マルチファンクション・ゲート 1G57,58,97,98
ゲートIC、乾電池1本で使うなら「74AUP」(0.8~3.6V)。
2017年11月18日:百均歩数計で作る「カウンタ」
で使用例を紹介しています。
今回、「1.65~5.5V」が使用電圧範囲の「74LVC1G」、
この1ゲートICを何種類か買っておこうとして、
『せや。 あれあれ。』と思い出したのが、
デジットblog 2015年04月06日:これは便利!マルチファンクションゲートICが入荷しました!
※トランジスタ技術2014年3月号「私の部品箱」
『小回りが利くマルチユースな
6ピン・ロジック 74LVC1G97』
にも紹介されています。
6ピンのICで、つなぎ方でいろんな入力が実現で
きます。
それでも、あれこれしようとすると4種類が必要。
※メーカーの解説図、片側を負論理にしたANDが描かれ
ているので、このように書き換えています。
1G57と1G58の違いは出力段のORが
非反転か反転になっているのかの差。
同じように1G97と1G98も出力段の違い。
「57、58」と「97、98」の差は。
・57はXNORが作れる。 58はXOR。
・97、98はデータセレクタが作れる。
74LVCシリーズですので、入力トレラント(max 5.5V)機能を
持っています。
電池2本の電圧範囲2~3Vでゲートを動かして、0~5Vレベル
の入力電圧で制御することができます。
これはなかなか便利。
そしてもう一つの特徴が、3つの入力全部がシュミットに
なっているということ。
あれこれ信号をインターフェースするにはこれはありが
たい。
もう一つ。 74LVC1Gシリーズを調べていて、こんなのを発見。
74LVC1GX04
「04」なんでインバータかと思いきや・・・
「水晶発振子ドライバ」として作られています。
こんな接続で使います。
(TIのデータシートより)
水晶発振に特化した「1GX04」という品種は「74LVC」だけ
みたいです。
※XORゲートの応用
片方の入力をH/Lすることで、バッファとインバータを
切り替えできます。
※74LVCの電源電圧範囲
CQ出版の古い規格表だと「1.65~3.6V」と記されています。
トラ技記事の抜粋でも
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2004/09/p165-166.pdf
でも「1G」タイプ(1ゲートもの)だと「1.65V~5.5V」に。
14ピン以上のピン数の「74LVC」は、
1.65V~5.5Vと1.2V~3.6V、そして1.2V~5.5Vが
混在しているようです。
個別のデータシートをよく見ましょう。
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