三和の針式テスター「GP-5」不調
長いこと使っている三和の針式テスター、
「各レンジの応答はあるのだけれど、針の振れが悪い」
という症状。
「回路図ありませんか?」と三和電気計器のサービスに
問い合わせたら、
・1982~1994年まで生産されていた機種。
・残念だけれど資料が出てこなかった。
とのこと。
このテスター、内蔵電池の液漏れで2012年に修理していました。
・2012年11月14日:テスターの電池が液漏れ
「どこかの抵抗でもおかしくなったか」と、メータの配線を
外してから(電池も)、それぞれの抵抗値をチェックしてみま
した。
しかし・・・異常なし。
マーキングされたのと、そんなに違わない値です。
怪しいなぁっと思ったのが半固定抵抗。
「ちょんちょん」と触ると・・・復活!
これの接触がおかしくなっていたようです。
※調整方法が不明のため、交換はせず。
とりあえず復旧できましたが、ちょっと不満があります。
指針の動きがスムーズじゃありません。
例えば10Vレンジで、半分の5Vを加えて針を振らせたとき、
4.8Vくらいで針が止まってしまうのです。
停止後、メーターの保護カバーを指先で一回「トン」と
叩くと5Vぴったりに指針が来るという状態になっています。
可動コイル中心部の軸受けピボットの問題かと思うのですが、
これの調整ってどうすれば良いのでしょう。
中心軸はマイナスドライバで回ります。
その外に固定用ナットが。
ちょっと回してみたけど(半回転ほど)、改善は
見られませんでした。
「壊れてもよいメータでコツをつかんで」ということに
なるでしょかなぁ。
この指針のヒステリシス現象、
佐藤テック君ところの「SH-83TR」
でも生じています。
相談を受けたのですが、私にはお手上げで・・・。
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コメント
アクリルカバーの静電気が悪さしている、ということはないでしょうか? まぁそれですとゼロがズレるとかも出ますが。
投稿: JI3KDH | 2022年10月18日 (火) 20時37分
OPアンプ1石でできる簡易型静電気検出器
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/1007.html
これで見てみましたが、カバー表面や外装に帯電はありませんでした。
電圧印加や指先だけじゃなく帯電するものでこすったりと。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年10月19日 (水) 09時49分
保証は出来ませんが、
「可動コイル中心部の軸受けピボットの問題かと思う」という事であれば、
ドライシリコーンオイルで軸受けの潤滑を改善すればスムーズに動く気がします。
というのは、我が家では動かなくなった針式時計(腕時計、置き時計とも)数台にドライシリコーンを吹き付けて再稼働出来ています。
テンプ部とギア部を中心に湿るくらい吹き付けて乾いてから蓋をしています。
低分子シリコーン類は電子回路に不具合を起こすなどとも言われていますが、3年以上何の不具合も無く時を刻んでくれています。
腕時計は30年以上前に購入した物ですが、電池交換しても動かず10年以上放置していました。
元々はドアのヒンジのキシミ改善で購入したのですが、シリコーンオイル以外の余分な成分が入っていないから使ってみました。
KURE シリコーンルブスプレーです。
投稿: mytoshi | 2024年4月21日 (日) 20時34分
ダメ元で、シリコンスプレーをシュッシュしてみますわ。
前回のおもちゃ病院では「箱をバラせないオルゴール」の修理(回転が渋く音がまともに出ない)にシリコンスプレーが活躍。
隙間から箱の内部にノズルを入れ、メカ付近に向けてシュッシュ。
エアダスターも追い打ち。
これで回復しました。
箱をバラせない:無理にバラそうとすると復元不能になるかも。外装木板が接着剤でくっつけてあって、その上から化粧紙が貼られていた。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2024年4月22日 (月) 08時32分