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2024年9月26日 (木)

シリコン樹脂とリミットスイッチの接点

定期的にやってくる修理案件。
この写真のような
Ss12_20240926105801

小さなリミットスイッチが使われていて、そのほとんどが
接触不良。
2022年9月22日:グッと押したらオフするリミットスイッチ
この時は、「グッと押したらオフしちゃう」お笑い状態
でしたが、修理ではみんな新品に交換するのが定石に
なっています。 (1台に2個使い)

で、気になるのがリード線をハンダ付けしたあとの
保護のつもりで塗られているシリコン樹脂。
私だと熱収縮チューブを使うかなぁなんですが、
この装置ではヌリッと塗られています。

で、気になるのがシリコンと電気接点。
 ・fa.omron:リレー シリコンの侵入による接触不良
ここでは、
  ・シリコンガスがリレー内部へ侵入
  ・負荷開閉のアーク熱により酸化シリコンに変化
  ・接点面に付着堆積し、接触不良
こんなことが記されています。

しかし、オムロンの「シリコーンガス雰囲気中での試験事例」の
表を見ると、
 ・低電圧小電流ではアーク放電が無いので
  接触抵抗の増大はみられない
となっていて、普通の電子回路ではシリコンは無関係
なんかなぁっと読めます。

修理案件で使われているリミットスイッチの接触不良、
単純な経年劣化によるものなのか、そばに塗りつけられ
たシリコン樹脂から出る「瘴気」が悪さして劣化を早め
ているのか、いかがなもんでしょね。

外したリミット、たいていの場合、B接側のほうがひどい
接触不良をおこしています。
  B接なんでいつもオンのはずが導通無し
ベロを何度も動かすと徐々に回復してくるという状態です。

 

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コメント

酢酸系(サビ)やオキシム系(銅の腐食)のシリコンボンドを、電子機器に使用するのは金属腐食の原因になったと思います。酢酸系はサビの発生、オキシム系は銅の腐食など。
そのため、電子部品の振動対策などではアセトン系のシリコンボンドを使用していました。
ホームセンターで入手できる建材用のシリコンボンドは、酢酸系やオキシム系が多かった気がします。

投稿: ワンオペ在宅介護中のオジサン | 2024年9月26日 (木) 19時18分

このリミットスイッチに塗られていたのがどんな素材かはわかりません。
同じ装置内で、塗ってないリミットスイッチがあれば比較できるんですが・・・

ちょっとくっつけておきたいときは信越シリコーンの「脱オキシムタイプ」と記された「一液型RTVゴム KE45T」というのを使ってます。
しかし、これにも、
『脱オキシムタイプは、硬化時に密閉状態になるような条件で用いると、銅腐食を起こす場合がありますので、他の製品(脱アルコールタイプ、脱アセトンタイプ)をお使いください。』
と注意が記されています。

化学製品はむつかしいです。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年9月27日 (金) 08時59分

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