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2023年11月 1日 (水)

C-MOS ICの入力ピンをオープンにすると


MMさんからのコメントで未使用「74HC74」の端子処理

の話が出てました。

ブレッドボードを使ってゴソゴソしていたところだったので、
74HC74を捜索。
モトローラのと東芝のが見つかりました。

7_12

HC74にはフリップフロップが2つ入っていて、
入力が CLK D /SET(/PR) /CLR(/CL) の4本。

/SET(/PR)をHに、/CLR(/CL)をLにして、CLKとD入力に対し
0~5Vのノコギリ波を加えてみました。 
チップの電源は5V。

道具はこれ↓
2023年9月27日:6年ぶりの改造:0Vから出力電圧が直線的に上昇するノコギリ波発生回路

  ※オシロ波形のメモ、「三角波」と記してしまいましたが
   正しくは「ノコギリ波」。

電流の測定ツールはこれ↓
2022年12月14日:Arduino UNOを使ったUSB電流計 4桁表示も

電流検出抵抗が75mΩ。
電流検出アンプが100倍。
出力電圧を100で割って実ドロップ値を求めて、
それを電流検出抵抗値の75mΩで割ったら電流が
計算できます。

Hc74

まず、東芝の74HC74。 (クリックで拡大↓)
Hc74_004
Hc74_005
Hc74_003

続いてモトローラの74HC74
Hc74_001
Hc74_000
Hc74_002

電源電圧の中央付近で電流が増えてます。
いわゆる貫通電流。
入力部のバッファに電流が流れるのでしょう。

/CLR=Lで出力を固定できる条件ですが、やはり入力端子の
放置はマズイです。
ハイインピーダンスなので、放置入力の電位がどうなるかは
周囲の環境次第。
近所にパルス信号が走っていたら、その誘導を受けてしま
います。
74の出力(Qと/Q)は変化しませんが、電源電流がうろうろと
挙動不審に。
面倒でも、ちゃんとしておかないといけません。

※関連
2020年04月25日:Arduino やっぱり気になる放置ポート
2020年05月02日:Arduino 放置したポートが及ぼす電源電流変化 
2020年05月02日:Arduino ポートの初期化と通信設定

※参考
(続)その未使用ピンをどうにかしなさい! アナログデバイセズ


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