秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102の起動電流
秋月の5V出力昇圧DC-DCコンバータXCL102が起動に失敗 その原因追求
では、前段に入れた三端子レギュレータの電流リミットが原因でした。
XCL102の挙動、これをちゃんと見ておこうと再試験。
・XCL102だけで (三端子レギュレータなし)
・C1とC2の有無で
・負荷電流は前と同じ30mA
・電流検出波形レンジを1Vで1Aに
ノイズで見にくくならないようオシロの
サンプリングを高分解能モードで。
・供給する電源の電圧は3.3V
お手軽にブレッドボードで。
・C1、C2無し 無負荷 (XCL102)
・XCL103で C1=47uF C2=47uF 30mA負荷
※異常事態発生!
あれこれしている途中、こんな異常事態が発生。
XCL102の電源入力、ちょっと残留電圧が残った状態で
3.3Vを加えたら・・・
起動直後、ピークが5Vをオーバーする出力波形が
出ちゃいました。
C1=C2=47uF 負荷電流30mAで
これはアカン!
残留していた電圧は0.6V手前。
この時、XCL102はオフしています。
これに3.3Vを印加。 するとオーバー電圧が!
何度もやりましたが、いつも出るわけではありません。
※出すのが難しい。
でも、記録できちゃいました。
また、残留電圧があると起動に失敗(5Vが出ない)すること
がありました。
三端子レギュレータは外してますので、電源の電流不足
が原因ではりません。
入力に残留電圧があると、
・起動に失敗するかも。
・+5Vを越える電圧が出るかも。
どのくらいでどうだといところまで追いかけていませんが、
ちょっと心配です。
※追記
・0.6V弱の残留電圧といっても、トランジシタのバイアス電流
程度のもの。 100ΩをGNDにつないだらほぼゼロに。
・XCL102の「CE」入力電圧が関係するかな。
CEの判定が微妙で、電源投入時に働く何かが動かない
ことがあるとか。
・再現しようとすると、手作業でじゃなく自動的な実験回路が
いるかな。
「たまたま出た」「それがうまいこと記録できた」ですから。
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コメント
あアカン orz
低電圧でもどうにか動くけど「正常に動くかは運次第」と
メーカーが言っている(意訳)物なのでまあ仕方なし
Operation Hold Voltage VHLD=0.65V @RL=1kΩ
なので、制御なにそれおいしいの?状態かと
ああUVLO機能は偉大です。
こうなると電源電圧監視で制御しか安全策は無いわ・・・
投稿: | 2021年7月26日 (月) 23時41分
残留電圧の可能性がある電源供給回路、とりあえず入力に1kΩくらいの抵抗を入れときますわ。
普通にオン/オフだと問題は無いようなんで。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年7月27日 (火) 09時04分