修理:文化シャッターのリモコンSTX8901G
過去、文化シャッターのリモコンSTX8901Gを何度か
修理しています。
・2021年10月 8日:修理:文化シャッターのリモコンSTX8901
・2020年5月 5日:修理:文化シャッターのリモコンSTX8901G
このリモコン、水晶発振子とセラミック発振子が
ちゃんと固定されていない(2本足へのハンダ付け
だけ)ので、リモコンを落下させたときの衝撃で、
発振子の足がハンダされたプリントパターンが
はがれてしまって、動作不良になるケースが
多いようです。
今回もその故障パターン。
水晶のハンダを外すと、片側のパターンが
めくれていました。
拡大
この部分を補修したら電波が出るようになりました。
これで直ったか・・・ しかし、変調音がおかしいのです。
※チェックに使うのはこれ↓
・2018年9月23日:6LEDタイプのMAX4003 RFデテクタ
正常だと、「ピロピロピロ~~~」っと秋の虫が
鳴くような澄んだきれいな音が聞こえます。
パルスで変調されているているので
AM波として聞こえる
正常波形を簡易スペアナでみると、こんな感じ。
約315MHzにきれいなピークが出ます。
ところが、今回のは「ピロピロビャャャャ~」
という変調音。
電波を出す最初は大丈夫なのに、途中からおかしく
なり、それが異常な変調音として聞こえるのです。
こんな電波でした。
サイドが広がっています。
400kHzのセラミック発振子が異常発振をおこして
いたのが原因です。
でも、セラミック発振子そのものは大丈夫でした。
外して別の発振回路で試験してOK。
そして、この周辺の部品を絶縁物(小ドライバのお尻)で
押したら回復することもあるということが判明。
ハンダ付け不良を疑って、マイコンの足を含め、
周辺のCRをハンダ付けし直したら、正常に回復し
ちゃったのです。
どこのハンダがおかしかったまではわかりま
せんでしたが、ヒートガンで加熱しても再発し
ないし振動を加えても大丈夫だしということで、
OKと判断しました。
複合した故障原因、解決するのはなかなかやっかいです。
| 固定リンク
「修理」カテゴリの記事
- シリコン樹脂とリミットスイッチの接点(2024.09.26)
- 修理:文化シャッターのリモコンSTX8901G(2024.09.06)
- リレーの接点がぁぁぁ(2024.09.02)
- 電動シャッターが動かない リモコン操作も手動スイッチもアウト(2024.08.09)
- このネジをゆるめるには?(2024.06.28)
コメント