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2023年10月11日 (水)

電子負荷:Trの絶縁シートをどうしよう

120W電子負荷 予備実験#2 冷やすのはファンだ! では
パワートランジスタをヒートシンクにベタ付け。
ヒートシンク全体がプラス端子につながっていますので、
注意が必要(ちょっとじゃなくだいぶと)です。

TO-3Pタイプのシリコン絶縁シートを調べると、
・秋月
  TO-3PH
  マックエイト放熱シート(サーコン)CW-4
・共立
  信越化学工業 TC-30TAG-2
・Digikey
  「filter/熱/パッド-シート」
これを見ると、いろんな形状いろんな性能のが出てきます。

その性能、「熱伝導率 W/m・K」で示されている場合と
見慣れた「熱抵抗 ℃/W」で記されているものに分かれます。

  W/m・K表記は値が大きい方が熱を通す。
  ℃/Wだと小さい方が熱を通す。

例えば、数値として、
  TO-3PH   1.1W/m・K
  CW-4    0.39℃/W
  TC-30TAG-2 1.4W/m・K

熱伝導率の逆数が熱抵抗になるということですので、
1.1W/m・Kは0.91℃/Wになる勘定。

秋月だと、値の張るCW-4、TO-3PHの2倍以上、ヒートシンク
に熱を伝えられるという解釈になるでしょか。

ただ、Digikeyの表では熱抵抗と熱伝導率が逆数の値に
なっていないものもあって、単純に逆数にしているのじゃなく、
測定方法(温度とか)が異なるということなのかもしれません。
「熱抵抗」の単位として「℃/W」ではなく「cm2・K/W」という
のも出てきます。
この点、どうなんだという気がします。

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コメント

マックエイト放熱シート(サーコン)CW-4 についての情報です。
マックエイトのカタログでも、当初は0.39℃/Wになっていたので、すごい性能が良いと思い購入してしまいましたが、どのサイズのものも同じ値になっており詐欺まがい広告だったので、秋月を含め訂正を要請しました。そもそもマックエイトのカタログに「従来のシリコンラバーより約7倍の熱伝導率があります」と記されていますが、実際は1.2W/m・Kしかなく、従来の放熱用シリコンラバーと比較をしていない詐欺まがいの広告で、値段の高い割には費用対効果がまったくありませんので、みなさんも注意してください。

投稿: | 2024年8月 8日 (木) 07時18分

なるほど。
で、簡単に・・・「どれがおすすめ?」なんでしょか。
この手の部材、条件をそろえて「比べて」みないとはっきりしないものが多く、「これエエでっ!」が分かれば安心して使えます。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年8月 9日 (金) 15時08分

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