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2022年2月21日 (月)

Behzad Razavi 著「アナログCMOS集積回路の設計」 表紙の回路図

Behzad Razavi 著「アナログCMOS集積回路の設計」 ・・・続き

表紙の回路↓、決着をつけたいので、ブレッドボードに乗せてみました。
B12_20220219153301

C00
オペアンプはLMC6482。
上側のP-ch MOS FETは2SJ527。
下側のN-ch MOS FETはGNDへの負荷として10KΩで。
非反転入力のスイッチは、直接続のと10KΩを通して
の接続の2つに。
コンデンサは0.1uFで。
電源電圧は5V。

C21_20220221130801

SW1をオンして非反転入力を直接続すると・・・
C11_20220221130601
細いパルスが不安定に出ます。
 (机上で誘導を受ける感じ)

SW2をオンした時。
C12_20220221130801
パルス幅が広がりますが、それでも不安定。
拡大すると↓
C13_20220221130801
意味のある回路に思えませんが、どうなんでしょか?

※追試
負荷に発振止めのコンデンサ(☆)を入れ、
反転入力にボリュームをつなぐと、「0~Vdd間」を
可変できる「可変電圧出力電源」になりました。
C03
これを狙ってたん? 
でも、元回路だと出力0Vなんだけれど・・・。
非反転入力のスイッチは何の役目を・・・。
ランプ波が出るわけじゃなし。

※追記
本の中に「オペアンプ + P ch MOS FET」を使った回路がないかと
探してみました。
  こんな時は紙の本。 電子データ(PDF)ではパラパラめくり
  で目的物を発掘するなんてできません。
応用編のほうで2つ発見。
Dd1_20220222090601
VCOの解説で、定電圧回路を構成。

もう一つ。
Dd2_20220222090701

赤字で記しましたが、(b)は「+/-」を合成(加算)する部分が
逆です。
PMOSでアンプの出力位相が逆転するので、+/-を入れ替えないと
フィードバックが正しく動きません。
NMOSを使った(c)はそのままでOK。

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コメント

この本、読んでみますと教科書的なまとめかたがしてあるのです。
説明、解説の記述のあとに「例題」と「回答」、そして章の最後には「問題」が出ていているのです。
・図なんたらの回路の電圧利得を計算せよ。
とか、
・この増幅回路の同相除去比を求めよ。
など。
ということで、表紙の回路にもきっと何かの「秘密」があるんじゃっとか考えた次第です。

「ナショセミ」の「ボブ・ピーズ」さんの本「Troubleshooting Analog Circuits」とはちょっと趣が違います。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/2441.html

投稿: 居酒屋ガレージ日記 | 2022年2月24日 (木) 08時44分

「Troubleshooting Analog Circuits」、PDFになっているような・・・
2値化でされてて写真は不鮮明ですが、回路図は見れます。

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwi71qiwmJf2AhU7slYBHb4AAgkQFnoECAQQAQ&url=https%3A%2F%2Fxdevs.com%2Fdoc%2F_Books%2FOpAmp%2FTroubleshooting%2520Analog%2520Circuits%2520%2528Pease-1991%2529.pdf&usg=AOvVaw0PIA2gRIqzfy9xq1K-dPGS

投稿: 居酒屋ガレージ日記 | 2022年2月24日 (木) 10時59分

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