JIS C8708:2019実験でのニッ水電池、初回放電の様子
ニッケル水素電池のJIS C8708:2019充放電実験、
・「電池あれこれ」まとめ
の中から、2020年2月あたりからのブログ記事をピックアップ
してもらえれば、新しい手順での充放電実験の様子が見えるか
と思います。
まず、JISの新しい手順「JIS C8708:2019」に気付いたのが
・2019年6月24日:ニッ水電池のJIS規格「JIS C8708:2019(7.5.1.4)」が読める
これに対応した実験回路を作り始めたのが
・2020年2月16日:JIS C8708:2019充放電試験回路製作中
そして、1分ごとの充放電データを全部取り込むために作ったのが
・2020年4月24日:Arduino-UNO + SDカードでシリアルデータロガー 完成形
これを作るまでは、50サイクルごとの0.2C放電のデータや、
各サイクルごとの充放電が完了した時間や電圧は記録して
いましたが、「1分ごとの全充放電データ」の記録はして
いませんでした。
大量のテキストデータ。
400サイクルで2.5メガバイトほど。
記録するのにPCを通電しておくのも、
電気代がもったいないしということで。
ですので、初期に行った充放電実験では、「初回の放電グラフ」
は残っていません。
0.2C放電で、何分かかって「1.0V」に達したのかは調べられ
ますが、その放電電圧の変化は残してなかったのです。
初期に充放電実験を行った
エネループ・スタンダード、ReVOLTES
富士通1900mAh、富士通2450mAh
このあたりの初回放電データが抜けています。
それ以降のは、「SDカード・シリアル・データロガー」が
順調に動き始めて、全充放電データを残すようにできました。
今回、初回の放電データと、初回数サイクルまでの充放電の様子が
残っている電池のデータを拾い出して、グラフにしてみました。
初回の放電ということは、「電池を買ってきてすぐに使えるかどうか」
ということにつながります。
初回放電の「0-D」の赤線が右へ延びていて、
なおかつ電圧を高く維持しているのが
「充電する前でも長く使える」
電池を意味します。
※初回放電の詳細データを残さなかった4つの電池、
その放電、充電時間の様子です。
1分ごとの電圧変化は残っていませんが、充放電が
終わった直後の経過時間は記録されています。
0.5C放電での時間が、2時間=120分からどれだけ
離れているかで、電池容量が推測できるかと。
・ReVLTESは120分越えなんで、実容量はもっと大。
・EBLやenevoltは盛り過ぎなんじゃあ。
・タミヤ・NEO CHAMPの充電、-ΔVで止まらずに
132分のリミットで止まってる。初回放電時間が
短いぞ。
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