焼け跡にプリントパターンが見える
不二サッシ製電動窓開閉コントローラの修理依頼。
あらま珍しい「8749」で制御されていました。
ケースへの刻印から1996年製のようでした
故障原因は、電源部の焼損。
過大な電源電圧が加わった?
100V仕様なのに、工事のミスか事故で200Vを
入れてもたのような?
ひどいのがモータ駆動用の19V系。
LM317の周辺が焼損。
51Ωの抵抗がはじけてます。
ガラエポの基板が焦げてしまって、アラまな状態に。
部品を外して様子を見ると・・・
抵抗の周囲に信号線が走っていて、そのラインもろとも
焼失しています。
焼けの巻き添えを食って、6本の信号パターンが断線していました。
このままではつなげないので、信号線の入りと出の場所
をチェックして、焼けた部分でつなぐのではなく、
出入りの元をジャンパーすることで対処しました。
同一面のつなぎは良いんですが、基板の上と下をつながな
ければならない信号がありました。
基板サイズがケースギリギリなんで、ジャンパー線は基板の
外を回せません。
そこで、スルーホールに入ったハンダを抜いて、できた穴に
ジャンパー線を貫通させるという手法で対処。
「うまく動いた」とメールを頂戴して、一件落着。
手強い修理案件でした。
マイコンやモータ駆動回路が生きていたんでうまく
いったわけでして。
マイコンの信号とパワー段がフォトカプラで絶縁されて
いたんが幸いしたのでしょう。
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