« 昨日の修理:板状電極(?!)の電解コン | トップページ | C-MOS ICの入力ピンをオープンにすると »

2023年10月31日 (火)

トラ技の作図能力が落ちている・・・かもの続き

2023年10月27日:トラ技の作図能力が落ちている・・・かも
トランジスタ技術2023年11月号
  「メカ式7セグを使ったラジオ周波数表示回路」

しつこいですが、この続き。
  磁気反転式表示器が出てきたので、
  興味深く読んでいたら、アラが気に
  なり出したという次第。
掲載回路図で気になるところが、さらに出てきました。

p.73の「・」抜けのすぐ上。
AM帯とFM帯の周波数入力切り替えにHC157が使われています。
Ca1
その未使用入力端子がオープン。
C-MOS IC使用法の基本に反しています。
TTLならほったらかしでエエんですが、C-MOSは
HかLにレベルを安定させとかなくちゃなりません。

よく見ると、ディケードカウンタ HC390のBクロック入力も、
C結合だけ。
常にクロックが入る場所ですが、これも×。

その下のU21インバータは1M抵抗で帰還してアナログ的動作を
期待。

さらに、p.72のHC373も未使用入力がオープン。
Ca2

「×」マークがプルアップ抵抗接続なりを意味する注記が
あるのかと探したのですが不明。
未使用出力端子にも「×」が付いてますし。

そして、p.76のC14。
「なんだぁ この描き方は」という表記。
Ca3

貫通コンデンサ」かと思いましたよ。

筆者さんの手抜きなのか、編集側での作図ミスなのか・・・
「ちょっとなぁ」です。

|

« 昨日の修理:板状電極(?!)の電解コン | トップページ | C-MOS ICの入力ピンをオープンにすると »

重箱の隅」カテゴリの記事

トランジスタ技術」カテゴリの記事

コメント

昔の話です。年上の同僚の回路図を見ると、74HC74の空き回路の処理が気になりました。
D,CLKはオープン、PR,CLはそれぞれVCC,GNDに接続。私は、D,CLKもVCCかGNDに接続しないと駄目ですよと指摘した次第。
すると、「いや、これで合っている。PR,CLを適切に処理しているから、勝手に動いたりすることはないし、そもそも空き回路だから問題ない」と反論され・・・
その後の私の言い方が悪かったのか、相手を怒らせてしまった、苦い経験でした。

投稿: NM | 2023年11月 1日 (水) 07時18分

放置入力端子の影響を調べてみました。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2023/11/post-9791e0.html
やっぱり、ちゃんとしとかないとダメです。
この波形データがあれば「やっぱ、あかんで~。ほれ見てみ」っと言えたでしょうなぁ。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2023年11月 1日 (水) 17時21分

実験有難うございました。
当時の自分は設計2~3年目の下っ端で、でもCMOSの入力はオープンにしちゃいけない事ぐらいは知っていた程度です。
そんな下っ端から言われた方も気分が良くなかったでしょう。もめていたら、係長が来て説明してくれておさまったのでした。

投稿: NM | 2023年11月 1日 (水) 18時18分

ICの足で入力オープンはともかくとして(ダメですが)
外部入力のカウンタ入力でCだけというのは
ラッチアップも怖いかもしれません。
これ設計した人は技術部から配置転換ですね。
(営業に飛ばすとも言います)

投稿: kitamuramasa | 2023年11月 4日 (土) 18時25分

「動いているからエエねん」っと考えるヒトも多いんでしょうなぁ。
電子回路工作に限れば・・・ネットに氾濫するいろんな情報(工作そのものや技術解説風の記事)、間違った(おいおい。ちょっと待て)のがいっぱい見つかります。

※Arduinoが出てきて、ハードもソフトもお手軽になったからかと。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2023年11月 5日 (日) 12時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 昨日の修理:板状電極(?!)の電解コン | トップページ | C-MOS ICの入力ピンをオープンにすると »