BLUE BACKS 『時計の科学』に中波AM電波時計の解説
セイコーの中波を使った電波時計「TD402」、この修理の
ために作ったのがこれらのツール。
・中波振幅変調電波発生回路 いわゆるAMワイヤレスマイク
・時報発生回路 【Pu Pu Pu Pi~】
今日の昼、図書館で借りてきた本に、この時計の由来が解説され
ていました。
織田一郎著 BLUE BACKS『時計の科学』
サブタイトルが「人と時間の5000年の歴史」
第5章 超高精度時計と未来
このp190に修理した電波時計のことが記されていまし
たのでかいつまんで。
・精工舎が開発。1963年に発売。
・時計に内蔵されたトランジスタラジオでNHK第一放送の
時報音を捉えて機械的に指針を修正する。
・朝夕7時の1分半前にラジオの電源をオンして受信を開始
↓
時報音の880Hzを検出
↓
修正機構駆動回路に電流を流す
↓
修正機構が作動して針を7時の位置に修正
↓
1分半経過でラジオの電源をオフ
・このように、朝夕2回、補正作業が行われる。
・秒針が無い2針式なのでシンプルな構造。
・誤差量に関係なく「針を7時00分の正位置に戻す」
という操作で、作業は単純。
・NHKに限定されたのは、民放の時報が統一されていな
かったため。
このようなことが、書かれていました。
※時計関連の過去記事
・2021年6月10日: 広角度指示計ふうにステッピングモータで時計を
・2021年2月 8日:「からくり時計」出窓のアトラクションに
・2019年10月 9日 : 大物は机に乗りません
・2008年04月17日: CQ出版から来た電波時計
・2008年01月03日: 日時計
・2008年08月22日: 7seg LED目覚まし時計復活
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