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2022年6月29日 (水)

デジタルテスター「FLUKE 87IV」の赤外線通信

IrDA絡みでひょんなことから見つけたFLUKEのデジタルテスター
model 87IVの赤外線通信

このテスターを買って22年ぶりの快挙!
こりゃ、使えそうです。

まず、資料。
 ・EEVblog Electronics Community Forum ≫Fluke 87IV please whisper in my IR
この中で通信コマンドが記された資料が示されていました。
 ・http://www.pewa.de/DATENBLATT/DBL_FL_FL187-9-89IV_BEFEHLSSATZ_ENGLISCH.PDF
   ※これが見つかったから試せたわけで!

こちらでは、こんな具合に対向させて通信してみました。
F10
テスター側の赤外線ポートは頭。
楕円形の黒い窓です。

記事内の写真、テスター内部見ますと、TIの「UART←→IrDA」
インターフェースIC「TIR1000」が写っています。
  ※このIC、昔からあったんですな。

この↓記事でテスターをバラして中を見ています。
 ・2018年3月19日:FLUKE 87IV、切り替えダイヤルが回らない!
よく見ると・・・
IrDAモジュールとTIR1000が写っています。
当時の写真を引っ張り出してきました。
F11_20220629091901
「HPL837」。 この下側がボディの「窓」。

F12

右隣は発振器かなぁ。
「FPX7?37」と読めます。

※検索で
  ・マルチメーターの歴史

※桁数表記「3・1/2桁」について
フルークのデジタルテスターをあれこれ検索していたら、
このページ、
  ・デジタルマルチメータの基礎と概要 (第1回) 「DMMの歴史と変遷」
に「桁数表記」の話が出てます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  参考ですが、DMMの桁数について触れます。
  前述したように、DMMはハンドヘルドタイプの
  3.5桁からベンチトップの8.5桁のものまで多種
  多彩です。
  最大の数値表示が、1999のものも4000のものも、
  3.5桁や3-1/2などの呼び方をしますが、正確を
  期す(底数10の対数で解く)と、
    1999表示は3.3桁、
    4000表示は3.6桁、
    6000表示は3.8桁、
    9999表示でフル4桁
  ということになります。
  しかし、この表現は、一般的にはあまり
  使われていないようです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

log 1999」は「3.3008…」。 確かに3.3桁っぽいです。
しかし、「1999」表示のテスターは、「0~+1999」
じゃなくマイナス側も含めて「-1999~+1999」を
表示してくれます。
ということで、正の値だけでlog変換して桁数を
出すのは間違っているような。

※過去記事
  ・2011年01月31日:1/2桁とは
  ・2011年08月10日:1/2桁とは 「セグメント説」


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コメント

これは一気に使い勝手が上がりますね。
昨今の通信できるテスターと同じではないですか。
特殊なツールやソフトを使わず(バイナリではない)UARTから文字でコマンド送信・データ受信というのはお手軽ですね。

投稿: なんぎ | 2022年6月29日 (水) 21時31分

常用できるようにまとめてみます。

測定コマンド「QM」を繰り返し送出するのと、返ってくる測定データを確認するための通信用ツールが必要です。
まず「QM」送る。
「応答無し」あるいは「0」なら異常でQM再送へ。
「1」で正常でその後にデータが続く。
受けたデータの「1」とヘッダー:「QM,」は不要なので取り除く。
PCとつなぐにしても、シリアルポートが2組要ります。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年6月30日 (木) 12時15分

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