FDKの長寿命電池「HR-AAULT」がやってきた
2022年6月8日:FDK製「高耐久ニッケル水素電池」登場か!?
でFDKの「HR-AAULT」という長寿命ニッケル水素電池を
知りました。
あれこれ入手先を聞いてみたのですが、どれもアウト。
工業向け、量産向けの電池で、一般には販売しないと・・・
しかし・・・(FDKさんに直接お願いして)
サンプルを3個いただきました。
※過去のトラ技投稿記事などの実験
実績をお示しして。
やってきたのは単3形状をいくつか直列にして使う
組み電池用のもの。
プラス極の形状が一般電池とは異なり、飛び出て
いません。
全体長が少し短くて、市販の急速充電器にはセットで
きないのです。
製作してあるJIS C8708:2019実験用充放電回路
はBULGIN社の電池ホルダーを使っているので、
電極をちょっと曲げれば安定した接触が得られます。
ですんで、さっそく充放電実験を開始。
初回放電から4回目の充電、こんなグラフになりました。
組電池を作る用途だからなんでしょう、
ほぼカラっけつでした。
長期保管したときの残量も気になるので、残り2本も
なんとか満充電しておきたいところです。
そこで・・・市販の急速充電器のプラス電極を内側に
ちょっとだけ折り曲げられるように「改造」してみました。
まずはサンヨーの「MC-MR58」。
樹脂ケースを削って、電極が内側に入るようにします。
充電の様子です。
とはいっても、外から観察できるのは充電池の電源
AC100Vの消費電力。
お手軽電力計を使って充電の様子を記録してみました。
50分ほどで充電が終わりました。
(あまり面白くないグラフです)
もう一つの充電器はパナの「BQ-CC21」。
これは電池電圧をモニターできるように改造して
あります。
これで、充電器の消費電力、電池電圧、電池側面温度
の変化を記録してみました。
こんなつなぎです。
結果。
1時間弱で充電が終了。
充電末期の電池電圧の上昇が見えています。
電池側面の温度は10℃ほど上がっただけ。
この充放電実験は長丁場になりそうです。
※「BQ-CC21」関連の過去記事
・2021年5月22日:お手軽電力計でeneloop単3の充電を見る
・2019年8月9日:東芝インパルス TNH-3A 内部抵抗増大中
・2014年02月14日:ひょっとしてこのカバーのせいで?
・2014年02月19日:ひょっとしてこのカバーのせいで?#2
※「FDK HR-AAULT」を検索していたら・・・
・http://aacycler.com/battery/aa/fdk-hr-aault/
この電池でしょう。 海外では手に入る?
実験機材
http://aacycler.com/about/how/
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コメント
電池の表面温度測定、TO-92プラスッチックパッケージのLM35じゃなく(熱応答が良くない)、小型サーミスタ(フィルムにはさまれてる)の「103JT」のほうが良いかなぁ。
TO-92だと電池への密着が「もうひとつ」という感じ。
ちゃんと作ってあるんですが、「お手軽」じゃない。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-63e0bc.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年9月25日 (日) 14時31分