TL082Hが良さそう
±12Vや±15V電源で動かすFET入力オペアンプ。
帯域が欲しいならAD823。
低オフセットを狙うならAD822。
を便利に使っていたのですが
・・・いつの間にかむちゃ高価に
※Rail to Railで単電源でも使える
今回の用途ではRail to RailじゃなくてもOK
だったんで、安価な「TL082」で良いかっと、
パッケージを示す型番を調べていたら、
「TL082H」というのに目がとまりました。
TL082に付くサフィックス、パッケージじゃなく
性能向上を示すのにAとかBが使われます。
それが、これに「H」です。
TIのデータシートを眺めていると・・・
これ「エエやん」っと。
「H」になって何が良くなったか
・オフセット電圧が小さく
・バイアス電流も小さく
そして、出力レンジ幅が改善。
H以外だとこんな特性表。
±15V電源で10kΩ負荷だと、そこから±1.5Vほどの
出力電圧ドロップは許してねという特性です。
それがTL082Hになると、ずいぶんと良くなります。
出力波形がグラフに出ています。
大振幅入力でも位相反転無しっと。
価格も旧来のとほぼ同じで安い。
両電源で動かすFET入力オペアンプ、こまかいことを
気にしないのならTL082HやTL072Hをどうぞ。
なにせ、安価です。
※追記
古いTL082の出力段はバイポーラTr。
TL082HだとMOS FETで描かれています。
MOSじゃなくJ-FETじゃないのかなっと?
※確認
「Architecture : CMOS」っと記されていました。
このN-ch、P-ch FETの表記方法・・・好きです。
・2016年04月08日:パワーMOSFETの回路記号:MOSFETの矢印
| 固定リンク
「電子部品」カテゴリの記事
- 「LM386N-8」って・・・(2025.04.07)
- 4000シリーズCMOSの先頭、4000Bと4000UB(2025.03.10)
- オペアンプ OPA1612じゃないぞ!(2025.02.26)
- TL082Hが良さそう(2025.01.15)
- ダイソーで買ったセンサーライト2種(2024.12.19)
「アナログ回路」カテゴリの記事
- DIPのLMC6482えらい高くなった(2025.03.07)
- バッファアンプ LT1010を使ったレールスプリッタ(2025.02.21)
- TL082Hが良さそう(2025.01.15)
- 補聴器をどうにか! #2(2025.01.05)
- 補聴器をどうにか!(2025.01.03)
コメント
データシートを見たところ
パッケージが表面実装用のモノだけで
PDIPが無いみたいなのが
旧世代人には残念かも(^^;
投稿: kitamuramasa | 2025年1月17日 (金) 04時04分
パッケージ、DIPやTO-92がラインナップされているのがずいぶん減りました。
ユニバーサル基板への手組みではピッチ変換基板を使うしかありません。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2025年1月17日 (金) 09時21分
しかし、TL082HやTL072HはこれまでのTL082、TL072(A,B,C,I…)とは別物です。
この型番名付け、TIの優しさ? それともユーザを惑わすもの?
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2025年1月17日 (金) 09時31分