修理:オンボード・スイッチングレギュレータ回路
とある制御回路基板の修理依頼。
「電源が入らない」という故障内容。
AC100V供給のスイッチングレギュレータ回路が載っていて、
それが動いてません。
電源投入の一瞬だけ出力電圧が出るんですが、すぐにドロップ。
制御部回路に外から電源を加えるとマイコンや周辺が動き出した
んで、一安心。
電源部の故障だと判断できます。
長年稼働したスイッチングレギュレータ、故障原因のほとんど
がコンデンサの劣化。
AC100V入力の平滑コンデンサか出力段の平滑コンデンサ、これを
交換すれば動き始めることが多いかと。
でもダメでした。
どんな制御回路かと追いかけてみたら・・・
富士電機製の電源制御ICが使われていました。
型番が分かればデータシートが引っ張り出せます。
※便利な世の中です。
データシートのサンプル回路を見て「おっ」と気になった
のが、ICの制御電圧を供給している回路。
スイッチングトランスからダイオードを通って平滑して
ICのVCCに電源供給。
これを追いかけたら電解コンデンサが使われていました。
この小さなコンデンサ、これがアウトになってました。
交換で復活。
めでたしめでたし。
で、ここからが昔の話。
2018年9月20日:バッファロー WiFiルーター 「WHR-G301N」故障
この故障電源。
一次と二次の平滑コンデンサは正常でした。
この時の写真をよく見ると、もう一つ小さな電解コンデンサが
基板に載ってます。
この電源、ひょっとするとこれが悪かったのかも。
捨ててしまったんで、もう確かめられませんが、
今度、似たような修理が来た時は注意しておこうということで。
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