「3・1/2桁」の由来が出てこないか調べてたら、こんな十字接続が
デジタルテスターの桁数表記「3・1/2桁」とは何?
を、調べてみるため(手持ちの書籍、雑誌からは発見できず)、
図書館に「デジタルテスター」「マルチメータ」絡みの
古い本をリクエストしました。
何冊かやってきたので目を通したところ、「3・1/2桁」や
「3.5桁」という言葉は出てきましたが、
「1/2桁」「0.5桁」の解説は発見できずでした。
しかし、こんな面白い「図」を発掘できました。
オーム社,1987年発行
吉住司著 「ディジタルマルチメータ技術」
※著者さんの略歴には
タケダ理研開発部と。
この本の【図1・6】に
・2017年7月10日:「十字接続は避ける」
で紹介した接続方法が出ていたのです。
D1とD2の接続、十字になるのを嫌って斜め線でつなぐという表記に
なっています。
もう一つがこんなOPアンプの表記。
IC-11の反転入力に、論理回路の反転入力記号の「○」を
付けてありました。
普通、アナログ回路だと、非反転入力は「+」、
反転入力は「-」で表現しますが、これはこれで
斬新な表現かと。
※この本の他の図でもこの表記がありました。
これを許せるかどうか・・・いかがでしょうか?
※関連
・2011年01月31日:1/2桁とは
・2011年08月10日:1/2桁とは 「セグメント説」
・2022年6月29日:デジタルテスター「FLUKE 87IV」の赤外線通信
| 固定リンク
「技術史」カテゴリの記事
- CQ ham radio 5月号に「14年ぶりに改正されたJIS規格」の記事(2025.04.26)
- 4000シリーズCMOSの先頭、4000Bと4000UB(2025.03.10)
- NECは3段タイプの発振回路をすすめてる(2025.01.31)
- トラ技11月号 異端の記述:『オペアンプ』(2024.10.24)
- 「水晶板ピエゾ電気計」とは(2024.08.20)
「重箱の隅」カテゴリの記事
- 1/1023監視団 活動中!(2025.03.10)
- DIPのLMC6482えらい高くなった(2025.03.07)
- 因縁のボリューム記号 トランジスタ技術2025年3月号(2025.02.17)
- ボリューム記号のボヤキ、トラ技2025年3月号の別冊付録に再掲載(2025.02.10)
- NECは3段タイプの発振回路をすすめてる(2025.01.31)
コメント
図4・1の平滑コンデンサ、この+/-への「斜め接続」は「コンデンサの足に直付け」を示していてエエ感じかと。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年9月20日 (火) 11時52分
コメント先:
https://kesoku-blog.com/?p=1935
・アナログ計器の階級とかデジタル計器の1/2桁(.5桁)の話 2019年11月27日
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年9月21日 (水) 09時15分
・BCD説 : オレンジ電子工作 C-メータの製作
リンク先がhttp→httpsになったので
https://geolog.mydns.jp/www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/3925/c-meter.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年9月21日 (水) 09時22分