秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102が起動に失敗 その原因追求
秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102とXCL103
(これにコメントしたトラブルとは関係ありません)
XCL102(PWM制御タイプ)を使って組んだ回路、ちょいと手直し
して「電源スイッチをオフしているときは外部電源に切り替え」
を試したみました。
元の回路は単3電池2本で動作。
5V電源の負荷側消費電流は30mAほど。
電池側の電流は3Vで50mAちょい。
こんな具合にDCジャックに三端子レギュレータを
くっつけて3.3Vを得ます。
スイッチがオフの時、これをXCL102に供給すると
いう改造です。
※DCジャックからの直接電源供給でも
良いのですが、使うACアダプタが
5V出力のじゃなく6Vでも9Vでも大丈夫
というふうにしたかった。
で、三端子を入れたという次第。
とことが・・・何かの拍子、起動に失敗するのです。
電池側に切り替えてオンした時は大丈夫。
スイッチオフで三端子側で起動失敗が発生します。
※うまく起動することもある。
使った三端子は「LM2950A-3.3」。
TO-92パッケージの100mA出力タイプです。
これのチカラ不足かと推定して、ブレッドボード上で
あれこれ確かめてみました。
こんな回路で試行錯誤。
ピーク電流に関連するC1とC2の容量を変えて起動を試します。
・三端子レギュレータの出力(DCコンの入力)のC1を10uFに。
・C1=10uFのままでDCコンの出力C2も10uFに。
・C1、C2とも47uFに。
※起動に失敗。 この常態が生じていたようです。
・C1、C2=47uFのまま三端子レギュレータを
0.5AタイプのTA48033Fに交換。
パスコンの値で起動の状況が変わりました。
回路のノイズ減らしということで、ある程度の容量
のパスコンを電源ラインに入れたいところですが、
すると小電流タイプの三端子レギュレータでは起動の
失敗が発生しました。
0.5Aタイプの三端子にすると、起動の失敗は無くなりました。
しかし、電源投入時には思いのほか大きなピーク電流が生じる
ことが判明しました。
※ピーク電流、三端子を変えたから出たというわけでは
なく、元々、生じています。
このピーク電流に耐えられなければならないわけです。
(max2Aくらいか。Cで変化。無負荷にしても発生)
DC-DCコンバータ、起動後の特性だけでなく電源オン時の
挙動にも注意が必要です。
電子回路、まずは電源回路がしっかりしていないといけません。
初めての回路は、オシロでの確認が必須です。
※続き
・秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102の起動電流
↑
異常現象に遭遇! どうしたものか・・・
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コメント
うーん CE端子への細工が必要かなぁ
・0.9Vで動きだすのでたちが悪い
・CE端子制御電圧も低すぎ・・・orz
簡易:コンデンサ追加
vin=2Vとして|10k|4.7uF ⇒ 5mS 待てばok?
制御:分圧バイアスのPNP
投稿: | 2021年7月25日 (日) 17時48分
その後の記事ご覧ください。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-310dbe.html
「アカン!」に遭遇。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年7月26日 (月) 11時06分