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2025年4月 9日 (水)

宮内 悠介 著『ラウリ・クースクを探して』

宮内 悠介さんの「ペイル・ブルー・ドット」に続いて、図書館で
借りてきたのが『ラウリ・クースクを探して』

Ra1

人捜しのロードムービー本かと思いきや・・・
主役は「MSX」! (中味は、そうZ80)

ソ連に持ち込まれたMSX(ココム規制で高性能マイコンが
持ち込めなかった)であるYAMAHA KUVT(Ямаха КУВТ)
が主役(・・・もちろん人が主役なんですが)。
MSXにこんな話があるなんて知りませんでした。

この他の小物が「水晶」。
それも発振子としての水晶
こんな会話が。
  「もっとも、いまは水晶発振器もMEMS
   置き換わりつつあるがな」
  「水晶がなくなっていくのか。それは寂しいな」

そして、Z80がらみでは、
  КУВТは乗算ができず、やろうとしても時間がかかる。
  これがプログラマたちの頭痛の種で、皆、それぞれに工夫した
  自前の乗算ルーチンを持っていた。
  ラウリが実装したのは「本当に速い」乗算であった。
  簡単に言うと、
     ab = ((a+b)^2 - (a-b)^2)/4
  であること利用し、あらかじめ二乗の計算結果を持っておく。
  この計算結果のテーブルが、1キロバイトほど。
  このように小さなテーブルを持つだけで、高速な乗算ができる
  というわけだ。

8bit×8bitの乗算をテーブルでとは知りませんでした。
(a+b)あるいは(a-b)ですんで、16bitで出てくる乗算の答えの
テーブル数は255+255の510ワード。
ほんとに「1キロバイトほど」です。

「z80 高速乗算」で検索 するとあれこれ出てきます。


※宮内 悠介さんは、「トランジスタ技術の圧縮」の人!


MSXでの製作物(おもちゃ)で残っているのは「大声コンテスト」。
MSXのROMを抜き去って、アセンブラで書いたプログラムを
ほうりこんでます。

ADC部はこんな回路。
  1999年と日付が入ってます。
Msx_koe
せっかくですんでソースファイルも。
   ・ダウンロード - koe2.zip

アセンブラも入れてますんで、コマンドプロンプトから
アセンブル操作ができるかと。

この中で使っている乗除算ルーチンは、普通にシフトで。

まだ現物が動いてます。
年に一度、小学校での「夏のつどい」で。
どっかに写真があったはず。

待機時、小学校の校歌がメロディーとして流れるのですが
中川小学校→大池小学校となって、校歌が変わってし
まいました。


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