マイナス電圧をちょこっと作ってくれるIC
単電源オペアンプを使った直流アンプ、
「困ったぞ」
となるのが、ゼロボルト付近の不感帯。
A/Dコンバータと組み合わせると、値として出てく
るので「なんとかしたいなぁ」となります。
私の場合、あれこれ悩むより別部品が必要になっ
たとしても「マイナス電源」を付けちゃって
±電源でオペアンプを動かします。
チャージポンプ型の負電圧コンバータが便利かと。
トラ技2011年1月号の特集記事
「定番デバイス 555」に、
チャージポンプICの特性調査を載せてもらいました。
※関連
・2018年7月23日:反転型チャージ・ポンプIC:LM2776
先日、TIのオペアンプ TLV9152 のデータシートで、
オペアンプの負電源に入れられた何やら見慣れない
型番のICが目にとまりました。
型番が LM7705 。
三端子レギュレータっぽい名称。
7805や7905の親戚かと思う型番です。
調べてみますと「負のバイアス・ジェネレータ」
という名称。
英語だと「Negative Bias Generator」
出力電圧は安定化された「-0.23V」。
正側供給電圧にもよりますが、20mAほど
取れる性能です。
電圧が欲張らないのが面白いです。
最近のオペアンプ、電源供給電圧の最大が低いもの
が多くなってきてます。
例えばMCP6072(低オフセット品)だと6Vが最大。
±5Vでは使えないのです。
こんなオペアンプを使う場面で「ちょこっとマイナス電圧」
が役に立ちそうです。
DigiKeyで120円ほど。
高価なものではありませので、何かのときに使ってみますわ。
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コメント
今回の導通チャッカーにも使われていますか?勉強になります。
投稿: 渡邉 | 2024年8月 2日 (金) 20時31分
>7705
リセット信号発生用のTL7705と間違えそう(^^
投稿: kitamuramasa | 2024年8月 3日 (土) 12時05分
kitamuramasaさん。確かに!
TI社内でのLM勢(旧ナショセミ)とのチカラ関係は如何に? てなところでしょうか?
LM7705のデータシートが2008年。
TL7705が1982年。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年8月 5日 (月) 10時24分