防災グッズには「ろうそく」は必要か?
8月7日に、地域での防災の会議があって、その
翌日に日向灘の地震。
「南海トラフ地震」が近づいているのかと騒がれ
始めました。
で、防災グッズについてです。
2019年に作成した、地域(生野区・中川校下)の
防災マップがこれ↓。
・中川防災マップ(pdf)
その中、「非常持ち出し品」の説明に
『照明にロウソクは使わない』
と明確に記しています。
やはり、火災の危険があり、照明には適さないのです。
というのも、皆さんがろうそくでイメージされるのは、
・お仏壇やお墓で使うろうそく。
・お誕生日ケーキで使うろうそく。
で、照明として使うにはろうそく立てが必要です。
ろうそく立ての中心にある針状金物にろうそくの底部穴
を差し込んで灯りを点すという、見るからに不安定な使用
状態になってしまいます。
非常時でもないのに、仏壇に供えたろうそくが火元という
火災もおこります。
いろんな地域の防災マップ、非常用の準備品として
「マッチ ライター ろうそく」のセットが記されて
いるかと思いますが、このときに頭に浮かぶろうそくの
形って、やっぱりお仏壇のろうそくでしょ。
探せば、転倒の心配なく安心して使える、
・非常用クリアカップローソク 12時間使用
・非常用コップローソク(マッチ付) 24時間使用
・価格.com : 非常用ろうそく
こんな商品も出てきます。
あえて持ち出し品のリュックに入れるのなら、こんなのを。
しかし、ろうそくより、より多くの電池を。(新しいので)
と思ってしまいます。
手で回す発電機タイプのライトやラジオ、これも実用的では
ありません。
まともに照らそう、鳴らそうとすると、どれだけ大変か。
一度体験してみれば良いでしょうね。
電気エネルギーをまともに得ようとすると、それなりのパワー
が必要です。
※参考
・https://x.com/消防庁
屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないで 。
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コメント
ライトやラジオの手回し発電機がたいへんという話、こんなたとえ話をします。
・1Wの電力は毎秒1J(ジュール)のチカラで得られる。
・1Jは、例えば100gのものを1m動かす仕事量。
・1kgなら10cm。
・これを1秒で持ち上げたら1W。
・500mlの缶ビールなら毎秒20cmで持ち上げる動作。
1WのLEDランプ、定格電圧が3.3Vとしら0.3A流れます。
電源が乾電池だとけっこうな電流。
これを光らすために手回し発電する時のチカラ、缶ビールを上下に振る動作で想像できますでしょうか。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年8月11日 (日) 17時11分
手回し発電機付ラジオの様子。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/36.html
こんな様子です。
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これで、単3ニッカド(2本)を充電すると、ゆっくり回して0.2A、チカラをいれて回すと0.3A程度になります。
もっと早く回したくても、ハンドルにかかる負荷が重くなって、高速回転できません。
60rpmくらいがやっとです。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年8月11日 (日) 17時25分