モノリシックパワー(MPS)社製ブーストコンバータIC「MP3120」試運転
電池電圧チェッカーでは、検査する電池からLED表示の
ための電力を取り出しています。
使っているのはリニアテクノロジー(現在はアナログデバイセズ)製
の「LTC3400」。
およそ0.8Vの電圧があれば起動します。
これで、計測と表示を行うマイコンのための電源約3.8Vを出力
します。
このLTC3400、徐々にですが価格が上昇。
今は一つ700円くらいになっています。
※昔は350円くらいだったのに。
製造終息品ではなく現行品です。
似たようなスペックの「石」がどこかに無いものかと
探していました。
・同じピン配置
プリント基板のパターンや部品を
変えたくないので。
・同じような能力
0.8Vで起動してほしい。
見つけたのが「モノリシック・パワー・システムズ」の
「MP3120」。
デジキーだと250円くらいの価格です。
スペックで少々異なるのはフィードバック電圧。
LTC3140が「1.192V~1.23V(typ)~1.268V」となっているところ、
MP3120だと「1.17V~1.21V(typ)~1.25V」と少し低くなっています。
※およそ2%。 誤算の範囲かと。
さっそくですが、試してみました。
ひさしぶりに引っ張り出してきたDCコンバータの実験回路。
・反転型チャージ・ポンプIC:LM2776の特性
なんかで、この実験回路を使っています。
2010年に製作したもので、マイコンは「ATmega88」。
※Arduino-UNOを使い始める前です。
組んでいるユニバーサル基板がサンハヤトの「ICB-98」。
「紙エポキシ」なんで切りやすい。
そして、◎パターンはハンダメッキで、手組みに使うのに
最高だったんです。
ところが、ラインナップから外れちゃいました。
ハンダ無しのフラックス仕上げのタイプが出ていますが、
作業の時に手で触ると銅箔面が傷んじゃって使いにくい。
で、このシリーズは使わなくなっちゃいました。
こんな回路。
MP3120を小基板に組んで、
3.75V出力での、入力電圧を0.1Vステップで変えながら
負荷電流を変えて、出力電圧の変化と入力電流の変化を
グラフにします。
LTC3400は3.3Vと5.0V出力で計っていますが、およそ、
似たような感じです。
・2010年11月04日:LTC3400の特性
実機(電池電圧チェッカー)に取り付けてみて様子を見ます。
※LTC3400の標準回路
※MP3120の回路
R1=1MΩ、R2=470kΩ、L1=10uHで試しました。
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