!
●避難所に来るな!を
・避難所を開けるほどの災害ということは、ご近所は
家屋の倒壊や火災でひどいことになっているだろう。
・避難所へ行こうとするだけの体力、気力があるのなら、
近隣で行われている安否確認や人命救助、消火活動の
応援をしてもらいたい。
・何も持たずに避難所へ来ても、避難所では飲料や
食料などすぐには用意できないことを徹底。
・あわてて避難を始めても、避難所はすぐに準備できない。
※一時集合場所も、誰もいないかもしれない。
●「避難所へ行け」の訓練をしていると
・一般の方々に対し、
「防災訓練=避難場所へ集まる」
で訓練していると、避難所へ行くことばかりを考え
るようになる。
※ご近所の救援活動に支障がでるぞ。
・「あわてて避難所へ来てもダメ」を徹底しなくちゃ
ならない。
※地域の担当メンバーが避難所開設訓練をするのは
必要だろうが、これは別の話。
●避難するより先に
・一時避難場所や避難所へ行く用意をする前に、ご近所の
チェックを。
自分が避難するくらいなら、「もっとひどいところが
あるのでは」、という想像力を働かせよう。
・皆が避難してしまうと、要救助者が見つかってもそれを
助ける人がいなくなってしまう。
・まずは近隣の安否確認を実施せよ。
子供、高齢者、病人、妊婦の援護
・要救助者を見つけたとき、家屋が倒壊している、火が出ている
など、あきらかに重大な状況になっているときは、直ちに応援
を要請し、地域の全力をつくして救出、消火作業を実施する。
・合わせて、救出、消火、資機材運搬、交通整理の手伝いなどを
近隣の住民に要請。
火災だと近隣への避難開始指示も必要。
・ご近所で人命救助や消火活動、避難援護活動が行われていたら
積極的に応援。
※その際、救助者がケガしないよう、十分に注意のこと。
退路を確認して行動せよ。
危険だと感じたときは、直ちに退く。
まず守るのは自分自身の命である。
●誰が避難所を開けるのか
・町会で役を決めているが、担当が被災したら計画
どうりにはできない。
・発災の時刻によっては、仕事で地域を離れてい
るなど、あらかじめ決めたメンバーが動けない
かもしれない。
このような場合は、地域にいる人々で臨機応変
に対応しなければならない。
・授業時間中なら、子供達が学校内にいることを考慮。
勝手な避難はできない。
※ちゃんと開設準備がおわるまでは運動場や廊下に
一時的に待避する(させる)ということになるだろう。
●避難所開設はあわててしない
・優先するのは、近隣の人命救助や火災の消火。
・発災後の3日間(72時間)は人命救助に地域のパワーを注ぐ。
・避難所開設は、地域のメンバーがそろい、落ち着いて
対応できるようになってから。
※体育館や教室を勝手に使わないよう、
使わせない仕組みを。
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※津波の心配はないので
わが地域の場合、津波の心配は(ほぼ)ないので
「揺れた → 逃げろ」
の必要はなし。
それより心配なのは「火災」。
火が出たらひどいことになる。
そのためにも「自助 近助」が重要。
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