武田コーポレーション enecon SLD3-2P (600mAh) 1200cyc目
600mAhと単3サイズでは破格の低容量。
容量が小さい分、大きな充放電回数に耐えられるのか
思ったのですが、そうではないようです。
前回、800サイクル目の報告が 6月22日 。
※実験装置の都合で400サイクル
ごとの報告となります。
前回、800サイクル目の内部抵抗が103mΩ。
今回、1200目だと230mΩと大きくなり、劣化が
進んでいるようです。
※追記
1200サイクルまでの充放電時間と充電完了電圧の
グラフがこれ。
最初の頃の充電は目一杯の132分。
-ΔV検出する前に、132分に達しで充電を止めています。
0.5C:2時間率 + 10%の時間 =132分
放電も400サイクルあたりまでは定格容量目一杯。
800サイクル手前で充電時間が132分を切るように
なり、-ΔV検出が始まります。
-ΔVは10mVに設定。
JISでは5~10mVと。
ところが・・・
1200サイクル手前の1186サイクル目と1193サイクル目
の充電で「-ΔVの検出に失敗」して目一杯の132分充電が
行われています。
この部分だけを抜き出してみました。
直前、直後はちゃんと「-10mV」を検出して充電が
止まっていますが、1186cycと1193cycを失敗しています。
さらに拡大。
電圧軸を10mVにしてみます。
1186cycと1193cycは「-9mV」しか下がりませんでした。
このため-ΔVでの充電停止に失敗したのです。
もうひといきだった
この電池の容量が小さいので、0.5C充電だと
300mAと充電電流が小さいので充電末期の電圧変化に
対する影響も小さいのでしょう。
-ΔVの発生は電池温度の変化、充電による発熱が関係
します。
周囲温度の影響も出てきます。
夏場ですので、仕事してるときはエアコンが働いてます。
ニッケル水素電池、なかなか奥深いです。
『偽の-ΔV』というのも出現します。
・パナソニックeneloopスタンダード単3「BK-3MCC」60%(72分)放電で偽の-ΔV出現
・ダイソーReVOLTE単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有) 偽の-ΔV発生
※電池あれこれ(まとめ)
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