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2025年2月

2025年2月28日 (金)

さっそく組んだ「8002A」低周波アンプ

ジャンク基板から取り外した「8002A」アンプIC を使って、
サクッと組んでみました。
  使ったのは糸ようじのプラケース。

80025

まぁ、単純に音が出ました。
ほぼサンプル回路どうりのつなぎです。
80021
電源は単3電池3本。
入力はモノラルのイヤホンジャック。
80024

このアンプを組んだの、ちょっと目的があったのです。

80023
一緒に写っているのはダイソーの百円ラジオに組み込んだ
モールス練習機」。
100円ラジオのケースにPIC16F628Aを使ったモールス符号受信練習機を組み込む

これのイヤホン出力をスピーカに出したいぞ、ということで
低周波アンプをでっち上げたのです。

ちょくちょくガレージにやってくる無線仲間のJR3FOR氏が、
  「和文、忘れた」
なんてことを言うから、
  「練習機、あるで」
となったのです。

このイヤホン出力を百円ラジオを使ったFMワイヤレスマイクに
入れて電波にして、そばに置いたFMラジオでスピーカーに出す
ということは実現してたんですが、スピーカを直接鳴らすこ
とはしてませんでした。
今回はそのためのアンプです。

モールス練習機に関して、
  ・2005年07月11日:今日の修理
この記事のコメント、
  「2005年07月24日(日) 22:15 by JH3JYS」
故JH3JYS後藤さんのお話が残っています。

練習機を運転するのはひさしぶり。
ちゃんと動きました。
作ったのは20年前。
ダイソーの百円ラジオ全盛の頃。

作ったモールス練習機は、送信練習のためのものじゃなくて、
受信練習用。
それも、符号をひととおり覚えたあと、スピードアップのために
使うもの。
練習時間1分~5分、欧文普通語、欧文暗語、和文が切り替えら
れるようにしてあります。
欧文普通語といっても乱数化されたモールス符号が出ます。
PICマイコンに単語を入れるほどの容量は無いので、
出てくる文字は何が出てくるか分からないというしかけ。
 乱数で出てくる和文の文字列はなかなか強敵です。
数字や記号の有無、文字間・語間スペースの調整、符号送出速度が
スイッチで変更できるようになってます。
スタートスイッチ短押しで、前回と同じ符号を出す(乱数の種を変えずに)
ようにしてるので、答え合わせが可能。
長押しで新たな乱数の種からスタートするので、文字や文字数が
変わります。

80026

百円ラジオの基板を利用(部品を抜いてから改造)して
組み立ててます。

80027
使ったマイコンは18ピンのPIC16F628A。

モールス受信練習機の回路図
Sp21
PIC16F628AとPICの書き込みツールがあれば
製作できます。
ソフトはアセンブラ・ソースを含めて公開してます。
  ここの中ほど。 ZIPじゃなくLZH圧縮で
http://act-ele.c.ooco.jp/morex1/morex1.htm

百円ラジオの箱じゃなく、もっと大きなケースに組み込む
ならAFアンプを仕込むなど、あれこれモニター音まわりを
改善できるかと。

※PIC16F628A内蔵クロックの周波数変化
20年前の製作メモを綴じたファイルが見つかりました。
多くはHP記事にまとめてるんですが、こんなデータも
残っていました。
電源電圧を変えた時の内蔵クロックの周波数変化です。
約1kHzのパルスを出して、変化を調べてました。
 5.0V  989.9Hz
 4.5V  993.6Hz
 4.0V  998.5Hz
 3.5V  1004.0Hz
 3.0V  1008.0Hz
 2.8V  1009.1Hz
 2.6V  1009.7Hz
 2.4V  1009.7Hz
 2.2V  1009.1Hz
 2.0V  1010.7Hz
 1.8V  1018.2Hz
単調な変化ではありませんでした。
1.8V~5.0Vの電圧変動で2.8%ほどの
クロック変化。
電池2本での運用電圧1.8V~3.0Vだと
1%ほど。 なかなか優秀かと。


※16F628Aと16F628の差
PIC16F628Aが残っていないかと、IC墓場を探したら
A無しのPIC16F628が4個出てきました。
A有りとA無しの差、大きなところが電源電圧。
A無しだと3.0V~5.5V。
それがA有りになると2.0V~5.5Vと
 「電圧が低くても動くぜ」っとなっているのです。
他にもこまかいところで差違があるので要注意。


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2025年2月26日 (水)

オペアンプ OPA1612じゃないぞ!

文鎮の佐藤テック君ところから
 「動かへんようになった」
っと、無線インターフォンがやってきました。
修理依頼じゃなく、
 「部品取りにどうぞ」とのこと。
   ※以前に改造(外部接点信号出し)してたん
    ですが、とうとうアカンようになったと。

で、ケースを開けて中の基板を出して、お宝部品は
ないかと見てみると・・・
Sp11_20250226144201
  (すでに一つ外している状態での写真)

8ピンのICが4つ乗っていて、そのうち3つのマーキングは
消してありました。
マークが残っていたのがこれ。
Sp10
OPA1612と型番が記されていました。

調べると、
  ・TIのOPA1612データシート
「2回路入りオーディオ用オペアンプ」となっています。

しかし・・・
基板のパターン接続、一般的なオペアンプのじゃない!
  ・2pin、3pin間がつながっている
  ・6pinが電源
  ・7pinがGND
  ・5pin、7pinがスピーカーに
Sp12_20250226144401

・・・そんなアホな

気を取り直して、マーキングの2行目にある8002A
で調べてみるとオーディオ・パワーアンプが出てきました。
 ・8002 DataSheet V1.0
電源5V、4Ωスピーカで出力パワー2Wほど。

Sp15

ネットを探るとダイソーのスピーカーアンプに
入っているそうな。
8002(アンプIC)の仕様比較:jh4vaj
【実験】パワーアンプIC考察 (8002a、NJM2113)

送り側(インターホンのスイッチ側)の基板はこんなの。
Sp13_20250226144601
こっちに「8002A」。
Sp14

しかし、ICのマーク1行目にあるOPA1612は
いったいなんなんでしょ。

※このICを使ってみました
  ・2025年2月28日 : さっそく組んだ「8002A」低周波アンプ

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2025年2月25日 (火)

新しいGAWK --csvオプションで””の中のコンマを区別してくれる

awkが新しくなる!? 本家AwkがUnicode (UTF-8)とCSV対応に!
@ko1nksm(Koichi Nakashima):最終更新日 2023年11月14日投稿日 2023年09月14日
という記事を発見。

GAWKで処理するCSVファイルの文字列、「""」で囲まれた中に
「,」が入っていると、うまく処理できませんでした。

FS = ","」としてフィールドセパレータをコンマ
したとき、「"ABC,DEF"」という文字列は
"ABC」と「DEF"」と二つに分かれてしまい、うまく処理
できません。

例えば・・・・DigiKeyの買い物でやってくるCSVの買い物リスト

インデックス,DigiKey品番,メーカー品番,商品概要,客先参照品番,数量,繰越注文,単価,合計金額
1,296-14086-5-ND,CD4011UBE,IC GATE NAND 4CH 2-INP 14DIP,,5,0,\120.00000,¥600
2,MCP6541RT-I/OTCT-ND,MCP6541RT-I/OT,IC COMPARATOR 1 GEN PUR SOT23-5,,30,0,¥53.56000,"¥1,607"
3,1727-3494-1-ND,"74LVC1GX04GW,125",IC X-TAL DRIVER 6TSSOP,,10,0,¥57.90000,¥579

FS=","」では、赤文字のところの分離に失敗してしまうのです。
 1.はOK。
 2.が最後の合計金額「"¥1,607"」をミス。
   千単位の区切り記号「,」で左右に分かれちゃうのです。
 3.だと「"74LVC1GX04GW,125"」が別れ別れに。

「gawk-5.3.1」だとこれを回避してくれて、例えば、こんな具合に
型番、数量、単価、合計に分離できるのです。

メーカー品番   数量    単価  合計金額
CD4011UBE      5  120.00000   600
MCP6541RT-I/OT   30  53.56000  1607
74LVC1GX04GW,125  10  57.90000   579

このCSV、そのままエクセルに食わせれば処理でき
るのですが、
 ・「¥」記号はいらん
 ・千区切りの「,」もいらん
となったときは、GAWKで文字列操作をしたくなります。
それが、今まではうまいこといかなかったのです。
これで、エクセルを使わないでリストが整理できます。

DigiKeyの買い物リスト整理で使い始めたばかりなんで、
落とし穴があるかもしれません。

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東芝インパルス TNH-3LE 950mAh 充放電実験 2000cyc目

2024年10月7日:東芝インパルス TNH-3LE 950mAh 充放電実験
この続き。 2000cycを終えました。
スタートが2024年2月でしたので、ざっと1年。
Imp11

50サイクルごとの0.2C放電。
Cap042
定格だと5時間=300分の放電時間。
  (1.00Vに達するまでの時間)
JISではこれが60%の3時間=180分になったら
寿命と判断。

毎サイクルでの0.5C充放電のグラフを見ると
100~400cycの間で電池ホルダとの接触不良が
発生していたようです。
Cap041_20250225095101

400cycを終えたときの内部抵抗を計るため電池を
取り外したとき、IPAで清掃してから取り付け
たので、その時に回復したもよう。

2000cycを終えて、内部抵抗は65mΩまで
上昇しています。


パナソニック 充電式エボルタお手軽モデル BK-3LLB 1000mAh
これは2000サイクルでギブアップしています。

放置していた2014年製「eneloop lite」の充放電実験
これは4000cycで終了。


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2025年2月21日 (金)

マイコン型導通チェッカーの部品

マイコン型導通チェッカーで使っているタカチの
プラケース「LM-100G」が終息するかもということで、
心配しています。
ケースが手に入らなくなったら、この頒布も終了です。
  まだ、大丈夫そうなんだけど

今回、とりあえずプリント基板とともに30セット分の
部品を集めているところです。

で、部品の価格ですが、コロナ前(2019年)と
今回のを比較してみました。   (税抜きで)

・マイコンATtiny25V    115円 → 224円
・オートゼロアンプMCP6V01 156円 → 304円
・コンパレータMCP6541RT   35円 → 54円
・低背ICソケット      93円 → 200円
・ケース(LM-100G)     600円 → 780円

上がっております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ミノムシクリップかバナナジャックか

導通チェッカー、現在はミノムシクリップを使っていますが、
バナナ・ジャックで」と指定してもらえれば対応いたします。
   ※ミノムシは無し。プラグとコードも付きません。

このように、マル信無線電機のMK-628を使います。
2024年1月23日:マイコン型導通チェッカー バナナジャック付を頒布

D12_20240123113101

Lm100_11

この頒布はタカチのケース次第です。
電子部品、まぁ、これからも下がることはないでしょう。

 

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バッファアンプ LT1010を使ったレールスプリッタ

高速ユニティゲイン・バッファアンプ LT1010のデータシートを
見ていたら「レールスプリッタ」回路が出てました。
データシートでは「電源スプリッタ」と呼んでいます。

1010a

もともと電気食いのICです。
何もしないでも5mA食っちゃいますので、電池での
運用には向かないでしょう。

LT1010のDIP品、秋月で940円となってました。

※参
marutsu SELECT:フォノ用ヘッドホンアンプの製作 設計編
  ここ↑に応用例。

nabeの雑記帳:レールスプリッタ入門 ~ 仮想グランドのあれこれ


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2025年2月19日 (水)

中華製ボール盤 2018年に交換したベルトが再びアウトに

ついさっき、中華製のボール盤を使って穴あけ作業を
していたら、何やら茶色い樹脂状のものがパラパラと
落ちてきました。

「ありゃ また、ベルトがアウトかっ」と。

Vv11

2018年6月6日:中華製のやすものボール盤
2018年6月12日:ベルト到着! ボール盤の修理完了

この時、2本買っていたんで予備に置いていた一本を
探し出してきて交換。

以前の写真と比べると、置いてあったのも変色が
進んでいます。
Vv12

前の交換では、もっと白かった。
  2018年の↓
Vv13

さて。 まだモノタロウで売ってるのかしら。
  「取扱い終了」でした。
代替品、どうして見つければ良いのかな?
「幅」と「外周長さ」でエエんかな?
  ピッチは?っと

ノギスで計った幅が5mm。
長さが230mm。


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2025年2月17日 (月)

ペヤング「やきそば HALF&HALF 超大盛」

自分では買わないジャンルのいただきもの。

Ppy1

ハーフ&ハーフはええとして
  「激辛!ソース」
  「超大盛」
の文字。
そして、
  「ま~ぜて ま~ぜて 3度おいしい!!」
とのこと。
「3度」とはなに?

さらに追い打ち的に
  「辛みが強いので、小さなお子様や辛みが
   苦手な方の喫食には十分ご注意ください。」
と注意書き。

明日の晩ごはんで試してみます。

※「白と赤」、半分になった絵に描かれてますが
中味はどうなっているんでしょうね。 ・・・楽しみ

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大阪府警も「マッチ、ライター、ろうそく」だ

昨日(2月16日)は朝から地域の防災訓練
役所からは「避難所開設訓練」をとのことだったん
ですが、指示があった細かい点を拒否。

ほんとは、皆さんといっしょに
 「命を守るにはどうすればよいのか」
の勉強会をしたかったのですが、
役所が「対応できない」となったのです。

それで、
 「発災直後は避難所に来たらあかん」を!
この解説をしました。
  ※まとめはのちほど

で、この時、ご近所の交番から警察官が来られて、
こんなチラシを配られました。
 「もしもの為に普段から備えましょう
Bb11_20250217133901

そして、
 「非常持ち出し物品チェックリスト
(クリックで拡大↓)
Bb12_20250217133901

まぁ、それなりのことが記されているわけですが、
大阪府警もやっぱり
 「マッチ、ライター、ろうそく
と。 (表の右上の所)

消防庁は
 「屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないで」
っと訴えています。
 ・2024年8月10日:防災グッズには「ろうそく」は必要か?

※長靴は?
リュックを背負ってヘルメットを被ってカッパの姿。
しかし、足下を見ると長靴。
浸水の可能性があるときの長靴はいけません。
水が長靴の中に入ってしまって動けなくなります。
  これ、ガキンチョのときの水たまり遊びで
  経験してませんか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※「避難所に来ないで訓練」の要旨

■防災訓練2025                2024-12-16
                       下間憲行
●避難所開設訓練より先に

・1995年の阪神淡路大震災より30年。
 直下型地震に対する当時の記憶が薄れている。
    ※世代も変わっているし。
 もう一度「勉強」しておくべきではないか。

・「自助・共助・公助」。
  自助と共助のあいだに「近助」を。
 イザのとき、まずはご近所で助け合わなければ
 という考えを。

  ※避難所の開設と運営、「共助→公助」のニュアンスが
   強く、発災直後の活動とは少々趣が異なる。

●防災勉強会に

・『命を守る』これが防災訓練の目的。
  『持ち出すものは命だけ』
    命さえ助かればなんとかなる。
 今一度、その勉強を!

●避難所に来るな!を

・避難所を開けるほどの災害ということは、ご近所は
 家屋の倒壊や火災でひどいことになっているだろう。
・避難所へ行こうとするだけの体力、気力があるのなら、
 近隣で行われている安否確認や人命救助、消火活動の
 応援をしてもらいたい。
・何も持たずに避難所へ来ても、避難所では飲料や
 食料などすぐには用意できないことを徹底。
・あわてて避難を始めても、避難所はすぐに準備できない。
   ※一時集合場所も、誰もいないかもしれない。

●「避難所へ行け」の訓練をしていると

・一般の方々に対し、
    「防災訓練=避難場所へ集まる」
 で訓練していると、避難所へ行くことばかりを考え
 るようになる。
   ※ご近所の救援活動に支障がでるぞ。
・「あわてて避難所へ来てもダメ」を徹底しなくちゃ
 ならない。
  ※地域の担当メンバーが避難所開設訓練をするのは
   必要だろうが、これは別の話。

●避難するより先に

・一時避難場所や避難所へ行く用意をする前に、ご近所の
 チェックを。
    自分が避難するくらいなら、「もっとひどいところが
    あるのでは」、という想像力を働かせよう。
・皆が避難してしまうと、要救助者が見つかってもそれを
 助ける人がいなくなってしまう。
・まずは近隣の安否確認を実施せよ。
    子供、高齢者、病人、妊婦の援護
・要救助者を見つけたとき、家屋が倒壊している、火が出ている
 など、あきらかに重大な状況になっているときは、直ちに応援
 を要請し、地域の全力をつくして救出、消火作業を実施する。
・合わせて、救出、消火、資機材運搬、交通整理の手伝いなどを
 近隣の住民に要請。
    火災だと近隣への避難開始指示も必要。
・ご近所で人命救助や消火活動、避難援護活動が行われていたら
 積極的に応援。
   ※その際、救助者がケガしないよう、十分に注意のこと。
    退路を確認して行動せよ。
    危険だと感じたときは、直ちに退く。
    まず守るのは自分自身の命である。

●誰が避難所を開けるのか

・町会で役を決めているが、担当が被災したら計画
 どうりにはできない。
・発災の時刻によっては、仕事で地域を離れてい
 るなど、あらかじめ決めたメンバーが動けない
 かもしれない。
 このような場合は、地域にいる人々で臨機応変
 に対応しなければならない。
・授業時間中なら、子供達が学校内にいることを考慮。
 勝手な避難はできない。
  ※ちゃんと開設準備がおわるまでは運動場や廊下に
   一時的に待避する(させる)ということになるだろう。

●避難所開設はあわててしない

・優先するのは、近隣の人命救助や火災の消火。
・発災後の3日間(72時間)は人命救助に地域のパワーを注ぐ。
・避難所開設は、地域のメンバーがそろい、落ち着いて
 対応できるようになってから。
    ※体育館や教室を勝手に使わないよう、
     使わせない仕組みを。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※津波の心配はないので
わが地域の場合、津波の心配は(ほぼ)ないので
  「揺れた → 逃げろ」
の必要はなし。
それより心配なのは「火災」。
火が出たらひどいことになる。
そのためにも「自助 近助」が重要。

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因縁のボリューム記号 トランジスタ技術2025年3月号

2025年2月10日:ボリューム記号のボヤキ、トラ技2025年3月号の別冊付録に再掲載
でボリューム記号の話をしたところですが、
3月号の掲載記事を眺めていて
 『ありゃ。またこんなのが』
というボリューム記号を見つけました。

「私の秋月部品箱」の中、
「お手軽可変電源TPS61088」の紹介記事です。

Tt11_20250217085901

p208の【図1】に紛れていました。
Tt12_20250217085901
   拡大
Tt13_20250217085901

可変抵抗器、2端子接続の記号と3端子接続の
記号がミックスされちゃってます。

トラ技編集部へ送った原稿、回路図などは編集部で
リライトされて著者校正として戻ってきます。
それをチェックするとき、
 「間違いは無いだろうと」
信じちゃうわけですが、それがイカんのです。
ほんとにちょっとしたところにミスが潜んでる
のです。
  恥ずかしながら、何度もチェックを
  すり抜けさせてしまってスカタンし
  とります。

今回のボリューム記号、著者さんがどんな「絵」を
原稿に使っておられたのかが気になります。


※関連
2023年10月27日:トラ技の作図能力が落ちている・・・かも

※参考
Tt14_20250217094301

※追記
JIS/IECの右下の記号「半固定・3端子」
これが怪しい雰囲気を持ってます。
Vr21

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2025年2月10日 (月)

ボリューム記号のボヤキ、トラ技2025年3月号の別冊付録に再掲載

トランジスタ技術2022年11月号に掲載してもらった
  「コラム・その部品ライブラリ,正しいですか?
これを2025年3月号の別冊付録
   フレッシャーズ企画
  いまさら聞けない回路の描き方の作法
に再掲載してもらいました。

Kk11_20250210085401

80頁の小冊子。
そのp.66に載せてもらっています。

Kk33

元のブログ記事がこれ↓
 ・2022年9月6日:んっ? ボリュームの記号が!

※続き
 ・2025年2月17日:因縁のボリューム記号 トランジスタ技術2025年3月号
怪しい記号を発見。

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2025年2月 7日 (金)

修理:マキタのLEDライトML806のスイッチがアウトに

次男からのHELP!
 「LEDライトのスイッチがきかへん」
現場で使っているLEDライト、その押しボタンスイッチが
動かなくなってしまったと。
 「おとん、直るかな?」

こんな形状。
Mk11
矢印のボタンを押すと
 側面全点灯→側面半点灯→頭だけ点灯→消灯
と点灯状態が変化するとのことなんですが、カチカチと
動かずに、押し込んだまま反応無しという状態。

さっそく解体。
Mk14
スイッチは基板にハンダされて取り付けられてました。
頭を押しても反応無し。
動きません。

Mk17
Mk18
メーカーや型番は不明。
  ※ネットを探すと、昔は部品として入手できたような
   ことが記されてました。

スイッチが付いていた基板はこんな様子。
Mk16
赤がプラスコモンで、
  赤・黄を短絡すると全点灯(0.6Aほど)
  赤・白で半点灯(0.3Aほど)
  赤・緑で頭のLEDが点灯
こんな接続です。

手持ちで何か使えるものはないかと探したところ、
「ON-OFF-ON」のトグルスイッチが見つかりました。
Mk19
このスイッチを、ボタンを押し込む樹脂パーツに取り付けて、
  上:頭LED点灯
  中:消灯
  下:全点灯
にできるかと、改造開始。
  半点灯は使えませんが「どっちがエエか?」
  と息子に確認したところ「全点灯で」と。

こんな具合に取り付けれました。
Mk20
Mk21

ご当人の意見。
  今まで、頭のLEDを点けたいときは
  カチカチカチと3回押さなあかんかったけど、
  この改造でスイッチ上一発で点くようになって便利。
だと。

※ゴムキャップ
トグルスイッチ部にゴムキャップをかぶせて
外観は元のようになるようにしました。
しかし、スイッチの棒の先端がキャップの
内側に触れてしまって、オンの保持がちょっと
不安定になってしまいました。
そこでスイッチ先端を3mmほど削って短く
しました。
ハンダ付けの端子も、内部回路から遠ざけられ
るようギリギリまで切断。

※全点灯・半点灯
これを切り替えられるよう、もう一つトグルスイッチ
をどこかに穴をあけて付けるかどうか思案中。


トラブったスイッチ、何という名称で呼んだらエエんでしょう。
  押しボタン型ロータリースイッチ
かな。

中を開けると・・・
Mk22

Mk23
左側の部材に縦溝が作ってあって、押された
ボタン部が回るようになっていましたが、
この部分が削れてガタガタになっていました。
メカ的に動かなくなってしまったのが不調の
原因。

とりあえず、手持ちの部品で修理完了。


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2025年2月 5日 (水)

CMOS ICを使った発振回路

2025年1月31日:NECは3段タイプの発振回路をすすめてる

この続きで、CMOS ICを使った発振回路、自作したエレクトロニクキーヤー
回路での例を示しておきます。
リンクするページはこの二つ。

2006年06月24日:1975年に作ったエレキーの回路図
2021年9月13日:JK-FF 4027 使用例:ロジックICを使ったエレクトロニックキーヤー

1975年の製作物、これのクロック源はトランジスタでした。
「JK-FF 4027」の記事から、回路図を拾っておきます。

0ek81_01_20250205180001
これは「4538」モノマルチを2段連結にして
クロックパルスを得ています。
モニター音用の発振回路は2段型。

0ek91_20250205180001
こっちは2段型の発振回路。
クロックパルスとモニター音用。

パルス発生の立ち上がり1発がちょっと長くなるので、
それを抑止するのにダイオードでゴソゴソしています。



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