プリント基板用リレーのピン番号
真空管のピン配置は1番から右回りに2,3,4・・・
それがDIP ICだと、左下の足が1番で左回りに2,3,4・・
重要なのが、真空管は「BOTTOM VIEW」で下から足を見ます。。
DIP ICになると「TOP VIEW」となって上から見たところ。
昔話になりますが、プリント基板用リレーのピン番号で混乱した
ことありませんか?
例えばオムロンのG5V-1リレー。
カタログから外観をピックアップ。
その端子配列がこれ。
BOTTOM VIEWで記されています。
ICのTOP VIEWに慣れてきた頃に、BOTTOM VIEWの絵が出てくると
ちょいと混乱します。 (・・・混乱しました)
G5V-1のコイルには極性がないので間違って反対にしてもリレーは
駆動します。
しかし、A接点とB接点が逆になって「あれれ?」な状態に。
手組みの試作だと修正できるので良いのですが、
ピン番を勘違いしてプリント基板を起こしちゃ
うとアウト!
サーフェスマウント端子のリレーを使ったときに気が付いたのが
端子配置の表現。
※使ったのはオムロンG6Kという2回路の小型リレー。
足が下に出たプリント基板用端子のリレーはBOTTOM VIEWで示されて
います。
ところがサーフェスマウント端子になると、ICと同じようにTOP VIEWに
なっています。
どちらも同じなのですが、きちんとピン番号を確認せず「ぱっと見」で
組んでしまうと「あらら」。
みなさん、勘違いしたことありませんか?
これがプリント基板用端子のG6Kリレー。
ピン番号はこれまでどおりにBOTTOM VIEWで描いてあります。
サーフェスマウント端子になると・・・
ピン番号の表記の方法がTOP VIEWに。
同じ品種のリレーでも、実装方法の区別でピン番表記の向きが
異なります。
※表記の上下方向が変わるだけで、同じものですよ。
G6Kのコイルには極性があるの、誤って上下を逆に見てしまうと
リレーが動きません。
※でも、このリレーの場合、A接、B接は大丈夫。
※似たような話
・GP-IBコントローラ TMS9914のピン名称
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コメント
お話の基板用リレー、方向マークをDIP ICの切り欠きと同等と見れば、左下ピンから反時計に番号を振るという規則に合いそうですね。常用する部品であれば忘れぬうちにCADの部品ファイルを作成しておきたいところです。
ところで基板用ではない通常のリレーのピン番号法則を知っていると、更に混乱しそうです。2回路用は欠番があったりしますので尚更ですね。
投稿: 通りすがり | 2022年3月 7日 (月) 05時53分
基本、メーカーのカタログ(データシート)は「正しい」「間違ってない」ですんで。 『ちゃんと読め!!』『勝手に解釈するな!!』かと。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2022年3月 8日 (火) 20時44分