「電池あれこれ」、グラフのまとめを更新
自作した充放電チェック回路で、いろんな単3ニッ水
充電池をイジメています。
JIS C8708:2019(ニッケル水素電池の寿命判定用
充放電手順)で得られたグラフをまとめておきました。
・電池あれこれ
JISでは50サイクルごとに行う0.2C放電での
放電時間(電圧が1.0Vまで低下する時間)を見て
寿命を判断します。
※5時間率ですので300分。
それが60%の180分になったら寿命と判断。
※もう一回確認の充放電サイクルを行います。
この50サイクルごとの放電状態を追うより、
電流の大きな1~49サイクルでの0.5C充放電の
時間変化を追うほうが、実際の運用での劣化状態を
示しているように感じます。
※0.2C放電では電流が少ないので判定が甘い。
※「継ぎ足し充電による延命効果」(放電時間を
6割に押さえたら寿命が延びるかも)も試し
ました。
充電池を使う上で何がいちばんアカンか・・・
それは「突然死」。
その存在がグラフとして記録できたのです。
※突然死があるかもは体験的に分かってい
ました。
でも、急速充電器を使っての通常の運用状態では
「充電を失敗したんが原因とちゃうか?」と
なってしまって、その瞬間が見えませんでした。
どんなタイミングで突然死が起こるのか・・・
それがこの充放電実験を続けていて捉えることが
できました。 貴重なグラフかと・・・
※時間がかかります
この充放電実験、結果を出すのにむちゃ時間がかかります。
2時間率での充放電、待ち時間をゼロにしても1サイクルが4時間。
電池が元気な間は、待ち時間を加えると1日であたり5サイクル
ほどしか進めません。
実験装置では400サイクル(8クール)を区切りとして、データを
まとめるようにしていますので、これに2カ月以上。
例えば4400サイクルを「走った」タミヤのNEO CHAMPだと
開始が2021年11月。
終わりが2023年11月。
2年かけて得られたグラフです。
※調べたのはこの1本
充放電の結果に対する評価・・・
たまたま調子が悪いのに当たったかもしれませんし、
調子が良かったのに遭遇したのかもしれません。
周囲の温度管理もしてません。(私の仕事場)
この点、実験装置の絡みでどうしようもありません。
※コメント先
・https://bwt.blog.ss-blog.jp/2023-03-31
(書けてないかも)
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