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2022年7月 8日 (金)

手持ちの赤外線リモコン受光モジュールを発掘してみたら・・・

「糸ようじ」のプラケースを使うシリーズ:赤外線リモコンチェッカー
は、ずいぶん古い赤外線リモコン受光モジュールを使いました。
部品箱を発掘してみると、似たようなパーツが出てきました。

Rr1_20220708174001

何かの捨てる機器から取り外して「いつか使うかも!?」で
置いておいたもの。
  ※こんなことしてるからモノが増えるわけで

製作した赤外線リモコンチェッカーで使ったのと同じのが
もう一つありましたんで、シールドケースを開けてみました。

Rr2
ソニーの"CX20106A"が見えています。


※実験
  ・2022年7月23日:周波数つながりで、赤外線受光モジュールのBPF周波数

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コメント

こんばんわ.いつも拝読して楽しませていただいております.

 CX20106A!懐かしいです.
 若輩の頃のある朝,上司が一辺1mもあろうかという四角形の自作ループアンテナを担いで出社してきました.
 なんでもJG2ASとかいう周波数40kHzの長波標準局が時報タイムコードの送信を開始したので,それをデコードするんだ!という鼻息でした.
 ふぅん…と話を聞いて,その場はそれっきりだったのです.実は前職で某無線機メーカーの標準室へ,私のうっかりで切ってしまった高価なRFヒューズの交換品をもらいにいったのです.怒られるかと思ったら,室長さんが世間話のついでに長波標準電波とやらを長さ数mのホイップアンテナで受信しているようすを見せてくれたことがありました.あぁ,あれか!と思い出しました.
 そこから,いたずら心がむくむくと膨れあがりました.一辺1mもあるループアンテナとか,長さ数mのホイップとか,使いにくくてしょうがないですよね?
 たまたまですが赤外線リモコンの副搬送波は38kHzだから,赤外線リモコン受光用ICのCX20106Aが使えるかもしれないと考えて,そのデータシートとにらめっこしたところ,可変周波数のBPF内蔵でゲインが100dB超もあるので,これはイケル!と判断し,JG2AS受信機にしてみました.早速,秋葉原の秋月電子通商でCX20106Aを使った受光モジュールを1個400円で買い求めて,実験したのですが異常発振しまくってあえなく玉砕….ストレート受信機は無理でした.
 悔しいのですがストレート受信機による位相同期はあきらめて,タイムコード復調に絞ることに方針転換しました.CX20106AをBPF付き100dBアンプとして使い,その出力をDBMのSN16913AとPLLトーンデコーダのNE567をVCO代わりに使ってシングルスーパーを構成し,ポケットに入るJG2AS受信機を作りました.アンテナは中波ラジオのバーアンテナに大容量のフィルムコンデンサを抱かせてそのまま流用しました.1週間程の試行錯誤で完成した受信機の外形は,たばこ2箱ぶんぐらいでした.電源は単5マンガン電池×4本の6Vです.受信音(モールス信号)をオーディオ出力するほか,タイムコードをTTLレベルで出力しますが,そのデコードにはPC9801Noteを使いました.
 当時のJG2AS(現JJY)は茨城県三和町にあって,空中線電力は10kWとかだったかな?実効輻射電力は,その1/10ぐらいだったかも?自作ポケッタブル受信機を持って,その送信アンテナの根元まで近づいたことがあります.おおらかな時代でした.
 ポケットに入るサイズながら,JR山手線の車内でもタイムコードを受信できました.そのポケット受信機をくだんの上司に見せたら,とても感心してもらえました.(^^)v

投稿: 大方宗太郎 | 2022年7月 9日 (土) 00時26分

なるほど。高ゲイン狭帯域アンプとして使うわけですな。
"cx20106a application circuit"
で、検索すると回路例があれこれ出てきましたが、かんじんのオリジナルのデータシートが見つけ出せてません。
5ピンにつながる抵抗で中心周波数が変わるみたいなんですが、どのくらいの帯域幅が実現できたんでしょうか。
トーンデテクタ「567」みたいなPLLを応用していたのかな?

https://www.nict.go.jp/publication/kiho/29/149/Kiho_Vol29_SI_No149_pp279-289.pdf
に、JG2ASのあれこれが出ていました。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年7月 9日 (土) 13時36分

店主さま,
 レスありがとうございます.
 当時のデータシートがありました:
http://semiconductors.database-net.com/sony/CX20106A-CXA1261M.pdf

おぼろげな記憶でゲイン100dB超と書きましたが,データシートによると約80dBですね.
 
>どのくらいの帯域幅が実現できたんでしょうか。
 データシートによると-3dB帯域幅で5kHz@40kHzぐらいでしょうか.Q=8ぐらい.

>トーンデテクタ「567」みたいなPLLを応用していたのかな?
 NE567はPLLのVCOだけを局発として流用しました.

 内蔵BPFの動作原理はデータシートに記載されていませんが,おそらくOPアンプによるジャイレータとか負性抵抗コンバータによるBPFだろうと想像いたします.

 

投稿: 大方宗太郎 | 2022年7月 9日 (土) 19時52分

pdfの在処、ありがとうございます。
紙にプリントしときます。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年7月10日 (日) 16時13分

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