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2024年8月 2日 (金)

マイナス電圧をちょこっと作ってくれるIC

単電源オペアンプを使った直流アンプ、
  「困ったぞ」
となるのが、ゼロボルト付近の不感帯。

Ll1_20240802173601
A/Dコンバータと組み合わせると、値として出てく
るので「なんとかしたいなぁ」となります。

私の場合、あれこれ悩むより別部品が必要になっ
たとしても「マイナス電源」を付けちゃって
±電源でオペアンプを動かします。
チャージポンプ型の負電圧コンバータが便利かと。

トラ技2011年1月号の特集記事
  「定番デバイス 555」に、
チャージポンプICの特性調査を載せてもらいました。

※関連
2018年7月23日:反転型チャージ・ポンプIC:LM2776

先日、TIのオペアンプ TLV9152 のデータシートで、
オペアンプの負電源に入れられた何やら見慣れない
型番のICが目にとまりました。
Ll2_20240802173901 

型番が LM7705
  三端子レギュレータっぽい名称。
  7805や7905の親戚かと思う型番です。

調べてみますと「負のバイアス・ジェネレータ
という名称。
英語だと「Negative Bias Generator

こんな回路例が示されています。
Ll3_20240802174101

出力電圧は安定化された「-0.23V」。
正側供給電圧にもよりますが、20mAほど
取れる性能です。

電圧が欲張らないのが面白いです。
最近のオペアンプ、電源供給電圧の最大が低いもの
が多くなってきてます。
例えばMCP6072(低オフセット品)だと6Vが最大。
±5Vでは使えないのです。
こんなオペアンプを使う場面で「ちょこっとマイナス電圧」
が役に立ちそうです。

DigiKeyで120円ほど。
高価なものではありませので、何かのときに使ってみますわ。

 

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コメント

今回の導通チャッカーにも使われていますか?勉強になります。

投稿: 渡邉 | 2024年8月 2日 (金) 20時31分

>7705
リセット信号発生用のTL7705と間違えそう(^^

投稿: kitamuramasa | 2024年8月 3日 (土) 12時05分

kitamuramasaさん。確かに!
TI社内でのLM勢(旧ナショセミ)とのチカラ関係は如何に? てなところでしょうか?

LM7705のデータシートが2008年。
TL7705が1982年。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年8月 5日 (月) 10時24分

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