74LVC1G57と1G58で作るXNORゲートとXORゲート
マルチファンクション・ゲート 1G57,58,97,98 で
紹介しました74LVC1G57と1G58。
この二つはつなぎ方でXNORとXORゲートが作れます。
こんな接続。
XORゲート、何に役に立つかは
・「チャタリング除去回路」じゃなくって「チャタリング発生回路」をどうぞ
パルスの両エッジが欲しい時に便利なんです。
XORゲート、74シリーズなら7486。
CMOSなら4030と4070。 4077がXNOR。
でも単体で使うと、グリッチが出るかもしれません。
そこでシュミット入力のインバータを入れると、この点は
改善されるのですが、出力は負のパルスになります。
1G57と1G58だと入力がシュミットなんで安心して
CR遅延回路を挿入できます。
両エッジ検出で、負パルスが欲しい時は1G57。
正パルスだと1G58。
※注意点
・シュミットのスレッショルド付近で電源電流が増大します。
・小さいです。 足間ピッチが0.65mm。
※関連
・トラ技2021年1月号『私の部品箱<110>』
※追記:シュミットを入れずに74HC86だけで
エッジ検出をした時に出るグリッチの例
つながるのがカウンタだと余計にカウントするかもしれない。
※追記:74LVC1G58を使って両エッジ検出した
ときの電源電流変化。
Vdd側に入れた0.1Ω両端の電圧を電流検出アンプ
で増幅。 50倍ゲインのINA199。
CRがつながるシュミット入力のスレッショルド付近で
電流が増大。
けっこう大きいぞ。
※周波数、2.4kHz→2.5kHzが正
※参:「Nexperia」のデータシートに記された電源電流波形
「TI」や「Diodes Incorporated」のデータシートに
入力レベルによる電流変化のグラフは出ていないので
今回の両エッジ検出のように積極的にシュミット機能を
利用するときは要注意。
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