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2023年6月 7日 (水)

不安な接続記号「●」

回路図の配線、電線や部品をつなぐ記号は「●」。
  ※「T」字でつなぐ場合だと省略の
   可能性があります。

過去、「十字接続はやめよう」を唱えたことがあります。
 ・2014年11月15日:回路図での交差信号の描き方
 ・2016年07月01日:回路図、配線の交差と接続
 ・2017年7月10日:「十字接続は避ける」

図書館にリクエストした
  ・富田 豊 著 『すぐに使える!オペアンプ回路図100

C51_20230607140001

この本を眺めていたら・・・
  ちょいと不安な「●」が出てきました。

・2-39 対数変換回路 (p.53)

Cc20
←★ のところの「●」。
 「何か部品につながるんとちゃうか?」
 「配線のつなぎを忘れてへん?」
っという不安を感じます。

さらに、2つあるトランジスタの型番も「なんだこれ?」
  2SK2920は東芝の200V・5AというSW用MOS FET 。
  2SC2920だと富士通の400V・15A。パッケージはTO-3。
何を誤植したんでしょ。

もう一つ。第2章 オペアンプ回路解説の最初。
・2-1 反転増幅回路 (p.12)
Cc23_20230607140401

拡大
Cc24_20230607140401

鉛筆書きで訂正されていました。

※正誤表を発見!
https://www.maruzen-publishing.co.jp/fixed/files/pdf/293331/errata_pdf_293331.pdf
  対数変換回路のはありませんでした。


※追記

ARO さんから指摘のあったログアンプ回路の図、
記事内に残しておきます。

ICL8048のブロック図
L10
私の製作物ではこんな回路を使っていました。
  ・「大声トライアル」の大声レベル測定用のログアンプ
L11_20230612090801

詳細は→ http://www.vector.co.jp/soft/dos/hardware/se298245.html
測定値は「0~255」の範囲で、単位は「なん点」。
校正用機材が無いので「dB」ではありません。

手持ちの本にはこんな回路が出ています。

  ・稲葉保著「精選アナログ実用回路集

L12_20230612090801


  ・玉村俊雄著「OPアンプIC活用ノウハウ

L13_20230612090901
L14_20230612090901

AROさんの指摘が正しいかと。

※さらに追記
正体不明の2つのトランジスタ「2K2920」。
これ、2N2920  の誤植と推測 。

6本足パッケージの
「デュアル NPN トランジスタ」
  60V 30mA 350mW

220

2n

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コメント

図2.52の回路図を見ていて、違和感がありましたので、少し調べて
おりましたら、対数変換ICのICL8048にたどり着きました。
https://drive.google.com/file/d/1OcOVHN2135irXJHCSsXeTvR6xi4yWoT4/view?usp=sharing
同ICのデータシートのFunctional Diagramとくらべてみますと、
・右側のトランジスタのエミッタとコレクタが逆
・右側のOPAMPの+入力と-入力が逆
のように思われました。

投稿: ARO | 2023年6月11日 (日) 12時47分

本文にログアンプ回路例を追記しておきました。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2023年6月12日 (月) 09時25分

「2K2920」→「2N2920」かと推測。
デュアル NPN Tr 60V 30mA 350mW TO-78-6

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2023年6月15日 (木) 20時25分

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