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2022年2月15日 (火)

『インフルエンザは征圧できるのか』

いつものように図書館で。
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インフルエンザは征圧できるのか
  著者:青野由利 2009年11月発行

2009年に起こった「新型インフルエンザ・パンデミック」を
まとめたものです。
著者は毎日新聞科学担当論説委員さん。

私の旧ブログでもこんな記事を書いていました。
 ・2009年08月02日:新型インフルエンザでイベント中止
    ※我が地域では中止にはならなかった。

この本の第1章「豚から人へ」にこんな一文があります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 保健所に設けられた発熱相談センターにも
 電話が殺到し、発熱外来にも感染を疑う人
 が押し掛けた。
 「限界だ」という声に拍車をかけたのが、
 経済的打撃を憂慮する大阪府の橋下徹知事
 らの発言だった。
 「このままでは都市機能が麻痺する」。
 橋下知事は桝添要一労働大臣に訴え、対策の
 緩和を訴えた。
 「弱毒なのだから、季節性のインフルエンザ
 と同じ対応に移すべきだ」というのが主張の
 内容だった。
   :
 「季節性と同じ」という言い方は、「いわば
 政治的判断」である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これ、2009年の話です。
今の話じゃありません。
橋下氏、知事だったんですなぁ。

また、今のCOVID-19でも、中心になっておられる方の
発言も。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 政府の新型インフルエンザ対策本部専門家
 諮問員会委員長を務める尾見茂も、6月24日
 に日本プレスクラブで講演した際に、こう
 ぼやいた。
 「今回は、季節性と明らかに似ているところ
  と、明らかに違うところがある。
  病原性が弱いから安心、強いから心配とい
  う構図にならない。
  でも、何回説明しても、マスコミはそう書い
  てくれない」。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今へそのまま持ってきてもおかしくない発言です。

第7章「21世紀の闘い」、その締め括りです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 インフルエンザはこれからもパンデミックを
 起こすだろう。
 次のパンデミックを、人類はどのように迎え
 撃つことになるのか。
 その時に、今回の経験がどう生かされるのか
 今はまだ、インフルエンザそのものの振る舞い
 と同じように、まったく予測がつかない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


※参考
2009年新型インフルエンザ ―「未知の感染症」をどのように報じたのか?―

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