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2022年9月28日 (水)

回路設計はデータシートの熟読から。 スペックをちゃんと調べろ!

8ピンのATtiny85、14ピンのATtiny84のA/D入力絡みで
ちょいと失敗。

◆状況
・テスト用ジグ作り。
・内蔵のADCを使ってアナログ電圧を測定。
   サーミスタで温度測定
・基準電圧はできるだけ低くしたい。
   サーミスタの自己発熱の防止
・内蔵基準電圧の1.1Vを外に引っ張り出せれれば
 良いんだが、tiny85もtiny84もそれはできない。
   Arduino UNOのATmega328Pは可能
・基準電圧を外部に持たせて、Arefピンに供給か。

こんな考えで回路を組んだのです。

◆参考:基準電圧の切換
ATtiny85の場合
VccかArefか、内部の1.1Vあるいは2.56V。
85_0

ATtiny84の場合
VccかArefか、内部の1.1V
84_0

この基準電圧選択で
 「内部の1.1Vが使えるんだから、Arefピンに外部の
  基準電圧として1.1Vを加えてもかまわないだろう」
と、勝手に推測。

これが間違い。
A/D変換のスペック表を見ますと・・・
ATtiny85
85_1

ATtiny84
84_1

いずれのチップもAref:外部基準電圧の最小値は「2.0V」

外部から1.1Vを入れると・・・
  A/Dから全ビットHのデータが出てきます。

Arefに入れてる電圧が低いんやぁ」の原因に到達するのに
えらく手間取りました。
I/Oの初期化ルーチンで、A/Dの基準電圧をVccや内部電圧に
切り替えると正しく変換。
おもわく通りのデータが出てきます。
ところがArefにして外部からの1.1Vだとアウト。

その後、データシートを熟読したら「最小2.0V」という
記述を発見
したという次第です。
  Aref電圧も徐々にアップすると、1.5Vくらいから
  データが出始め、2.0Vのちょい手前から安定になる
  という挙動でした。

 

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