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2023年7月24日 (月)

修理した装置が止まった・・・水晶発振回路

1月に修理した映像分配装置、動作不良で再修理です。
この時は単純に、「発振してないぞ」ということで、
「水晶発振子」がアウトになったんだろうと推測。
手持ち品に交換したら動き出しました。
同じ装置が再びアウト。

水晶発振部の回路、こんな具合。
X1
実回路で使われていた抵抗、1005サイズで
抵抗値は記されていません。
テスターで計ったら、ICのサンプル回路どうりの
Rf値=100kΩが使われていました。

思えば・・・100kΩだと「ゲイン不足にならないか?」
っという心配が。
数MHz~10MHz台の水晶発振回路で使うRfは、なにも
考えずに「1MΩ」というのが普通です。

ということは・・・水晶発振子が悪いのじゃなくて
使っているRfが小さすぎて発振しないのかと想像。
Rfを1MΩに変えたら無事に発振しだしました。
  ※Rdも0Ω→470Ωに

寒いときに修理して、暑くなってアウトになったのか・・・
いじった後、キュウレイやヒートガンで冷却加熱して
もOKでした。
これで様子を見てもらいます。

※トランジスタ技術2017年3月号の
 別冊付録「アナログウェアNo.1」が
 水晶発振子の解説。
Aa11_20230725094901
その中の「Q&A」に出ていた「Rf」の話を
ピックアップ。
Aa2_20230725094901

「HCU」インバータでのゲイン、20dB(10倍)ほど
と記されていました。

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コメント

「HCU」のインバータ、Rf値を変えた時の利得(数MHz~20MHzあたりで)ってどんなもんなんでしょ。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2023年7月25日 (火) 08時54分

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