地域防災リーダー

2025年2月17日 (月)

大阪府警も「マッチ、ライター、ろうそく」だ

昨日(2月16日)は朝から地域の防災訓練
役所からは「避難所開設訓練」をとのことだったん
ですが、指示があった細かい点を拒否。

ほんとは、皆さんといっしょに
 「命を守るにはどうすればよいのか」
の勉強会をしたかったのですが、
役所が「対応できない」となったのです。

それで、
 「発災直後は避難所に来たらあかん」を!
この解説をしました。
  ※まとめはのちほど

で、この時、ご近所の交番から警察官が来られて、
こんなチラシを配られました。
 「もしもの為に普段から備えましょう
Bb11_20250217133901

そして、
 「非常持ち出し物品チェックリスト
(クリックで拡大↓)
Bb12_20250217133901

まぁ、それなりのことが記されているわけですが、
大阪府警もやっぱり
 「マッチ、ライター、ろうそく
と。 (表の右上の所)

消防庁は
 「屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないで」
っと訴えています。
 ・2024年8月10日:防災グッズには「ろうそく」は必要か?

※長靴は?
リュックを背負ってヘルメットを被ってカッパの姿。
しかし、足下を見ると長靴。
浸水の可能性があるときの長靴はいけません。
水が長靴の中に入ってしまって動けなくなります。
  これ、ガキンチョのときの水たまり遊びで
  経験してませんか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※「避難所に来ないで訓練」の要旨

■防災訓練2025                2024-12-16
                       下間憲行
●避難所開設訓練より先に

・1995年の阪神淡路大震災より30年。
 直下型地震に対する当時の記憶が薄れている。
    ※世代も変わっているし。
 もう一度「勉強」しておくべきではないか。

・「自助・共助・公助」。
  自助と共助のあいだに「近助」を。
 イザのとき、まずはご近所で助け合わなければ
 という考えを。

  ※避難所の開設と運営、「共助→公助」のニュアンスが
   強く、発災直後の活動とは少々趣が異なる。

●防災勉強会に

・『命を守る』これが防災訓練の目的。
  『持ち出すものは命だけ』
    命さえ助かればなんとかなる。
 今一度、その勉強を!

●避難所に来るな!を

・避難所を開けるほどの災害ということは、ご近所は
 家屋の倒壊や火災でひどいことになっているだろう。
・避難所へ行こうとするだけの体力、気力があるのなら、
 近隣で行われている安否確認や人命救助、消火活動の
 応援をしてもらいたい。
・何も持たずに避難所へ来ても、避難所では飲料や
 食料などすぐには用意できないことを徹底。
・あわてて避難を始めても、避難所はすぐに準備できない。
   ※一時集合場所も、誰もいないかもしれない。

●「避難所へ行け」の訓練をしていると

・一般の方々に対し、
    「防災訓練=避難場所へ集まる」
 で訓練していると、避難所へ行くことばかりを考え
 るようになる。
   ※ご近所の救援活動に支障がでるぞ。
・「あわてて避難所へ来てもダメ」を徹底しなくちゃ
 ならない。
  ※地域の担当メンバーが避難所開設訓練をするのは
   必要だろうが、これは別の話。

●避難するより先に

・一時避難場所や避難所へ行く用意をする前に、ご近所の
 チェックを。
    自分が避難するくらいなら、「もっとひどいところが
    あるのでは」、という想像力を働かせよう。
・皆が避難してしまうと、要救助者が見つかってもそれを
 助ける人がいなくなってしまう。
・まずは近隣の安否確認を実施せよ。
    子供、高齢者、病人、妊婦の援護
・要救助者を見つけたとき、家屋が倒壊している、火が出ている
 など、あきらかに重大な状況になっているときは、直ちに応援
 を要請し、地域の全力をつくして救出、消火作業を実施する。
・合わせて、救出、消火、資機材運搬、交通整理の手伝いなどを
 近隣の住民に要請。
    火災だと近隣への避難開始指示も必要。
・ご近所で人命救助や消火活動、避難援護活動が行われていたら
 積極的に応援。
   ※その際、救助者がケガしないよう、十分に注意のこと。
    退路を確認して行動せよ。
    危険だと感じたときは、直ちに退く。
    まず守るのは自分自身の命である。

●誰が避難所を開けるのか

・町会で役を決めているが、担当が被災したら計画
 どうりにはできない。
・発災の時刻によっては、仕事で地域を離れてい
 るなど、あらかじめ決めたメンバーが動けない
 かもしれない。
 このような場合は、地域にいる人々で臨機応変
 に対応しなければならない。
・授業時間中なら、子供達が学校内にいることを考慮。
 勝手な避難はできない。
  ※ちゃんと開設準備がおわるまでは運動場や廊下に
   一時的に待避する(させる)ということになるだろう。

●避難所開設はあわててしない

・優先するのは、近隣の人命救助や火災の消火。
・発災後の3日間(72時間)は人命救助に地域のパワーを注ぐ。
・避難所開設は、地域のメンバーがそろい、落ち着いて
 対応できるようになってから。
    ※体育館や教室を勝手に使わないよう、
     使わせない仕組みを。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※津波の心配はないので
わが地域の場合、津波の心配は(ほぼ)ないので
  「揺れた → 逃げろ」
の必要はなし。
それより心配なのは「火災」。
火が出たらひどいことになる。
そのためにも「自助 近助」が重要。

| | コメント (0)

2024年10月31日 (木)

「上町断層」、新しい情報がないなぁ

南海トラフ地震」、どんなパターンになるかは
わかりませんが絶対に来ます。
で、大阪に住んでいて気になるのが「上町断層」。
新しい話がないかと調べてみても、なかなか出て
きません。
ざっくり検索して出てきたのがこんなところ。

上町断層帯の最新活動と河内平野の地形環境変化(杉戸 信彦, 近藤 久雄)

大阪で想定される大振幅地震動:入倉孝次郎
    (2018年の大阪府北部地震について言及)

上町断層帯の長期評価について
   平成16年(2004年)3月10日
   地震調査研究推進本部 地震調査委員会

Bulletin of JAEE No.25 Jun.2015
   p.13 上町断層帯に関する新たな知見とそれに基づく地震動予測

近畿の大都市圏直下に潜む活断層と強震動予測 2015年10月1日

大阪平野の地下構造 :物理探査データに基づく全体像と今後の課題
   大阪公立大学 2017-04-26
   https://omu.repo.nii.ac.jp/records/818

災害ゴミ:1南海トラフ巨大地震・上町断層帯地震を例としたケーススタディーの実施 平成30年
  悩ましいゴミ処分のお話。


| | コメント (0)

2024年8月26日 (月)

12年前に改造した卓上ランプを点検

「台風だっ」ということで、停電に備えて家にある
ランプ類を点検。
メインはヘッドランプ。
  両手が自由になるんで、イザの時にはこれ。

こんなのも出てきました。
  ・2012年08月29日:単3×4本の卓上ランプをLED化

電池をセットしたらちゃんと点灯したのですが、
ホットボンドが劣化していてLEDがブラブラに。

Lp31

  元のはLEDじゃなく豆球で、単3電池4本。
  それを電池2本でLEDを駆動するように改造。
  回路図は昔の記事を参照してください。

Lp32

2液のエポキシ・ボンドでくっつけておきました。

  ピカッ!
Lp33

この手のグッズ、今はいろんなのが手に入りますが、
イザの時の電池はやはり単3。
機器の電池を単3でそろえておくと安心感が
違います。

| | コメント (2)

2024年8月10日 (土)

防災グッズには「ろうそく」は必要か?

8月7日に、地域での防災の会議があって、その
翌日に日向灘の地震
南海トラフ地震」が近づいているのかと騒がれ
始めました。

で、防災グッズについてです。

2019年に作成した、地域(生野区・中川校下)の
防災マップがこれ↓。
  ・中川防災マップ(pdf)

その中、「非常持ち出し品」の説明に
  『照明にロウソクは使わない
と明確に記しています。
Gz11
やはり、火災の危険があり、照明には適さないのです。

というのも、皆さんがろうそくでイメージされるのは、
  ・お仏壇やお墓で使うろうそく。
  ・お誕生日ケーキで使うろうそく。
で、照明として使うにはろうそく立てが必要です。

ろうそく立ての中心にある針状金物にろうそくの底部穴
を差し込んで灯りを点すという、見るからに不安定な使用
状態になってしまいます。
非常時でもないのに、仏壇に供えたろうそくが火元という
火災もおこります。

いろんな地域の防災マップ、非常用の準備品として
  「マッチ ライター ろうそく」のセットが記されて
いるかと思いますが、このときに頭に浮かぶろうそくの
形って、やっぱりお仏壇のろうそくでしょ。

探せば、転倒の心配なく安心して使える、
  ・非常用クリアカップローソク 12時間使用
  ・非常用コップローソク(マッチ付) 24時間使用
  ・価格.com : 非常用ろうそく
こんな商品も出てきます。
あえて持ち出し品のリュックに入れるのなら、こんなのを。

しかし、ろうそくより、より多くの電池を。(新しいので)
と思ってしまいます。

手で回す発電機タイプのライトやラジオ、これも実用的では
ありません。
まともに照らそう、鳴らそうとすると、どれだけ大変か。
一度体験してみれば良いでしょうね。
電気エネルギーをまともに得ようとすると、それなりのパワー
が必要です。

※参考
https://x.com/消防庁 
   屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないで

| | コメント (2)

2021年8月25日 (水)

『防災のやってはいけない』 感電ブレーカー!?

防災のやってはいけない
  青春新書プレイブックス 2020年2月13日 第1刷

11_20210825133101

東成図書館で借りてきた本。
Q&A形式で防災についてのあれこれを解説。
その中で・・・
  「逃げるときはブレーカーを落とす
通電火災のお話しです。
ところが、最後のところで痛恨の校正ミス。
 『自動的に電気の供給を止める
  「感電ブレーカー」もあり・・・』

感電してどうするねんっと。

23_20210825133101

感電」と「感震」、字面は似てますけど、普通に読めば分かるでしょ。

昔々、
電撃」と「雷撃」をミスしてるのもあったなぁ。
  この時の雷はカミナリじゃなく魚雷の雷で。

| | コメント (0)

2020年10月12日 (月)

ちょっと気になる第二阪奈道路トンネルの漏水

無線仲間からの情報。
  通勤に使っている第二阪奈道路の奈良行き車線(東行)
  で、西石切入り口からトンネルに入って1.4kmくらい
  の地点で漏水がひどくなっていると。
  天候は関係ない。
  日に日に増えてる。
っと。
A10
  ※動画からのキャプチャー
左側車線の左端が、しばらくの間、濡れている状態。

この地点、もろに「生駒断層」があります。。
第二阪奈道路じゃありませんが、ここから少し北にある
近鉄のトンネル工事ではこんな事故がありました。

  ・近鉄けいはんな線 生駒トンネル事故
   工事中の1984年(昭和59年)3月28日、西坑口(新石切駅)側
   導坑切羽付近で湧水による地表陥没事故が発生した。

この場所、女房実家のすぐそば。
地表の家一軒が地中に引きずり込まれました。
女房実家のご近所は大騒ぎ。
幸い、人的被害はなし。(工事関係者も)
その跡地に「夢観音」が建ちました。
そして、近くにあった「池」は干上がってしまいました。

マピオンで図示すると、こんな位置関係。
A11_20201012150101
1984年の陥没地点は近鉄けいはんな線線路の真上!

今回の漏水箇所、グーグルマップだと「川」があるようです。
A12_20201012150201

生駒断層と上町断層、その断面の解説が記されています。
https://www.gsj.jp/data/actfault-eq/h14seika/pdf/ikoma.pdf

 

| | コメント (0)

2020年7月29日 (水)

「転倒ます型雨量計」の実物

「転倒ます型雨量計」の実物が 大阪市立東成図書館 で展示されてました。
「大阪管区気象台巡回展示」というのが行われていて、この雨量計と自記温度計・湿度計が展示されています。
  ・https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=365
転倒ます型雨量計の実物を見るのは初体験。

21_20200729181401

背面がちょこっと見えていたので・・・
22_20200729181401

検出部を拡大
23_20200729181401
おそらく、磁石とリードスイッチかと。

銘板  1990年製
32_20200729181701


ほんとに動いていたら面白かったんだけど・・・・
  (細工がちょいたいへんかぁ)



| | コメント (0)

2020年7月 5日 (日)

「市房ダム」の頑張りを記録

4日の九州大雨、「緊急放流するかも」とニュースに流れていた
球磨川上流の市房ダム(いちふさダム)、その頑張りの様子です。

I1

I2
ぎりぎりまで貯めてた様子が10分ごとの記録(貯水位と流入量、放流量)に残っていました。

川の防災情報 :ダム情報の時間変化

1日経って落ち着いて・・・
I3
市房ダム ライブカメラ

| | コメント (5)

2019年12月31日 (火)

年末行事、終了

年末恒例のイベントが終了。
 ・町会の年末夜警  29、30日
 ・防災リーダー巡視 30日
防災リーダーの詰所が「ガレージ」。
11_20191231102401
集まった防災リーダーメンバーに年越し蕎麦を振る舞います
んで、先ほど、その片付けが終了。

町会夜警の詰所はご近所の駐車場にテント。
一昨日~昨日の雨でテントがビチャビチャに濡れてたんですが、
なんとか乾きました。
町会主要メンバーの高齢化に悩みます。

 

| | コメント (0)

2019年10月15日 (火)

台風19号水害に思う

大阪人なら、
  ・中甚兵衛の大和川付け替え
それに、
  ・デレーケによる淀川改修事業
は、知っているかと。
昔々になされたこんな洪水対策があって大阪の町が守られているのです。
    ※中甚兵衛さんの偉業は小学校で習った記憶があります。

今回の台風で決壊した「千曲川」、その下流は名を変えて「信濃川」になり新潟の町を流れています。
ここでも、
  ・大河津分水
が人の手で作られて新潟の町を守っているのです。
    ※信濃川でも新潟県津南町で氾濫が生じましたが、氾濫場所は
     大河津分水の手前、上流になります。

はっきり言います。
オリンピックや万博をやってる場合じゃないゾ!っと。

先人の知恵と努力を現代社会は忘れているようです。


| | コメント (0)