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2024年6月11日 (火)

磁石にくっつく電線

X(Twitter)へのラジオペンチ(@radiopench1)さんの書込み
  ・https://x.com/radiopench1/status/1800049049447616881
  『AliExで買った安物のジャンパーワイヤーの
   ピンが磁石に付いたので』
を見て、
  「こないだアマゾンで買ったモジュールに
   ジャンパ線がおまけで付いてあったなぁ」
っと、引っ張り出してきました。

まとまったケーブルに磁石を近づけると・・・
ピン部分だけじゃなくケーブルごと磁石に
くっついて、ぶら下げられました。
Cm10

せっかくですので、この電線もどきにどのくらいの
「抵抗」があるのかを調べてみました。

Cm11

使ったのは「1A定電流電源回路」。
  ・トランジスタ技術2023年1月号
に掲載してもらってます。
  『電源の短絡場所を見つける!基板ショート・チェッカの製作
   汎用タイマIC「LMC555」を使った1A定電流電源回路』

過去、これを使って低抵抗をあれこれ計ったこと
があります、その延長です。

1A定電流回路 「足」を測ってみる
1A定電流回路 「バナナ」を測ってみる
USB-Aコネクタの接触抵抗

比較するのはちゃんとしたフラットケーブルの電線。
1.27mmピッチ、AWG28のケーブルを裂いて1本抜い
てきました。
Cm12

両方とも芯線は7本。
で、オマケのワイヤ(左)は銅色
AWG28のほうはスズメッキ線が使われているので銀色

両方とも同じ長さ(30cm弱)にして、両端から1Aの
電流を流し、その内側で電圧を計ります。
  (四端子法での測定)
ところが・・・オマケ電線には1Aが流れません。
電流計を間に入れて計ったら0.48A。
その状態で電圧が205mVとなりました。
ということは「430mΩ」。

AWG28のほうはちゃんと1A流れて56mV。
「56mΩ」と計算できます。

AWG28電線の特性を見ると、1kmで約200Ω。
1mだと200mΩ。 ということは30cmだと60mΩ。
ざっと合っています。

オマケ電線はAWG28電線の8倍近くの抵抗を持って
いるということになりました。

こりゃ、つなぎをスカタンしたとき、回路の
「保護抵抗」になるかもしれません。

※参考
 ・銅覆鋼線  (どうふく こうせん:Copper Covered Steel)

※追記 (6月15日)
コネクタ部を含めて抵抗を計ってみました。
オマケ電線、片方がオス。もう片端にはメスが付いています。
両端のコネクタに短く切った別のオマケ電線を挿して、
外から1Aを流し、その内側の電圧を計ります。
Cc41
「655mV」と出たので「0.655Ω」。

プラス側の電線のコネクタに近いところを剥いて
金属を露出させて、電圧を計るとコネクタ部での
ドロップが読めます。
Cc42
「61mV」とドロップ電圧。
ですので接触抵抗+電線抵抗が「61mΩ」。

熱による変動が気になるところですが、
追いかけてもしかたないので、ここまで。

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コメント

>オマケ電線はAWG28電線の8倍近くの抵抗

軟鋼の抵抗率はだいたい銅の10倍弱だから
色は銅でも鉄製電線なのは間違いないところかも。

極細銅メッキ軟鉄線は磁気シールドのメッシュに使うから
そのあたりから「流用」した?

投稿: kitamuramasa | 2024年6月11日 (火) 14時56分

その後、コネクタ部を含めた抵抗値を計ってみました。
まぁ・・・「アカンやつ」は変わりません。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年6月19日 (水) 11時57分

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