赤外線リモコン受信モジュールの不思議
発端は、夏のイベントに向けての準備。
校庭キャンプの「きもだめし」。
・2023年9月4日:LEDドライバー、どうしよう
イメージ図として描きましたが、子供達の接近を
人感センサーで検知して、オバケ役を照らそうと
いう試みです。
現時点、すでに3セットできあがっています。
そんな中、せめて1セットだけでも、センサー回路
と照明回路の間をケーブルレスにできないかという
要望です。
※現状は4~5mの電線を引っ張るように
そこで、リモコン用の赤外線受信モジュールを使って
試してみました。
回路的には、およそ、こんな雰囲気です。
38kHzが赤外線LEDを駆動するキャリアの周波数。
それをおよそ600Hzの方形波(duty 50%)でon/off
します。
赤外線受信モジュールからは600Hzの信号が出て
くるのでトーンデテクタ(LM567 = NJM567)で判別
して、照明回路をon/offしようという構成です。
手持ちの赤外線受信モジュールを使い、バラックで
試していたときはOK。
38kHzキャリアの600Hzに素直に反応して出力が
オンします。
ところが・・・アマゾンで「VS1838B」という赤外線
モジュールを買って入れ換えてみたら・・・
動作がおかしくなりました。
38kHz+600Hzの信号を持続させても、およそ0.3秒たつ
と赤外線モジュールの出力がオフしてしまうのです。
信号をいったん切って再開すれば出力は出るのですが、
次も0.3秒でオフしちゃいます。
連続的な信号を受けてくれないのです。
断続しないといけないのです。
※手持ちのモジュールはそんなことにはならない
何かヒントはないかといろんなモジュールのデータを
探してみました。
「おお。さすが秋月やん」と出てきたのがこれ。
・赤外線リモコン受信モジュール PL-IRM0101
簡単なタイミング図ですが、
データ区間100msが最大で休止25ms
にしろと書かれていたのです。
それに倣って断続させてみましたが、まだ不安定です。
「100ms + 25ms」を続けると、2秒ほど経過で受けなく
なってしまいます。
休止期間の問題かと、もうちょっと「50ms」まで
長くすると安定に受けてくれるようになりました。
・こんなとき、デューティ比を自由に設定できる
パルスジェネレータが役立ちます。
38kHzのキャリアに600Hzの信号を乗せて、
それを100ms間オン、 50ms間オフを繰り返す
ことになりました。
他の赤外線リモコン受信モジュールだとどうな
るかは不明です。
手持ちのリモコンでは、断続のことは何も考えずに
動きましたんで。
※追記 VS1838B のおかしな動作
500ms駆動しているのに出力が250msほどで
切れてしまう。
連続出力できない。
※センサー出力は600Hzのパルス。
100msオン+25msオフで繰り返すと・・・
出力に抜けが生じる。
100msオン+50msオフだと正常に出力。
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