電磁石の接触面の状態で保持力が変わるの?
2022年9月8日:飛んだ! どこへ行ったぁ~ ここにあったぁ~
に絡むメカの修理。
修理メカには二つの電磁石が付いています。
※写真は修理後の
コイルの断線もなく、両方ほぼ同じ電流値。
ところが黄色側の保持力がえらい弱いのです。
電磁石で引っ張る相手はこんな金物。
※緑四角が磁石と接触する部分
メカの動作前、先端の四角い金具部分が、片方ひとつだけ
通電された電磁石にくっついています。
メカが動き、2つ同時に奥に引っ張られると、磁石が
通電してないほうは、そのまま引っ張られて先に奥に
引っ込みます。
磁石にくっついている方は、磁石で保持されているので、
少し遅れて磁石に打ち勝って解放され奥に行きます。
この微妙な時間差でメカの動きを制御するという仕掛け
になっています。
今回は、この黄色の磁石の保持力が弱くって、反対側と
ほぼ同時に離れてしまい、うまく制御できないという
トラブルが生じました。
メカの動きをスムーズにするため、清掃したり注油したり
してもだめ。
青と黄の違いを見ますと・・・黄色電磁石のヨーク先端と
引きつける相手側金物先端の表面が汚れていました。
黄色側の両方に何かが付着していたのです。
マイナスドライバの先でゴシゴシ。
溶剤を付けた綿棒でゴシゴシ。
最後は2000番の紙ペーパーでこすって表面を
きれいにしたら・・・回復!
※上の写真は作業後のもの
汚れが付着したとき写真は撮っていなかったので、
説明は難しいのですが、水垢のような感じ。
でも、けっこう固かった。
※水に溶けたカルシウムでも固着してたのか
ちょっとしたことなんでしょうが、磁石のチカラって
こんなに微妙なものなんだっと思い知らされた次第です。
※前の記事、飛んでいったスプリングはこのメカを
奥に引っ張る機構にくっついています。
これ↓もこのメカの話。
・2022年9月22日:グッと押したらオフするリミットスイッチ
※「美和ロック」の磁気カード式ドアロック装置「MCL」。
その修理依頼です。
ほとんどが電池液漏れによるダメージ。
そしてリミットスイッチの接触不良。
磁気カード読み出し回路の異常もやっかい。
今回のは、初体験で、原因が分からずたいへんでした。
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